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スタッドレスとチェーン、それぞれの長所と短所を理解すべし

MotorFan / 2018年12月29日 10時0分

スタッドレスとチェーン、それぞれの長所と短所を理解すべし

毎年一回か二回、ドカ雪が降るたびに買おうか買うまいか悩むのがタイヤチェーン&スタッドレスタイヤだろう。 果たして、思い切ってスタッドレスを買うか? タイヤチェーンでよしとするか? どうすべきかを考える。

 雪国の方とウインタースポーツを趣味にしているドライバーは、釈迦に説法なので、当コラムは読み飛ばしてください。

 それ以外のあまり雪に馴染みのない方は、少々お時間を拝借。

 編集部のある関東のハナシで恐縮だが、今シーズンの冬は今のところ例年より暖かい日が多く、降雪を経験していない。

 が、年末年始の休みにタイミングを合わせたかのように、大寒波が迫っているそうだ。

 例年大雪のニュースは、タイヤチェーンを求めて大慌てでカー用品店に駆け込むところまでがセットになっている。そろそろ、この風物詩ともなっている光景が繰り返されるかもしれない。

小さな子供やお年寄りが居るなら、備えあれば憂いなし

 筆者などは東京の片田舎ではあるが、幸いにして積雪となっても路線バスが走ってくれるので、お金もないし「積雪になったらクルマの使用は諦める」と腹を括っている。

 が、かつて大雪の日にまだ乳児だった娘が熱を出してしまい、ぼた雪が降りしきる中抱きかかえて病院に歩いて向かった経験がある。(幸運にもその時は家のすぐ近くで空車のタクシーが通りがかって、程なく診察を受けることができた。)

 こうした経験をすると、小さな子供や介護を要する高齢な家族を持つ家庭では、冬タイヤかタイヤチェーンの準備はしておいた方が良いだろう。

 で、お題のスタッドレスにするかタイヤチェーンにするか、だ。

 ひとまずの結論としては、資金に余裕があれば、スタッドレスタイヤを準備するのが正解だ。

 スタッドレスタイヤが出始めた頃は、大してグリップしない割に、減りが早かったり、タイヤの剛性がないのでハンドリングがフニャフニャで怖かったりしたものだが、近年の製品は普段履きでもまったく問題ない。

 デメリットを挙げるとすれば、タイヤチェーンよりコストがかかることと、夏場の保管場所を確保する必要があることくらいだろう。
それさえクリアできるなら、力強くスタッドレスをお薦めする。

 懇意にしている北海道のカーショップの方に聞いてみると、「北海道は4WD&スタッドレスが当たり前。この組み合わせで全く問題はないのでタイヤチェーンは持っていない。」そうだ。

 ただ、二輪駆動車のドライバーには、春先に雪が緩くなった場合などはスタッドレスだけでは走れなくなることもあるので、タイヤチェーンの携行や装着を薦めているという。


タイヤチェーンこそが必要になることもある

 タイヤチェーン規制が出された場合もスタッドレスタイヤを履いていれば走行できるが、地域によっては積雪の状況や区間によって、冬用タイヤを履いていてもタイヤチェーンを装着しないと走行できないようになったという報道を目にした方も多いだろう。

 やはり、タイヤチェーンにも雪道を走るという意味では十分な性能を持っているのだ。
タイヤチェーンのメリットとしては、やはりスタッドレスタイヤよりもコストが安く済むということと、保管スペースが最小限というところだろう。

 逆にデメリットとしては、装着時の不快な振動、付け外しの手間が挙げられる。

 スタッドレスタイヤの進歩と同様に、タイヤチェーンもンメーカー各社が色々と工夫を施し使いやすいものが増えている。

 が、雪のない道を走行するとすぐに磨耗したり切れてしまったりもするので、やはり着けっぱなしにはできないし、雪が積もった場所や泥だらけの路面などで膝をつき、汚れたタイヤハウスに手を突っ込んでタイヤチェーンを装着するのは、結構つらい作業だ。

 安く上がる分手間暇が掛かることは覚悟しなければならない。しかし、降雪時にもクルマを使えるようになるという事実はタイヤチェーンの大きなメリットと言えるだろう。

 と、タイヤチェーンを準備しておこうと思っていただいたなら、個々の製品の違いなども含め細かいメリットやデメリットを聞きながら、より良い製品を選ぶためにも、大雪が降る前に用品出かけて早めの準備してほしい。

 冒頭にも書いたが雪が降ってからでは、客が殺到して選択肢がなかったり、売り切れて買えないなんてこともあるので。

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