日本での発売は? 話題の新作ホンダCB500F、その詳密スペックを解説!
MotorFan / 2018年11月14日 8時15分
イタリアのミラノで開催されたEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開された「ホンダCB500F」。マッチョな外観のストリートスタイルが特徴的なCB500Fの中身が明らかになったのでレポートしよう。 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
CBR500RとCB500Xは、日本では「CBR400R」「CB400X」として発売予定
CB500Fは今のところ日本での発売は予定なし!
EICMA2018で世界初公開となったホンダが放つ、3台の500シリーズの2019年モデル。
各モデルの個性を一言で表すと、走行シーンを選ばないCB500X=アドベンチャー、フルカウル付きのCBR500R=スーパースポーツ、そしてネイキッドモデルのCB500F=ストリートという位置付けだろう。
写真はスポーティなCBR500Rとは一線を画す、マッチョなスタイリングが魅力のCB500F。フロントマスクを彩るビキニカウル、一体感溢れる容量17.1Lのガソリンタンクと卓越した吸気効率を誇るサイドシュラウド、シャープなイメージのリヤ周りなど、ネイキッドモデルならではの美しい造形美がポイントだ
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756221_201811140806590000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756222_201811140806590000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756223_201811140807000000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756224_201811140807000000001.jpg)
直径35mmの鋼製ダイヤモンドチューブメインフレームに搭載される、水冷4ストローク2気筒DOHCエンジンは、ヨーロッパの免許制度である「A2ライセンス」に合わせ、35Kw(47.6ps)としている。
新型のCB500Fは、CBR1000RR Firebladeにも採用された手法を用い、吸気ポートと排気ポートを改良。加えてカムシャフトの閉タイミングを5°早めることにより、街中で多用する中回転域のパワーとトルク特性を大幅に向上。ストリートでの扱いやすさをアップさせているのがポイントだ。
吸排気バルブを開閉させるシリンダーヘッドのロッカーアームには、摩擦抵抗を大幅に軽減させるローラーロッカーアームを採用。また、カムシャフトを回転させるカムチェーンは、ピンの表面をバナジウム処理し、摩耗に対する保護を強化している。
新型のCB500Fには、ホイールのトラクションを任意に制御できる「Honda Selectable Torque Control(HSTC)」を新たに採用。同システムは、路面に応じ、安定した走りを確保できるのがポイント。初心者にとっては非常に嬉しい機構の1つとなっている。
クランクシャフト、メインシャフト、カウンターシャフトの「三角形」の割合は、CBR1000RR Fireblade用エンジンのレイアウトを流用し、スポーティーな走りを実現。ミッションは6速を採用しているが、今回新たにアシスト/スリッパクラッチを導入。ハードなシフトダウン時のケアや、スムーズなシフト操作に磨きがかかった。
スムーズな排気を可能にしたエキゾーストシステムには、出口を2つ設けたデュアル型の大型サイレンサーを組み合わせ。優れた静粛性と味のあるサウンドの獲得に成功している。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756226_201811140808120000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756227_201811140808120000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756228_201811140808120000001.jpg)
ヘッドライトやテールランプなどの灯火類にはLEDを採用。また、LEDとLCDを採用した見やすいメーターにはギヤポジションインジケーターも表示されており、走行中のシフト状況が一目で確認できるようになっている。
ホイールベースは1410mm、キャスター角は25.5°、トレールは102mmに設定されており、軽快でありながら高速域での安定した走りを実現。マスの集中化を吟味したスイングアームのピボットポイントは、俊敏性と最適な前後重量分布を考慮した設計となっている。
シート高は785mmに設定して優れた足つき性を確保。適度な高さにセットされたバーハンドルやステップとの組み合わせにより、ニュートラルなライディングポジションを可能にした。
正立型のテレスコピックフロントフォークは、荒れた路面でも確実に衝撃を吸収する120mmストロークタイプ。ダブルチューブタイプのリヤショックは、5段階プリロード調整型がチョイスされている。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756230_201811140809080000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756231_201811140809080000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756232_201811140809080000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756233_201811140809080000001.jpg)
抜群の直進安定性と軽快さを両立する前後17インチホイールは、中空断面の鋳造アルミニウム製スポークタイプを装備。タイヤはフロントに120/70-17、リヤに160/60-17の各サイズをチョイスして、マッシブなボディに負けない重量感溢れるフォルムに仕上げている。
カラーリングは、グランプリレッド、マットガンパウダーブラックメタリック、パールメタロイドホワイト、キャンディー・エナジー・オレンジの4色をスタンバイ。
同じホンダの500シリーズであるCBR500RとCB500Xは、日本の普通自動二輪免許に合わせ、排気量を400ccにダウンして「CBR400R」「CB400X」として国内発売予定。一方、CB500Fは今のところ日本での発売は予定されていない。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756235_201811140809500000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756236_201811140809500000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756237_201811140811130000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756238_201811140811130000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756239_201811140811140000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756240_201811140811140000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756241_201811140811140000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756242_201811140811140000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756243_201811140811140000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756244_201811140811150000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756245_201811140811150000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10006497/big_756246_201811140811150000001.jpg)
CB500Fのアクセサリー
CB500Fには、35Lトップボックス、リヤキャリア、タンクバッグ、シートバッグ、ハイスクリーン(クリア)、グリップヒーター、12Vソケット、リヤシートカウル、センタースタンド、ホイールストライプ、タンクパッドなどのアクセサリーもラインナップ予定。
【CB500Fの主要諸元】
フレーム:スチールダイヤモンド
全長×全幅×全高:2,080mm x 790mm x 1,060mm
ホイールベース:1,410mm
キャスター角:25.5°
トレイル:102mm
シート高:785mm
重量:189kg
エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC 4バルブ
排気量:471cc
ボア×ストローク:67mm×66.8mm
圧縮率:10.7:1
トランスミッション:6速
最高出力:35kW(47.6ps)/8,600rpm
最大トルク:43Nm(4.38kg・m)/6,500rpm
オイル容量:3.2L
燃料システム:電子燃料噴射
燃料タンク容量:17.1L
燃料消費量:29.4km/リットル
バッテリー容量:12V/7.4AH
ACG出力:25A/2,000rpm
フロントフォーク:φ41mm正立型テレスコピック
リヤモノショックダンパー:5段階プリロード調整型
スイングアーム:スチールスクエアパイプ
ホイール:12スポーク鋳造アルミニウムタイプ
リムサイズ(フロント):17×MT3.5
リムサイズ(リヤ):17×MT4.5
タイヤ(フロント):120/70ZR-17M/C
タイヤ(リヤ):160/60ZR-17M/C
ブレーキ:ABSシステムタイプ
フロントブレーキ:φ320mm油圧ディスク(2ピストンキャリパー)
リヤブレーキ:φ240mm油圧ディスク(1ピストンキャリパー)
計測器:デジタル速度計、デジタルバーグラフタコメータ、デュアルトリッメーター、デジタル燃料レベルゲージ&燃料消費量ゲージ、デジタル時計、ギアポジションインジケーター
セキュリティシステム:HISS (Honda Intelligent Security System)
ヘッドライト:Low 4.8W・Hi 12W
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本の自動車史には欠かせない存在! X80系のトヨタ「マークII」とは
バイクのニュース / 2024年7月28日 17時10分
-
スポーツフィーリングを楽しめるハーレーダビッドソン「X500」 親しみやすさと扱いやすさで一切クセ無し!
バイクのニュース / 2024年7月27日 11時10分
-
最高速度90km/hの原付スーパースポーツ!? 腕に覚えのあるライダーに贈るホンダ「ベンリイSS50」とは?
バイクのニュース / 2024年7月22日 19時40分
-
バイクの王様、ホンダ「ゴールドウイング」の初期型はリッタースーパースポーツ!?
バイクのニュース / 2024年7月8日 19時40分
-
モト・グッツィオーナー公式コミュニティの 10 周年を祝う特別仕様車 V7 STONE TEN を発売
PR TIMES / 2024年7月1日 18時45分
ランキング
-
1マクドナルドで行列は当たり前…は昔の話。「一切並ばず食事する方法」使わないのはあまりに損
女子SPA! / 2024年7月28日 8時45分
-
2「大谷翔平の新居バレ報道」は誰の責任なのか…アナウンサーに「謝罪係」を背負わせるテレビ局の特殊体質
プレジデントオンライン / 2024年7月25日 10時30分
-
3「ダブルクリックがわからん!」コールセンターに“高圧的な態度”を取り続けた50代男性の末路
日刊SPA! / 2024年7月27日 8時54分
-
4妻への「別にいいけど」はケンカの火種でしかない 夏休みは「家庭内の不適切発言」を回避する機会
東洋経済オンライン / 2024年7月29日 8時0分
-
5「キウイ」実はあまり知られていない最強の食べ方 「栄養素充足率スコアNo.1」強みを享受するには
東洋経済オンライン / 2024年7月28日 15時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)