W650/W800、新旧W系オーナー&ファンが集結した「W系ジョイントミーティング」をご紹介!
MotorFan / 2018年11月30日 16時30分
毎年秋にW650オーナーズクラブによって開催されるW系ジョイントミーティングは、クラブ員以外も気兼ねなく参加できるのがこのイベントの魅力である。和気あいあいとした雰囲気の中、Wオーナーはもちろん、Wに興味のある人が集まるというのでオジャマしてきたぞ! REPORT●大家伝(OYA Den)
日程:2018年10月28日/場所:茨城県笠間市あたご天狗の森駐車場/主催:W650オーナーズクラブ(http://www.w650.net/)
クラブ員でなくても気兼ねなく参加できるのがポイント
秋晴れの好天下、茨城県笠間市で「W系ジョイントミーティング」なるイベントが開催された。Wと言えば先ごろのEICMA2018(ミラノショー)でW800の復活が発表され、話題をさらったことが記憶に新しい.
そんなWは1999年に650、2006年に400、2011年に800が登場し、オーセンティックなバイクらしいフォルムとバーチカルツイン独特の鼓動感で人気の高いモデルだ。それだけにオーナーではなくてもファンであったり、どこか注目してしまうという人が多いことも想像できる。しかもWシリーズのルーツとなるとメグロ時代まで遡る必要があり、古い時代のメグロ&カワサキ車好きにもたまらない魅力を秘めているようだ。
さて、「W系ジョイントミーティング」に話を戻そう。9時~12時までの時間帯に好みのタイミングで会場を訪れ、居合わす車両を見学したり、オーナーやファンたち同士で情報交換をするというスタイル。それもあってイベントとしてはかなりまったりとしていて、参加者たちは和気あいあいと交流を楽しんでいるようすだ。
このイベントを主催しているのはW650オーナーズクラブ。せっかくなのでクラブの成り立ちや活動内容などを会長の杉さん、会長補佐の馬場園さんにうかがってみた。
古い時代のW1系はもちろん、希少なメグロの参加もあり、正直かなり驚いてしまった。
W650オーナーズクラブが立ち上げられたのは2000年なので、今年で19年目となるそうだ。そこでまずはクラブについてお聞きしてみると、現在の会員数は350名くらい登録されていて、全国にある7つの支部(北海道東北、関東甲信、北陸、東海、近畿、中国四国、九州沖縄)で活動中とのこと。
こうしたイベントを定期的に開催しているかについては、「全国ミーティングを年に一回、5月の連休にやってます。それと岩間ミーティング(今回のW系ジョイントミーティングのこと)も毎年開催しています」だそう。
なんでも当初の全国ミーティングは、西と東と北の3回も開催したのだとか。そのときに関東では何をやろうか考え、会長である杉さん自身が宿泊施設の整った今回の会場を知っていたこと、Wのルーツや継承するスピリットがW1やメグロに由来することなどの理由によりいっそジョイントミーティングをやってしまおうとなったそう。さらに全国ミーティングは年に1回でいいということになり、岩間ミーティングはこのまま残し、全国ミーティングではないながらもジョイントミーティングとして継続していこうというのがこれまでの経緯となる。
杉さんいわく「ジョイントミーティングはクラブ員限定ではなく、何に乗っている人でも構わず参加可能です。メインはあくまでメグロと昔のW、それに近年のWとなりますが、他メーカー・他車種などまったく問わずにご参加していただけます」と言い、会長補佐の馬場園さんも「なんらかWに興味があったり、ちょっと見てみたいなんて人はぜひ情報交換などしにご参加くださればと思ってます」と重ねる。
W650オーナーズクラブとしては、全国ミーティングをクラブ員のみが参加できるイベントとして開催していて、クラブ員の家族や友人に関してはゲスト会員として参加可能としているという。ただ、もっと多くのWファンと交流を深めていきたいといった考えで、自由に参加してもらうことができるW系ジョイントミーティングも継続しているようだ。
オーナーズクラブの発足と同年にスタートしたW系ジョイントミーティングは、これまでの19回をすべて同じ場所(あたご天狗の森)で開催してきている。時期もだいたい同じだというが、クラブ員が大挙してやって来る関係で宿泊施設側の受け入れ可能な日程で開催されてきたそうだ。それでも毎年10月か11月。
クラブ員の中には宿泊前提のため、遠来者も多くいるとのこと。今回は徳島からが最も遠方からの参加だったそうだが、これまでには九州や北海道からの参加もあったそう。
今回は約60台のクラブ員を含むWオーナーに加えて、一般参加も20台ほどあったという。またクラブ員たちは前日宿泊組が多いこともあって、当然のこととして前夜祭的な盛り上がりもあるらしい。
最後にクラブの今後や展望について聞いてみたところ、杉さんは「40代前半でこのクラブを立ち上げて、もう61歳です。そろそろ若い人たちの考え方で運営してもらう時期かなと。だから会長職をそろそろ若い人たちに移行して、若い人なりの感覚で運営していってもらいたいと思っております」とのこと。
いっぽう馬場園さんは「W650、W400、W800と続いたシリーズもそれぞれ生産が終わってしまった(取材時はW800復活の発表前)ところで、どうクラブの会員を増やしていけるかが課題だと思うんですね。現行型のバイクではなくなってしまいましたので、そこをクラブで色々盛り上げていって、たとえばジョイントミーティングで広めていくことができればなって思っています」と言う。
今後は若返りを図りつつ、そこにW800の復活や新しい世代の会員が増えるなどのトピックが増えそうなW650オーナーズクラブ。Wオーナー、Wフリークならば一度足を運んでみてはいかがだろうか?
新旧、そして排気量もさまざまなW系バイクが一堂に会したW系ジョイントミーティング。珍しい仕様もあれば、W1の時代に限定販売されたサイドカーを見れたりするのもこのイベントならではかもしれない。また走るための装備が各種見られるところに、じっさいに乗って楽しむオーナーの多さが感じられたりもする。
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