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これがやっぱり大本命? BMW3シリーズ・ツーリングのディーゼルは自動車メディア業界のプリウスか?

MotorFan / 2018年9月29日 17時10分

これがやっぱり大本命? BMW3シリーズ・ツーリングのディーゼルは自動車メディア業界のプリウスか?

ついにパリ・モーターショーで次期型7代目の登場が宣言された3シリーズ。もちろんセダンから登場し、遅れてワゴンというのが常道だから、現時点ではツーリングはまだ現行型のワゴンである。そのワゴンのディーゼルモデルに試乗した。


 自動車メディアにいると年間に100〜200台を取材するのはザラである。だから、そんな経験豊富な人間たちが選ぶクルマというのは、吟味に吟味を重ねた結果に他ならない。最終的には極端な好みが反映されたり、普段の自分の取材領域では乗れないものだったり、はたまた経済的な理由からそのクルマを選んでいたりするのだが、可能なら仕事にも実利があって、かつ自分も満足出来るモノに乗りたい。
 
 そういう点で自動車メディア関係者が多く乗るのがBMW320dツーリングである。積載容量からワゴンを選ぶカメラマンは多いが、年間に走る距離も半端ではない彼らにとって、燃費や高速走行時の安定性も重要な要素なのである。もちろんカメラマンだけが320dツーリングを選んでいるわけではなく、自動車メディア界隈での320dツーリング遭遇率は結構高い。


 そこで、次期型の3シリーズ登場間近ということは、程なくしてワゴンたるツーリングも登場しようかというこのタイミングだが、今ならディーラーで有利に購入できるかもしれないという、期待も込めてあらためて320dツーリングに試乗してみた。
 
 あらためて驚かされたのがその圧倒的な燃費性能である。2.0ℓ直4ディーゼルターボは、渋滞の都市部をウロウロしていたら、もちろん10km/ℓ程度のありきたりな燃費になるが、ちょっと流れている高速にでも乗ろうモノなら20km/ℓは堅い。


 しかも運転が楽しい。17インチランフラットタイヤは、やや硬さが残るものの、街乗りではすばやく正確なシフトスケジュールも相まって快適だ。最大トルク400Nmというトルキーな性能はいかにもディーゼルエンジンだが、レスポンスも良く、BMWのガソリンエンジンにも通じるスムーズさをもって、よく回るのである。もちろん、信号でアイドルストップしなければ多少ゴロゴロとディーゼルらしい音は聞こえるが。
 
 試しに8速ATをマニュアルモードにして、レブリミッターにあたるところまで試したところ、5000rpmまで回って自動的にシフトアップした。レッドゾーンは5700rpmだが、他ブランドのディーゼルモデルはほとんど4000rpm台でシフトすることを考えれば、さすが社名にエンジンメーカーを名乗るだけのことはある。
 

唯一の弱点は……


 ワゴンボディだが、セダン同様に後方視界は良好だ。しかも最小回転半径は5.4m(4WDグレードでも5.6m)で小回りがよく利く。街中から高速まで全方位で死角のない3シリーズの売れ筋グレードだと感じた。さすが業界プリウス(=もっとも見かけるクルマ)と呼ばれるだけの事はある。
 
 ただし試乗車に装着されていたレザーステアリングはいただけない。握りの細い形状はいいのだが、手触りがウレタンをイメージさせた。仮にも624万円だ。これだけで少し萎える気持ちがあったのは事実だ。
 
 それとテールゲートを開けたときに自動でロールシェードが上にスライドするのは5シリーズからだったのも、え? と思った。3シリーズにそれを求めるなら5シリーズを買えと言われそうだが、ともあれ、そこまで求めてしまいかねない完璧なクルマであった。

BMW 320d Touring Luxury
■ボディサイズ:全長4645×全幅1800×全高1460mm ホイールベース:2810mm ■車両重量:1650kg ■エンジン:直列4気筒DOHCディーゼルターボ 圧縮比:16.5 総排気量:1995cc 最高出力:140kW(190ps)/4000rpm 最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1750-2500rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:FダブルウイッシュボーンR5リンク ■タイヤサイズ:F&R225/50R17 ■環境性能(JC08モード) 燃料消費率:21.4km/ℓ ■車両本体価格:624万円

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