デンソー、後付け「ペダル踏み間違い加速抑制装置」をトヨタと共同で開発、純正用品に採用。第一弾はプリウスとアクア用
MotorFan / 2018年12月6日 20時20分
デンソーは、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる衝突事故の軽減に貢献する製品として、後付け装着可能な「ペダル踏み間違い加速抑制装置」をトヨタと共同で開発した。今回開発した製品は、トヨタ純正用品として2018年12月5日に発売されている。
後付け「ペダル踏み間違い加速抑制装置」は、超音波センサー、表示機、コントローラーで構成されており、ドライバーの操作に対してふたつのサポートを行なう。駐車・停車状態からの発進時に、バンパーに取り付けられた超音波センサーが障害物を検知すると、表示機とブザーでドライバーに注意喚起を行なう。それでもドライバーがブレーキと間違えて強くアクセルを踏み込んだ場合には、加速を抑制し、衝突被害の軽減する。また、駐車場等で後退する際に、時速約5km以上でアクセルを踏み込んだ場合には、障害物を検知していない状況でも速度が出過ぎないように加速を抑制する。
表示機は、名古屋大学未来社会創造機構人間・加齢特性研究室との研究も活用し、とっさの時に高齢者でも見やすくわかりやすい表現となるよう配慮し、安全性を高めた。
第一弾は旧型(3代目)プリウスとアクア用を販売する。トヨタの月販目標台数は2500台。本体価格は消費税込みで5万5080円で、取付工賃は別。
デンソーは、従来から車両周辺の環境認識技術の開発に注力しており、2013年からインテリジェントクリアランスソナー用のECU(Electronic Control Unit)とセンサーを新車装着製品としてトヨタ自動車に納入するなど、新車への先進安全技術の普及に貢献してきた。一方で、高齢者を中心とするドライバーのペダルの踏み間違い事故が大きな問題となるなど、既販車への後付け安全装備の期待も高まっている。デンソーは2018年5月には、すべてのトラックやバスなどの大型商用車両に後付け装着可能なドライバーステータスモニターを発売しており、既販車への安全支援技術の普及に貢献している。
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