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広州モーターショーで発表! トヨタ新型カローラ&レビン そのデザインの狙いはズバリ空力

MotorFan / 2018年11月17日 10時5分

広州モーターショーで発表! トヨタ新型カローラ&レビン そのデザインの狙いはズバリ空力

これまでカローラは仕向け別に作り分けられていたが、ここにきて共通化された単一のワールドカーになることがわかった。全幅は1780mmと、とうとうカローラも3ナンバーか、といった複雑な思いはあるが、まずはその狙いをデザインから見てみよう。 TEXT & PHOTO◎CARSTYLING編集部 松永大演

滑らかなフォルムは、強い押し出しの見られない造形ながら安定感がある。

 全体を見回して何よりも印象的なのは、普通にかっこいいこと。デザインが比較的シンプルで嫌味がなく、洗練されスッキリしている。しかしながら最大の特徴は最近のトレンドとは、ちょっと異なるリヤエンドを高くしたクラウチングスタイルをしていることだ。リヤを高くして空力をできるだけよくしたいという思いが込められているように感じられる。
 しかしサイドビューを眺めてもしっとりと安定感ある佇まいを見せるのは、ある造形によるところが大きい。それがルーフからCピラーを抜けリヤエンドに抜けるラインだ。トランク部分で下がっていくことと、併せてサイドのラインが後方で消えていくことによって、リヤデッキを下げて見せている。これが全体的に見ると安定感あるフォルムに感じられるのだろう。
 このラインに気がつくと、もう一つ面白いことがわかる。それがルーフの長さだ。

もっともキモなるのがCピラーの造形。絶妙なラインを入れることで、フォルムを形作っている。

 Cピラーの白く見えるハイライト部分で造形を感じてしまうが、実際のルーフ後端はもっと後ろであることがわかるはず。これでルーフを長くし空力に良いといわれるロングルーフを実現。一方では功績の頭上空間も確保できる。
 ところが全体のフォルムとしてはサイドウインドウの形とCピラーの印象から、前方にボリュームのあるスポーティな見栄えとなっている。カローラ&レビンの最大の特徴はここにあると言えるのではないだろうか。
 しかし実際には、空気の下面周りの流れ、エンジンルームやホイールハウス内の流れなど、並々ならぬ努力が払われたものと思われる。

カローラのフロントビュー。CH-Rなどにも通じるような押し出し感が印象的。

より低重心に見せるレビンのフロント周り。大きなグリルにあまり注目がいかない。

 そして注目のカローラとレビンの作り分けについてだが、まずはフロント。カローラスポーツのようにヘッドライトユニットの外側部を下げたレビンと横一文字のカローラ。その造形をバンパーとヘッドライトの違いで作り上げていると思ったのだが、よく見るとボンネットも異なることがわかる。
 これはグリルの造形に呼応してボンネットラインを形作っているもので、共通化しようと思えばできそうなところなのだが、妥協のなさを感じさせられる。
 じっくり見ていると、前方へ押し出す感じのカローラと、引き込む感じのレビンイメージ。あたかも仁王像の阿形のカローラ、吽形のレビンといえそうだ。ともに勇ましい印象がありながらも、この呼吸感が兄弟の印象を強めていると感じる。両車を並べて見たときの心地よさは、この感じにあるのかもしれない。

カローラはどっしりと安定した見せ方。縦方向の厚みも安定感の一要素か。

細く低く見せるレビン。バンパー下のブラックアウトは常套手段でもある。

 そしてリヤ。こちらもリヤコンビランプとバンパー、ガーニッシュの違いかと思えば、トランクまで異なるようだ。フロントと同様、どっしりとした安定感を与えたのがカローラ。あえて縦方向のボリュームも感じさせる。レビンは逆に小さく見せる造形で、下部分のブラックアウトによって縦方向の厚みを感じさせないようにしている。これによってリヤデッキを低く見せ軽快感のある造形だ。
 サイドビューと異なり、前後とも決してシンプルではない造形なのだが、それをあっさりと受け入れさせる作り込みも面白い。
 似て非なるカローラとレビンなのだが、その作り込みは小手先で終わることなく、しっかりと手間がかけられお金がかけれられているように思う。
 プリウスをも飲み込むワールドスタンダードになる、そんな夢を抱いて作られたようにも思うのだが、その推測は果たして当たっているのだろうか。

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