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パナソニックが開発したマルチホップ「HD-PLC」が、台湾電力のスマートメータ通信方式に採用

MotorFan / 2018年9月26日 7時25分

パナソニックが開発したマルチホップ「HD-PLC」が、台湾電力のスマートメータ通信方式に採用

パナソニックは、高速電力線通信技術「HD-PLC」を台湾電力の次世代スマートメータで用いる通信方式の一つとして提案し、採用が決定した。

 台湾電力は、2017年6月に通信方式に関わる技術の提案募集を開始し、同年9月に台北市内で最新の無線技術や電力線通信技術の実証試験を実施している。そして、2018年12月より、台湾の主要都市約26万世帯へスマートメータの導入を進める予定。その中で、「HD-PLC」技術は求められていた高い性能基準を達成し、台北地域などに当該技術を搭載したスマートメータの導入が行われる。

 スマートメータは、データ収集の頻度を高め、電力需給に応じた細かい制御を行うため、より安定した通信性能が求められている。「HD-PLC」技術は、これらの要求を満たすことができ、今後、世界中で導入が進むスマートメータやスマートシティ構想におけるIoT通信のインフラ整備に貢献することが期待される。

<実証実験の概要>
 台湾電力での実証試験の概要は以下の通り。
・各々のスマートメータから電力会社のデータ収集センターまでの通信性能を評価するため、15分間隔でデータ収集率99%の性能が必要
・スマートメータの設置条件は、戸建て住宅の軒先に設置されるパターンや、商業ビルやマンションなどの地下室に全戸のメータが設置されるパターンなど様々な状況下での評価を実施

「HD-PLC」技術は、国際標準規格IEEE1901(※2)に準拠しており、また、中継機能であるマルチホップ技術はITU-TG.9905に対応しているため、長距離で数メガbpsの通信を行うことが可能。実証試験では、道路に設置された中高圧の変圧器からビル地下のメータまで電力線で通信できることを確認し、テスト期間で100%のデータ収集率を達成し合格の認定を得た。

 パナソニックは、スマートIoT社会の実現に向け、今後も「HD-PLC」の技術進化とユーザーの利便性を追求していく。また、HD-PLCアライアンス(※3)などの団体を通じてIEEE1901シリーズの対応商品間の相互接続性の確保に努め、引き続きユーザーが安心して使用できる「HD-PLC」搭載商品をグローバルに提供していく。

※1「HD-PLC」:パナソニックが提唱する高速電力線通信方式の名称で、 日本及びその他の国での登録商標もしくは商標。 なお、 PLCはPower Line Communicationの略称。
※2 米国電気電子学会(IEEE:Institute of Electrical and Electronics Engineers)傘下の通信規格に関する標準化委員会
※3 高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大・通信互換性確保を目的として、 2007年9月25日に設立
ホームページ: http://www.hd-plc.org/

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