【速報】新型Cクラス・インプレッション Dセグメントのリーダーがほぼフルモデルチェンジの進化!
MotorFan / 2018年9月30日 14時15分
登場から4年を経て、Cクラスがマイナーチェンジを行った。セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレのすべてが、部品のおよそ半分を刷新するという大幅な進化を遂げたのだ。特に注目したいのはBSGと48Vシステムを搭載したC200。早速、そのインプレッションをお届けしよう。 REPORT◎永田元輔(NAGATA Gensuke)
2014年に登場した現行のメルセデス・ベンツCクラスは、15年からずっと輸入車DセグメントNo.1の座を獲得し続けている。そんな盤石の人気を誇るCクラスが、大幅なマイナーチェンジを行った。マイナーチェンジというとエクステリアの雰囲気をちょっと変えて装備を見直して……という、いわゆる“化粧直し”を想像する人も多いかもしれないが、今回はおよそ6500点もの部品を改良しているという。これは全構成部品の半分近いというから、その規模はマイナーチェンジというレベルをはるかに超えているかもしれない。
ただエクステリアの変更点は、意外と少ない。バンパーのデザインが変更され、ヘッドライトとテールライトの意匠が新しいものとなっている(マルチビームLEDも設定)程度。確かに新しい感はあるが、ひょっとしたらオーナーでもない限り気づかないかもしれない、というレベル。要は中身で勝負、というわけか。
その中身、最大の進化はエンジンだ。メイングレードのC200に搭載されるのは新開発の1.5ℓ4気筒ターボのM264型。可変バルタイの「カムトロニック」やピストンとシリンダーの摩擦を低減する特許技術などが採用された最新のパワーユニットだ。さらに48V電気システムを採用し、回生ブレーキで蓄えた電気を使い、必要なときは14ps、160Nmを発揮するモーターが動力をアシストする。
このモーターはスターターとジェネレーターを兼ねており、動力をアシストすると言っても従来のハイブリッドとは異なり、ベルトを介してクランクシャフトに直接力を加えるというもの。ギアチェンジ時にもモーターアシストを使用することでエンジンが最適な回転数に達する時間を早め、スムーズなシフトチェンジを実現したという。メルセデスはこのシステムをBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)と呼んでいる。
ラインナップで唯一ディーゼルエンジンを搭載するC220dのパワーユニットは、EクラスやCLSに既に導入されている最新のクリーンディーゼル、OM654型に改められた。2.0ℓの排気量から194psのハイパワーと1600rpmから400Nmという太いトルクを発揮する。
そして走り好きに人気の高いAMGのラインナップは従来どおりAMG43とAMG63、AMG63Sの3種類だが、AMG43の3ℓV6ツインターボはターボユニットの大型化を実現し、従来より23psアップの390psを達成している。
このようにパワーユニットを大幅に刷新してきた新型Cクラスだが、やはり最大の注目はBSGを採用したC200だろう。走り出すと、その滑らかでスムーズな加速に驚く。アクセルに僅かに力を込めただけで、力強いトルクがクルマをスッと前に押し出す。欲しい時に得られる思いのままの加速感は、とても1.5ℓのエンジンとは思えない。最近のターボはほとんどターボラグを感じさせないようになっているが、それでもアクセルを踏んでからエンジンの力を感じるまでにはわずかな“間”があるのも確か。その“間”がC200ではほとんど感じられないのだ。
それを実現しているのがBSGなのは明らかだろう。モーターのアシストによって発進時の力強さが増したのはもちろん、ブーストが通常のターボエンジンよりも早めに立ち上がるのだ。モーターによって低回転でのパワーを補いつつ、積極的にブーストの立ち上がりを早めるというこのシステムは、新たな発想のハイブリッドだと言えるだろう。
標準装備の17インチがオススメ
また、従来よりも明らかに乗り心地が良くなっていることにも驚いた。不整地での足の不快なバタつきもほとんどなく、速度を上げていっても実にしなやかだ。サスペンション自体には変更が加えられていないというから、その理由は間違いなくタイヤ。225/50R17という大人しいサイズであることもそうだが、新型はランフラットではない(一部グレードを除く)のだ。ランフラットタイヤは出始めの頃よりはるかに乗り心地は向上したが、やはり通常タイヤとの差は大きい。今回、オプションの18インチには試乗できなかったが、外観の迫力にこだわるのでなければ、標準装備の17インチを選択したほうがより快適なドライブを楽しめるだろう。
インテリアはセンターのモニターが10.25インチに大型化。また安全システムの「インテリジェントドライブ」はほぼSクラスと同じ内容へと進化。見た目の変化よりも中身の進化を重視、これぞまさに正しいマイナーチェンジの姿だと言える。セグメントのベンチマークとしての存在は、さらに揺るぎないものとなりそうだ。
メルセデス・ベンツC200アヴァンギャルド
■ ボディサイズ:全長4686×全幅1810×全高1442mm ホイールベース:2840mm ■車両重量:——kg ■エンジン:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1497cc 最高出力:135kW(184ps)/5800〜6100rpm 最大トルク:280Nm(28.6kgm)/3000〜4000rpm ■トランスミッション:9速AT ■駆動方式:RWD ■サスペンション形式:F4リンク Rマルチリンク ■ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク Rディスク ■タイヤサイズ:FR225/50R17 ■価格:552万円
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