スポーツモデルの復権! BMWブースはよくみればスポーティの巣窟だった【パリモーターショー2018】
MotorFan / 2018年10月3日 11時30分
パリ・モーターショーの最大注目モデルとなった3シリーズなど、今回のBMWブースは注目すべきモデルが多い。そして、よく見れば全モデルが走りを感じさせる内容を含んでいるのであった。
BMWはパリ・モーターショーに多くの注目モデルを持ち込んだ。ハイライトである3シリーズ・セダンは別記事でも紹介しているのでそちらも参照いただきたい。
3 Series Sedan
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10005922/big_666087_201810031850500000001.jpg)
これまでに1500万台が販売され、40年以上に渡ってBMWの主力モデルを務めた3シリーズの7代目が登場した。これまで同様にスポーティサルーンとしての色合いが強いが、自動運転などの次世代運転支援技術の導入にも積極的だ。自転車まで検知する最新の自動ブレーキや車線逸脱警報はもちろん、より大型化されたヘッドアップ・ディスプレイも日常の運転を助けてくれるだろう。
さらに今後多くのBMW車に採用されるであろう、ドライバーインターフェイスのOS7.0を搭載しているが、これも今後のBMWのコネクテッド技術を示唆している。かつてiドライブというダイヤルによる集中コントロールを市場に出し、使いにくいとかわからないなど侃々諤々の議論を呼んだが、その後、紆余曲折を経て、他ブランドにも影響を与えているので、これも注目したい技術だ。
Z4 M40i
すでにワールドプレミアは夏のアメリカ・モントレーで済ませているZ4は、トップグレードとなるM40iを展示した。ソフトトップの2シーターロードスターは、軽快な走りを予感させるスタイリングを持つ。ソフトトップは50km/hまでで開閉可能だ。
ただしサイズ自体はリトラクタブルハードトップだった先代よりも大きく成長し、全長は85mm長い4324mm、全幅は74mm幅広い1864mm、全高は13mm高い1304mmとなった。一方でホイールベースは26mm短くなり2470mmとなった。トレッドは大幅に拡大され、フロントが98mm広い1609mm、リアが57mm広い1616mmとなった。
最高出力340ps、最大トルク500Nmを発生する3.0ℓ直6ターボを搭載し、アダプティブMスポーツサスペンション、Mスポーツディファレンシャル、可変スポーツステアリングやMスポーツブレーキなどを装備する。0-100km/h加速は4.5秒を誇る。ほかにsDrive30iとsDrive20iがラインナップされる。ともに2.0ℓ直4ターボを搭載し、前者が258psと400Nm、後者が197psと320Nmを発生する。2019年3月のデビューが予定されている。
M850i xDrive Coupe/840d xDrive
のびやかなフォルムを持つ8シリーズもすでにル・マン24時間レースの会場でデビューを飾っているが、このパリ・モーターショーでも展示された。トップグレードとなるM850iは最高出力530ps、最大トルク750Nmを発生する4.4ℓV8ツインターボを搭載。さらに今回320psと680Nmを発生する3.0ℓ直6ディーゼルターボを搭載する840dも登場し、ともに4WDシステムを組み合わせたXドライブ仕様となる。
i3/i3s
先日、自動運転とEVを包含したコンセプトモデルである、ヴィジョンiNextが発表されたばかりだが、既存のi3も新型リチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離を増やして発表された。それにあわせて出力を高めて、10mm車高を落としたスポーティグレードのi3sも追加された。
新型i3は最高出力170ps、最大トルク250Nmといったスペックこそ従来のままだが、新たに追加されたi3sは184psと270Nmに向上。バッテリー容量は従来型が33kWhなのに対して、2台ともネットで42.2kWh、グロスで37.9kWhまで高められた。航続距離(NEDC)はi3が360km、i3sは330〜345kmを謳う。
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