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エンジンの仕様が明らかに! スズキ・カタナ詳密解説【第一弾】 /New SUZUKI KATANA

MotorFan / 2018年10月4日 20時5分

エンジンの仕様が明らかに! スズキ・カタナ詳密解説【第一弾】 /New SUZUKI KATANA

ケルンで開催されているインターモトでベールを脱いだ新型カタナの詳細が明らかになってきた。ディテール写真とともにご紹介しよう。 REPORT●北秀昭(KITA Hideaki)


 新生カタナの製品コンセプトは、「ストリートでの新たな伝説の始まり」。カタナはストリートでのスポーティな走りを実現するために開発された。リラックス感を押し出すとともに、現代的なスタイリングを提供している。

 エンジンは水冷4ストDOHC 直列4気筒の999cc。110kw(150ps)のパワーを獲得するとともに、そのパワーをコントロールできるよう、GSX-S1000がベースとみられるフレームを採用するなど、現代に相応しい最新の技術を投入。快適な乗り心地を獲得しているのもポイントだ。

 新しいカタナは、前モデルのカタナに敬意を表しつつ、今日のストリートシーンのトップレベルのパフォーマンスを実現。“刀を作るような”スズキの職人技が光る、ストリート最強とも言える贅沢な一台に仕上がっている。



≪外観のポイント≫
・伝説のカタナの独特のデザインを現代風にアレンジした、滑らかでスポーティなプロファイル&シャープでスイープ的なライン
・シャープなフロントエンド、美しくも堂々としたリヤエンド
・独特の新しいLEDヘッドライトとLEDフロントポジションライト
・スイングアームから伸びるユニークなサテライトリヤフェンダー
・伝説のカタナから引き継がれた赤いロゴのデカール
・快適性と見た目の良さを考慮してデザインされたツートーンシート
・カスタムブラックのUP SWEPTマフラー

≪パフォーマンス性≫
・GSX-R1000から引き継がれた高性能な999ccの水冷インライン4気筒エンジン
・精密な燃料噴射システムを採用。エンジン制御を高次元に管理
・スズキデュアルスロットルバルブ(SDTV)システム
・スズキエキゾーストチューニング(SET)システム
・カスタム4-2-1排気システム
・軽量&コンパクトかつ、剛性の高いアルミフレーム
・軽量で丈夫なアルミニウム製スイングアーム
・調整可能なφ43mmのKYBインバースフロントフォーク
・ラジアルマウントのブレンボ製4ピストンフロントブレーキキャリパー

≪制御性の特徴≫
・3モードトラクションコントロールシステム
・低回転アシスト機能
・スズキイージースタートシステム
・バックトルクリミットクラッチ
・カスタムデザインのチューブレスダンロップ製タイヤ
・アンチロックブレーキシステム(ABS)
・快適で運転しやすいライディングポジション
・実用的で見やすいフルLCDメーター

LEDヘッドライトとLEDフロントポジションライト付きのシャープなフロントマスク。

スイングアームから伸びる小さなサテライトリヤフェンダーを採用。マフラーはショートタイプとし、コンパクトなリヤフォルムを獲得。

LEDリヤコンビネーションライトは、シャープなラインと独自のライティングパターンを実現。

滑らかなデザインのブラック&グレーの2トーンシート。快適な乗り心地と確実な足着き性を確保。

アップハンドルを採用したストリート色の濃いフォルム。ローポジションのセパレートハンドルにカスタマイズしてみたいと思った人も多いのでは?

150psを発揮するカタナのエンジン


 110kW(150ps)を発揮する水冷4スト4気筒エンジンは、長年GSX-R1000で評価を得てきたもの。今回はさらにスムーズさを実現するため、わずかに変更。スロットルレスポンスと広いトルクバンドを実現し、吸気音が最適化された。

 水冷4ストDOHC 999ccインライン4の4気筒エンジンは、伝説的な2005年~2008 年型のGSX-R1000用エンジンのストリートチューニングバージョン。滑らかなスロットルレスポンスと鋭い加速性能を発揮する。

 2005年~2008年型のGSX-R1000は、数々のレースでチャンピオンシップを獲得したモデル。そのエンジンは高い評価を得ており、信頼性が高くて十分なパワーを発揮するのがポイントだ。

 スズキがGSX-R1000用エンジン(2005〜2008年)をベースにした大きな理由は、幅広い中低域のパワーとトルクを獲得した、ストリートに適した設計であること。


 エンジンはボア73.4mm×ストローク59.0mmに設定。これにより燃焼室のコンパクト化を実現。また、フラットトップを維持しながら圧縮比を調整することを可能にしている。

 圧縮比は12.2:1の高圧縮に設定。パワーは110kW(150ps)/10,000rpm、トルクは108Nm/9,500rpmを発揮。一般道から高速道路まで、十分な性能を発揮してくれるのがポイントだ。

吸気効率の向上を目指し、インジェクションのマニホールドはガソリンタンク方向にレイアウト。
カーボン製クラッチカバーはオプション設定される模様。

ピストンとピストンリング


 ピストンはFEM(有限要素法)分析を用いて設計され、最適な剛性と重量。ピストンとリングの重量は、耐久性を確保しつつ、2007年型GSX-R1000用よりも3%ダウン。

シリンダーヘッドとスパークプラグ



 シリンダーヘッドにセットされたカムシャフトのカムプロファイルは、ストリートでの最高のバルブタイミングを発揮するように設計。狭い通りや曲がりくねった道路を走るのにも適しているのが特徴だ。

 スパークプラグは、スパーク強度と燃焼効率を上げるイリジウムを採用。高い出力やリニアなスロットルレスポンス、またエンジン始動もスムーズで、アイドル状態も安定。

 シリンダーはスズキの複合電気化学物質(SCEM)を導入したメッキタイプ。クランクケースは摩擦を減らし、伝熱と耐久性を向上させているのがポイントだ。

インジェクション(燃料噴射)システム


 燃料噴射システムは、スズキ独自のSDTV(スズキデュアルスロットルバルブ)を採用。φ44mmスロットルボディ(現在のGSX-R1000用エンジンと同じサイズ)とし、2次絞り弁は、滑らかな動力のためのサーボモーターによって制御される。

 また、燃焼の最適化を実現するO2フィードバックシステムを装備。幅広い乗車条件での走行を実現し、ユーロ4の排ガス規制をクリアしている。

Low RPMアシストシステム


「Low RPMアシストシステム」は、エンジンの回転数を監視し、自動的に調整してエンジン始動時やスロー走行時の失速を防ぐ装置。これにより、交通量の多い道路や狭い道、また住宅街でのエンジン始動時など、利便性を大幅にアップさせている。

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