三菱日立パワーシステムズの固体酸化物形燃料電池とマイクロガスタービンのハイブリッドシステムの名称が「MEGAMIE(メガミー)」に
MotorFan / 2018年11月9日 19時20分
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、業務・産業用として製品化した固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)とマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによる加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)について、シリーズの名称を「MEGAMIE(メガミー)」に決定した。MHPSは、昨今の世界的な環境意識の高まりを受け、新たにシリーズ名称を設けることで知名度を向上させ、同システムのさらなる市場浸透をはかっていく。
MHPSが開発した業務・産業用として製品化した固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)とマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによる加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)は、すでに販売されていたが、このほど、シリーズ名が「MAGAMIE(メガミー)」となった。
このネーミングは、安定した稼働性能を発揮する大出力の燃料電池であることを想起させる「メガ(MEGA)」と、大地や美を司る「女神(MEGAMI)」を掛け合わせ、“力強さとスマートさ、温かさ”を表現したものだ。また、最後のEは、Environment(環境保全)、Energy security(安定供給)、Economy(経済性)の3つの”E”を意味し、MHPSが顧客に提供する価値や社会に対して果たすべき役割を表している。
MHPSでは、2016年度まで国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業により250kW級ハイブリッドシステムの実証に取り組み、国内4ヵ所に実証機を設置して安定稼働を確認。業務・産業用の実用モデルを開発し、2017年夏に販売を開始した。本年初頭には、初号機を三菱地所株式会社が東京・丸の内で所有・運営する丸の内ビルディング(丸ビル)の分散型電源として受注し、2019年2月の本格稼働開始に向けて工事を進めている。
このハイブリッドシステムは、都市ガスを燃料とし、約900℃の高温で作動するセラミックス製SOFCとMGTの両方で発電するもの。燃料を燃焼させることなく、SOFC内部で都市ガスを改質して水素や一酸化炭素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させることで発電する。さらに、後行程でMGTを使って発電することで燃料を有効活用する。また、コージェネレーション(熱電併給)の場合には、残りの排熱を蒸気または温水として回収するため、総合効率の大幅な向上を実現するとともに、従来の発電システムに比べて顧客の工場・ビルからのCO2排出量を半分近く削減することができ、低炭素社会の実現に寄与する。
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