第3回(タイヤ&ホイール編)150万円で実現する庶民のスポーツカーライフ「アルトワークスでぶっとばせ!」 第3回(タイヤ&ホイール編)
MotorFan / 2018年10月30日 7時0分
今回のお題はチューニングでもドレスアップでも、定番・テッパンと言えるタイヤ&ホイール交換。見た目も走行性能も上がるだけに、カスタムの第一歩として人気のメニューだ。 しかし、軽自動車であるアルトワークスは、軽だからこその悩みがいくつかある。
アルトワークスの、すべての性能を引き出すために!
アルトワークスはエンジントルクも豊富だし、1速から4速までのギヤ比がキッチリと近づけられ、加速重視のつながりの良いクロスミッションは軽いボディをグイグイと引っ張ってくれる。と言うのは前回もアルトワークス の美点として挙げたポイント。
しかし、軽い&パワートレーンの駆動力が高いということは、状況によってはホイールスピンが発生しやすいとも言える。
ノーマルは車高が高くロール量も多いので、コーナリングの立ち上がり時に元気よくアクセルを踏んで加速しようとすると、フロント内輪が空転してしまうことがあるのは、オーナーなら経験したこともあるだろう。
これを解決するにはいくつか方法はあるが、比較的手軽なのはタイヤをハイグリップタイヤに替えてグリップ力を高める方法だ。
ノーマルのRE050AもPOTENZAブランドを冠するタイヤだけに、ワインディングやミニサーキットでちょっと遊ぶくらいならまったく問題はないが、スポーツカーとしての性能を余すことなく引き出すには、タイヤ交換に際してはハイグリップラジアルを装着したいというのがクルマ好きの人情というもの。
ただアルトワークスだけでなく軽自動車全般は、各部の寸法が極限まで突き詰められているので、タイヤが収まっているフェンダー内部のクリアランスも余裕がほとんどない。なので、普通車のようにホイールのインチアップやタイヤ幅のサイズアップがしにくいという現実がある。
では純正サイズのタイヤやホイールで我慢するか……。といっても、新型36アルトワークスが登場した約2年前はノーマルの165/55R15というタイヤサイズは、コテコテの軽自動車サイズなので純正サイズですら、エコタイヤはあってもハイグリップラジアルの設定などなかった。
S660のノーマルタイヤが救世主だった!
神の助けともいうべきなのがこのS660のフロントタイヤ。まさしくアルトワークスと同サイズで、しかも純正タイヤがハイグリップラジアルのADVAN NEOVAを履いていたのだ!
と、いうことでアルトワークス登場当時はアフター用リプレイスタイヤではなかったが、タイヤのグリップ力向上は「エス6フロント用のネオバ」一択で、筆者も自動的にソレを装着した次第。
今でこそヨコハマADVAN NEOVAやダンロップのDIREZZA ZⅢ、ブリヂストンPOTENZA Adrenalin (RE71Rは未設定)などのハイグリップラジアルに純正サイズがリプレイス用として設定されているが、これらはアルトワークス(とS660?)が装着することを想定して追加ラインナップされたのは想像に難くない。
性能アップを追求しないなら、ホイール交換はお好みでOK
で、これに合わせるホイールも前述の通り、選択肢が狭い。さらには後々に車高調整式サス(車庫調/シャコチョー)を念頭に入れる場合は、ノーマルサスよりも車高調本体とのクラランスがキツくなるので、より一層サイズ選択の幅が狭まる。
よって、こちらも純正プラスアルファくらいのものを選んでおくのが無難だろう。筆者は15×5.0J +45のノーマルに対し、当時アルトワークス 用にリリースされたばかりの、少しだけリム幅の広い15×5.5J +45サイズのADVAN Racing RZⅡを装着した。
このホイール「リム幅が狭いホイールのわりにディスク面の抑揚があって、カッコいい」と、手前味噌ながら超お気に入りのモデルだ。
ただし、ホイールについてはレーシングドライベーのレベルだと、ホイールの剛性によるハンドリングの変化なんてのも分かってしまうようだが、流石に素人レベルでは判別できる人も多くはないと思うので、ホイールについてはお小遣いに余裕がある時に替えればいいだろう。
先述のように、アルトワークスに履けるサイズがあるモデルは限られるので、サーキットでのタイムを追求したいといった要望がなければ、純正と同等のサイズから好みのものを選ぶといったレベルで良いだろう。(逆に、性能を目一杯時引き出したいなら、ホイールのリム幅やインセット量は細かく検討するべき)
さて、このタイヤ&ホイールの装着効果だが、ルックスの向上は掲載している一番上の写真の通りだが、グリップ力の向上による運動性能のアップも、もちろん獲得できた。
タイヤ交換でラップタイムもハンドリングも向上
埼玉県のミニサーキット「本庄サーキット」でのラップタイム比較では、ノーマルの54.113秒に対しネオバ装着のベストが53.29と、約0.6秒のタイムアップを果たしたほか、周回を重ねた際のラップタイムのバラツキも減った。
単にグリップが増してベストタイムが上がっただけでなく、安定したドライビングがしやすくなるという副次効果も得られることがわかった。
気になるコストはというと……。ネットで軽く検索してみると、NEOVA AD08RもDIREZZA ZⅢもおおよそ一本1万円程度。205の17インチが1万8000円くらいなので、ざっくり半額近い、18インチなんかと比べたら1/3位の価格差ですのよ、奥さん!
4万円強の投資による、グリップとハンドリングの向上は、軽自動車だからこそ叶うコストパフォーマンスが高さなのだ。
ハンドルは良く切れるし、ブレーキも良く利くと、グリップアップにデメリットはない。「より安全に走れるようになるんだから」という、奥さんや旦那さんへの言い訳でなんとかなるレベルでは?
ぶっちゃけ言うと純正よりはハイグリップタイヤの減りは早いと思うが、まあ、普通の人にタイヤのライフなんてどれくらいが普通かなんて、バレないでしょ!
純正タイヤが減っているオーナー&お小遣いが4万円あるオーナーは、タイヤ屋さんへ、今すぐGO! やらなきゃ損というメニューです。
さらに上を目指すなら、幅広タイヤに挑戦
と、今回も、そこから先の更に上を目指すメニューも紹介。
さすがにここからは筆者も実践していないが、「S660にサーキットで負けたくない」とか、「アルトワークスでテッペン獲りたい!」といった攻めのユーザーには、もっと太いタイヤを履かせるという手法も編み出されつつあるようだ。
アルトワークスは動力性能に余裕があるだけに、タイヤの幅を広くできれば、即タイムアップに直結する。
以前のチューニングショップのデモカーでは、インチダウンとなってもタイヤ幅を優先させて185サイズのRE71Rを装着させた車両もあった。
さらに、最近では195サイズをブチ込むノウハウもできてきたようだ。
流石にこんなサイズを入れるとなると、キャンバー角を多めにつける必要があるので、ハンドリングの変化やタイヤの偏摩耗などに、気遣いや覚悟が必要になるだろうが、軽自動車スポーツカーの王道(?)を行くホンダS660にサーキットでも負けないタイムが叩き出せそうだ。
お好みとあらば、アルトワークス チューンに精通したショップに相談するといいだろう
次回(11/6 火曜日)はブレーキチューンについて、語りたいと思います。
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