都市型モビリティに衝撃! メルセデス・ベンツが、米ラスベガス家電ショーで公開した「Vision URBANETIC」は、現代のクルマ社会に一石を投じるのか!?
MotorFan / 2019年1月9日 15時20分
独ダイムラー社は、米ラスベガスで開催されている世界最大のエレクトロニクスショー「CES」に出展し、メルセデス・ベンツCLSクーペとともに、EVとクロスオーバーSUVを組み合わせた「EQC」をアメリカで初公開した。さらに、自動運転テクノロジーを満載した次世代コンセプトカー「Vision URBANETIC」は、都市型モビリティに独創的な価値観を取り入れた意欲作である。
コンパクトカークラスの新たなるベンチマーク「CLAクーペ」
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今年のCES(Consumer Electronics Show)でメルセデス・ベンツが公開したモデルは3つある。
最初にお伝えするのは、新型メルセデス・ベンツCLSクーペ。2013年に初代モデルが登場してから約5年でフルモデルチェンジを果たした「発売間近」モデルであり、アメリカでは初公開となる。
ダイムラー社の開発担当役員であるオラ・ケレニウス氏によると、「CLAは4ドア・コンパクトクーペというジャンルを切り開き、CLAとCLAシューティングブレークを合わせて75万台を販売して成功を収めました。新型CLAは、MBUXを筆頭に最新のインテリジェントアシスタントの投入と新しいオペレーティングシステムと組み合わせることで、コンパクトカークラスの新たなるベンチマークとなるでしょう」と説明している。
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ふたつのモーターを持つEVで四輪を駆動「EQC」
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一方、メルセデス・ベンツの新しい電気自動車ブランド「EQ」シリーズの第一弾であるクロスオーバーSUV「EQC」もアメリカで初公開された。最先端のEVテクノロジーに、メルセデス流の高いクオリティを組み合わせることで新たな価値観を創造しているのが最大の特徴だ。
ふたつのモーターを持つEVで四輪を駆動し、フル充電すれば450kmの連続走行が可能で、0-100km/h加速は5.1秒を誇る。最先端の安全運転支援システムや次世代のインフォテインメントシステム「MBUXマルチメディアシステム」を搭載し、安全で快適、そして最高品質のEVを具現化する。ブレーメン工場で生産することが決定しており、こちらも市場投入までのカウントダウンが始まっている。
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“人”と“商品”という境界線を取り除く「Vision URBANETIC」
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そして3つめのモデルが、自動運転の未来像を示すコンセプトカー「Vision URBANETIC」だ。
Vision URBANETICは、昨年の夏に発表され、「人の移動」と「商品輸送」という大きな境界線を取り除く、まったく新しいコンセプトのモビリティである。最大12人の乗客とともに、貨物モジュールは最大10個のパレットを積載して輸送できる。
つまり、このコンセプトカーは、「人」と「荷物」の需要と供給をリアルタイムで分析するIT技術を統合し、これまで融合することのなかったサービスを提供するのである。様々なニーズに基づいてルートが柔軟かつ効率的に計画して走行するもので、最大のポイントは交通量を減らし、多くの都市が抱えるインフラの一極集中を低減し、都市生活の質の向上に貢献するのだ。
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また、Vision URBANETICには様々なカメラとセンサーを搭載し、通信システムによって周囲の状況を認識する。目の前を横切る歩行者に対しては、アニメーションを通してクルマの正面の大型ディスプレイに映し出してコミュニケーションする。同様の機能は、サイドドアに備えた「アクティブディスプレイ」にも実現される。
世界最大の家電ショーで公開されたVision URBANETICによる「近未来像」は、間近に実現するモビリティサービスなのかも知れない。
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