ボルボXC40 T4 AWDモメンタムの爽快な走りに脱帽!
MotorFan / 2018年11月26日 7時0分
10月1日時点で、約3000台もの受注をうけているというボルボXC40。洗練されたエクステリアデザインや使い勝手に優れたインテリア、CMAプラットフォームがもたらす高性能な走りが人気の理由だろう。今回、ようやく導入となった2.0ℓターボのT4 AWDを堪能してきた。 TEXT◎石川亮平(ISHIKAWA Ryohei) PHOTO◎平野 陽(HIRANO Akio)
今年3月に日本に導入されたボルボのコンパクトSUV、XC40。T5 AWD Rデザインをベースに20インチタイヤなどの豪華装備を纏った300台限定の「ファーストエディション」は、あっという間に完売。10月1日時点で約3100台の受注が入っているというから驚きだ。しかも、上級モデルのRデザインが販売比率の39%を占めているという。400万円後半〜500万円代のモデルがこれほど人気になるのは理由があるはずだ。
今回、ようやく日本に入ってきた190㎰/300Nmを発揮する2.0ℓ直4ターボのT4搭載モデルに試乗してきた(T5は252㎰/350Nmの2.0ℓ直4ターボとなる)。
試乗したのはベースグレードよりやや装備が充実している「T4 AWDモメンタム」。運転席に着座してインテリアをぐるっと眺めると、XC40が人気の理由がなんとなく理解できた。楽しい気分になるのだ。使い勝手の良いタブレット端末が埋め込まれたような9インチのセンターディスプレイ、大型ペットボトルやノートPCを収納できる大容量ドアポケット、ワイヤレス充電が可能なスマホ置き場......。所有したらどのように室内を使おうか? 想像するだけで楽しくなってくる。
T5より62㎰/50Nmアウトプットが低いT4だが、実際に走らせると動力性能になんら不足はない。2000rpmから過給が立ち上がり、高速道路の合流でも不満のない加速力を見せつける。けしてパンチ力はないが、クレバーで素早い変速マナーの8速ATがエンジンの性能を余す所なく引き出してくれる。
今回の試乗車はオプションの19インチタイヤを履いていたが、懸念された乗り心地もすこぶる快適だった。首都高の目地段差もタンッ、タンッと軽くいなしていく。小型車向けに開発したCMAアーキテクチャーの剛性が非常に高いのも乗り心地が良い要因のひとつだろう。
このクラスで19インチの大径タイヤを余裕で履きこなしているのは驚異だ。もうひとつの美点はシートの座り心地だ。筆者は猫背体型なのだが、XC40の運転席に着座すると腰から背中までシートがぴたっと密着し、身体を支える。今すぐにでも長距離ドライブにでかけたくなるようなシートだ。
次にT5 AWD Rデザインに試乗してみた。Rデザインはスポーツサスを装備するので、モメンタムよりも硬い乗り心地を予想していたが、これが裏切られた。荒い路面でも滑るように走り、凹凸を踏んでも一発でボディの揺れが収束する。まるでDセグメント以上の高級車に乗っているかのような快適な乗り心地に、最近のボルボの実力を見た気がする。T4、T5、ライフスタイルによってどちらのXC40を選んでもきっと後悔することはないだろう。
※本記事は『GENROQ』2018年12月号の記事を再編集・転載したものです。
SPECIFICATIONS
ボルボXC40 T4 AWD モメンタム
■ ボ デ ィサ イズ:全 長4425×全幅1875×全高1660㎜ ホ イ ー ル ベ ー ス:2700㎜ トレッド:Ⓕ1600 Ⓡ1625㎜ ■車両重量:1670㎏ ■ エ ン ジ ン:直 列4気筒DOHCターボ ボア×スト ロ ー ク:82×93.2㎜ 総 排 気 量:1968㏄ 最 高 出 力:140k W(190㎰ )/4700rpm 最大トル ク:300Nm(30.6㎏m)/1400〜4000rpm ■トランスミッション:8速AT ■ 駆 動 方 式:AWD ■ サ ス ペ ン ション 形 式:Ⓕ マ クフ ァ ーソンストラットⓇマルチリンク ■ブレーキ:Ⓕ & Ⓡ ベ ン チ レ ー テ ッド デ ィ ス ク ■ タイ ヤ サ イ ズ ( リ ム 幅 ): Ⓕ & Ⓡ235/55R18(7.5J) ■ 環 境 性 能(JC08モ ー ド ) 燃 料 消 費 率 :13.2㎞/ℓ ■車両本体価格:459万円
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ボルボ『XC90』改良新型を発表…「Ultimate」が「Ultra」に
レスポンス / 2024年6月21日 17時0分
-
BMW Motorrad「R 12」はフラットツイン入門に最適!! クルーザースタイルで抜群の親しみやすさを実現
バイクのニュース / 2024年6月15日 11時10分
-
日産アリアNISMO(ニスモ)試乗記・評価 走りを極めたプレミアムスポーツEV!
CORISM / 2024年6月10日 7時7分
-
“日本で売るの?” なぜ「中国メーカー・ジーリー」が日本で試乗会開催? セダン&SUVのHV上陸!? 乗った印象はいかに
くるまのニュース / 2024年6月1日 15時10分
-
スバル『WRX』に「tS」、STIチューンの足回り…米2025年型に設定
レスポンス / 2024年5月31日 17時30分
ランキング
-
1インバウンドに沸く「お台場フードコート」の現在 外国人目線の「ザ・日本食」が集まる施設だ
東洋経済オンライン / 2024年6月23日 12時30分
-
2「イオンや業スーの激安そうめんはマズい」が覆る!驚くほどおいしくなる3つのコツ
女子SPA! / 2024年6月23日 8時46分
-
3〈月収43万円〉の定年サラリーマン〈退職金1,500万円〉を元金に、長年の夢だった「カフェ」をオープン!感無量もわずか8ヵ月で閉店、500万円の借金を負った「残念な理由」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年6月22日 10時15分
-
46歳未満の女児を脳死判定、心臓や腎臓を提供へ…松戸市立総合医療センター
読売新聞 / 2024年6月23日 19時2分
-
5食欲なし、足のむくみは心臓がやられている可能性…「大病の予兆」見分け方のコツは遠い場所に出る危険サイン
プレジデントオンライン / 2024年6月23日 6時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)