ロールス・ロイス初の4輪駆動車、カリナンは夢のようなSUVだがそのスペックを冷静に眺めてみる
MotorFan / 2018年12月26日 11時55分
とどまることを知らないSUV人気は、今やプレミアムブランドにも浸透しつつある。それはロールス・ロイスといえども、他人事ではなく、このスーパーラグジュアリーブランドも、じつはSUVをラインナップしているのだ。そのめくるめく世界を紹介しよう。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007219/big_864941_201812261144570000001.jpg)
英国王室の王冠を飾る世界最大のダイヤモンド。その規格外の宝石に由来する車名を持つカリナン、ロールス・ロイス初となるSUVはすでに日本に導入されている。すでに少なくないオーダーがディーラーに入っているというが、その価格3894万5000円。株価はともかく景気のいいところはいいのだろう。
■ボディサイズ:全長5341×全幅2164×全高1835mm ホイールベース:3295mm
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007219/big_864944_201812261150580000001.jpg)
ロールス・ロイスならそうだろうな、という全長は当然5m超で5341mm。だがアメリカンSUV、たとえばキャデラックエスカレードならこのくらい……かと思いきや実は5195mm。日本で買える乗用車ラインナップにあっては最大級のサイズを誇る。同様に全幅と全高はどうかというと、これまたやはり規格外だ。全幅2164mm、全高1835mmは都心では入る駐車場を選ばないといけないかもしれない。
■エンジン:V型12気筒DOHCツインターボ 総排気量:6749cc 最高出力:420kW(571ps)/5000rpm 最大トルク:850Nm(86.7kgm)/1600rpm
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007219/big_864947_201812261146580000001.jpg)
搭載されるエンジンは伝統の6.75ℓV型12気筒ツインターボエンジン。最高出力571ps、最大トルク850Nmといっても、今どきインフレのパワーウォーズでは驚くことはないかもしれないが、大排気量V12エンジンが載っていること自体がもはやプレミアムである。ちなみに組み合わされるトランスミッションはZF製8速ATである。
ちなみにプラットフォームは最高級モデルのファントムにも採用された最新アルミスペースフレームで、次期型ゴーストやレイスなどもこのプラットフォームが採用されるという。もちろん、かつてのモーターショーで披露されたコンセプトカーで示したようにEV化することも視野に入れているのは疑いの余地はない。
室内も絢爛豪華!
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007219/big_864952_201812261150590000001.jpg)
このカリナンはこれまでのロールス・ロイス顧客層だけではなく、新しい層も取り込もうとしている。すなわち自分で運転したい! という工夫が施されている。「エフォートレス・エブリウェア」というコンセプトを掲げて、電子制御エアサスと4WDシステムがどんな路面でも最大限の性能を発揮できるというのだ。
高出力、大トルクのV12エンジンを積んでいても、従来のロールス・ロイスで、クルマの性能を最大限引き出してやろうというオーナーはいなかっただろう。とはいえ後席にはシャンパングラスも用意されるから、これまでの顧客層にそっぽを向いたわけではないことも追記しておこう。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007219/big_864954_201812261151020000001.jpg)
今や名だたるスーパーカーブランドですら、そのラインナップにSUVを加える時代である。各自動車メーカーが、新しい世代の顧客層を掘り起こそうと必死なことに疑念を差し挟む余地はない。このSUVもきっとロールス・ロイスの新しい顧客層を掘り起こしていくのだろう。もっともロールス・ロイスは、カリナンをしてハイ・ボディド・カーと呼んでいるのだが……。
SPECIFICATIONS
ロールス・ロイス・カリナン
■ボディサイズ:全長5341×全幅2164×全高1835mm ホイールベース:3295mm ■車両重量(DIN):2660kg ■エンジン:V型12気筒DOHCツインターボ 総排気量:6749cc 最高出力:420kW(571ps)/5000rpm 最大トルク:850Nm(86.7kgm)/1600rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:AWD ■サスペンション形式:Fダブルウイッシュボーン Rマルチリンク ■ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ:F255/45R22 R285/40R22 ■パフォーマンス 最高速度:250km/h(リミッター作動) ■環境性能(EU複合モード) 燃料消費率:15ℓ/100km CO2排出量:341g/km ■車両本体価格:3894万5000円
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【CX-60 vs クラウンスポーツ】スペック比較…国産プレミアム対決、似て非なる2台の真価とは
レスポンス / 2024年7月23日 12時30分
-
センチュリーのSUVタイプとは? セダンとの違い、世界の高級SUV3選などを紹介
MōTA / 2024年7月16日 12時30分
-
富裕層がこぞって買う「5000万円級SUV」の最新作 ロールス・ロイス「カリナン」がシリーズⅡへ
東洋経済オンライン / 2024年7月8日 7時0分
-
ロールス・ロイスが手掛ける最高級SUV「カリナン」シリーズⅡは魔法のじゅうたんのような乗り心地!
&GP / 2024年6月29日 21時0分
-
BMW 4 シリーズ、クーペとカブリオレを一部改良した新モデル
マイナビニュース / 2024年6月28日 12時20分
ランキング
-
1「ハイオクとレギュラー」は何が違う? ハイオクが「高い」のはなぜ? “ハイオク指定車”にレギュラーを入れたらどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月22日 21時10分
-
2「新しいiPhone」を少しでもおトクに入手する技 円安ドル高で、毎年のように値上がりしている
東洋経済オンライン / 2024年7月23日 11時0分
-
3腰痛に悩む女性が今すぐに取り入れるべき「3つの習慣」…“ぎっくり腰のリスク”も軽減
女子SPA! / 2024年7月22日 17時42分
-
4泥酔して道端で寝ていると…介抱してくれた“女性”のまさかの正体。一ヶ月後に再会し、「思わず絶句した」
日刊SPA! / 2024年7月23日 8時52分
-
5天才物理学者アインシュタインの脳に見られる特徴とは?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月23日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)