スイフトスポーツをサーキットで徹底テスト!「サスを硬くしたほうがタイムアップする!?」
MotorFan / 2018年9月25日 20時5分
レブスピード11月号では、最新サスペンションキットの試乗インプレッションと、それをさらに活用するセッティング方法の取材を行った。ここでは、バネレートの違いによる走りの差について興味深い結果が出たので紹介しよう。
最近のストリート用車高調サスペンションキットは、ローフォルムと乗り心地を両立させているものが多い。バネレートもガチガチに硬いものではなく、動きもしなやか。それでいて、ミニサーキットでのスポーツ走行くらい難なくこなしてしまう。
とはいえ、多少でもバネレートを硬くしたら、さらなるタイムアップが期待できるのか? 休日にサーキット走行を楽しむアマチュアにとって、気になるところでもある。
バネレートを上げると荷重が掛かってもスプリングの縮み量が減ってロールは少なくなるが、実際にどれくらい走りに影響を与えるのか? ここでは、標準レートとレートアップした2種類からスプリングを選べる車高調サスキットで入れ替えテストを決行した。
![テスト場所は本庄サーキット。トラストの協力でZC33Sスイフトスポーツにて行った。車高調サスキットは「グレッディ パフォーマンスダンパー タイプS」(18万5000円/税別)で、購入時にバネレートを「標準レート」と「ミドルレート」の2種類から選択できる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10005804/big_655594_201809251814270000001.jpg)
テスト走行を行ったのは、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手だ。ちなみに装着タイヤはポテンザRE-71R(F&R:215/40R17)。
まずは標準レートであるフロント6kg/mmm、リア4kg/mmにおける佐々木選手のインプレから。
「ストロークがしなやかで、ギャップでも跳ねにくい。攻めたときはダンパーの特性とバネレートが相乗し、クルマの動きをしっかり支えてくれる。キャンバーも効いていて(調整機能は約5度に設定されていた)、舵角を足すとフロントのグリップがどんどん増えてよく曲がった」と好感触。
しかし、「ブレーキングで前のめりになるとアンダーが出やすく、リアも持ち上がった姿勢となり、すぐにABSが介入する傾向があった」という。
コーナリングの写真からも、クルマの姿勢変化が大きいことがわかるが、佐々木選手はコーナリングでのロールの大きさよりも、ブレーキングでの大きいピッチングが気になったようだ。リア荷重が抜けて、ABSが介入しやすくなってしまうという。本庄サーキットでのベストタイムは45秒097だった。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10005804/big_655599_201809251827570000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10005804/big_655599_201809251827570000002.jpg)
今度は前後2kg/mmほどレートアップした「ミドルレート」仕様のスプリングにチェンジ。フロント8kg/mm、リア6kg/mmとなる。走行写真も、明らかに姿勢変化が少なくなっている。佐々木選手のコメントはどうか?
「前後の動きがバランスし、4輪がよく使えて、余計なABSの介入もない。立ち上がりでもフロントの接地感が強く、2速のタイトコーナーでも強いトラクションを掛けられる。交換前はアクセルONでフロントが持ち上がりホイールスピンを起こしてしまうので、3速を使っていた」
レートアップでロールだけでなく、ピッチングも抑えられたことで、タイムは44秒939に。スイフトスポーツで本庄44秒台突入は、かなり速い!
![バネレートや自由長が違うスプリングに交換すると、車高が上がったり下がったりする。全長調整部で合せ直している](https://motor-fan.jp/images/articles/10005804/big_655602_201809251835090000001.jpg)
サーキット走行において、バネレートをアップすると左右のロールが減ることはもちろん、前後のピッチング方向の無駄な動きが減る。それは、4輪がしっかり接地していないとすぐに電子制御が介入してしまう現代のクルマにとって、メリットは大きいといえる。「足が柔らかいほうがABSは介入しないのでは?」といった通説?とは逆の結果となったのだ。
自身のクルマでタイヤのショルダーがあまりにも減っていたり、キャンバー調整でもタイヤを生かしていないなと感じたら、2キロ程度のレートアップは試してみてもいいのでは? タイムの伸び悩み解消の突破口になるかもしれない。
■取材協力 トラスト TEL0479-77-3000 https://www.trust-power.com/
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
インチアップの効果とリスク! 知っておきたいタイヤ&ホイールの選び方~カスタムHOW TO~
レスポンス / 2024年7月27日 6時30分
-
しなやかに路面を追従、ラルグス「SSスプリング」に“樽型”ラインアップ登場
レスポンス / 2024年7月19日 19時30分
-
日産「新型 オーラNISMO」初公開! まるで”国産ポルシェ”な「小さい高級車」! GT-Rチューンな4WDも新搭載の「すごいノート」の実力とは
くるまのニュース / 2024年7月18日 16時40分
-
ホンダアクセスの新パーツの実力とは? ヴェゼルとZR-Vのハンドリングが劇的に向上!
レスポンス / 2024年7月7日 10時0分
-
HKSの車高調「HIPERMAX S/R」を箱根で試乗! 一般ユーザーも参加した「体感試乗会」でアフターサスペンションのイメージが変わった!
くるまのニュース / 2024年7月1日 15時10分
ランキング
-
1毎月の電気代を「コンビニ」で支払っていたら友人に「もったいない」と言われました。「クレジットカード」で支払うとお得になるのでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月29日 7時50分
-
2夏は「食中毒」に要注意 下痢が出たときに市販薬を服用してもOK? 症状&対処法を消化器病専門医に聞く
オトナンサー / 2024年7月30日 7時10分
-
3「何やその態度は!」スーパーの駐車場で怒鳴り合う老人…周囲もドン引きした“大ゲンカの原因”
日刊SPA! / 2024年7月30日 8時53分
-
4「再訪したい国」日本が世界首位 人気地域に人出集中する傾向
共同通信 / 2024年7月29日 16時51分
-
5日銀の利上げで今後の住宅ローン金利は上昇傾向へ、それでも「変動金利」が有利な理由
マイナビニュース / 2024年7月29日 6時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)