日立金属:次世代標準ダイカスト金型用鋼「DAC-i」を開発
MotorFan / 2018年11月6日 11時35分
日立金属は、新たに導入した1万トン級自由鍛造プレスを活用し、次世代の標準ダイカスト金型用鋼「DAC-i」を開発した。2018年11月より販売を開始する。ダイカスト金型の寿命と生産性を向上させることで、アルミ化が進む自動車業界・金型業界のトータルコスト低減と納期短縮に貢献する。
自動車の低燃費化と低価格化の市場ニーズが高まる中、軽量化とリサイクル性に優れるアルミダイカスト製品の適用範囲が広がるとともに製品の大型化や高意匠化が進んでいる。これに伴い金型の大型化が進むが、熱処理が難しく、靱性低下により金型が大割れするリスクが高まる。また、生産性向上のため、成形サイクル時間の短縮も進んでいるが、鋳造時の加熱・冷却の温度差による金型への負荷が大きくなり、ひび(ヒートクラック)が発生しやすくなる。
これまで日立金属では、高性能ダイカスト金型用鋼DAC-MAGICを開発し、顧客とともにこれらの課題解決に努めてきた。同社独自の合金組成と組織制御を行うことで、高温強度を高めるだけでなく、被削性や耐応力腐食割れ性も改善させることに成功しており、多くの顧客に採用されている。一方で、アルミダイカスト製品の適用範囲のさらなる拡大に伴い、汎用鋼を用いた金型でも同様に高温強度と靭性を高めた金型用鋼へのニーズが高まっている。こうした要求に応えるために、次世代の標準ダイカスト金型用鋼「DAC-i」を開発した。
新たに開発した「DAC-i」は、一般的なJIS SKD61や同社汎用ダイカスト金型用鋼DACに比べ、高温強度と靭性に優れた汎用鋼。日立金属独自の合金組成や組織制御技術だけでなく、安来工場(島根県安来市)に新たに導入した1万トン級自由鍛造プレスにより、高特性を実現している。今後、量産体制を整え、2018年11月より販売を開始する。
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