【アプリリア・SR50R】2ストキャブ車なのに新車で買える希少な存在! 試乗したら青春時代の記憶が蘇っちゃう⁉️
MotorFan / 2019年1月24日 11時35分
アプリリアの「SR 50 R」はパッション溢れるイタリアンデザインにパワフルな水冷2ストロークエンジンを搭載した50ccスポーツスクーターである。今回ユーロ4をクリアして新たなグラフィックをまとった最新モデルに試乗してみた。 REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
アプリリア・SR50R ……324,000円
![レースイメージを強く打ち出しているアプリリアらしいエッジの効いたデザインが刺激的。イニシャルをモチーフにした大胆なグラフィックも印象に残る。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945644_201901240940500000001.jpg)
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SR50Rだが実はデビューからすでに20年というロングセラーモデルである。マイナーチェンジされた新型では、ユーロ4適合の新型エアフィルターを採用した他、サイレンサーカバーとナンバープレートブラケットのデザインを見直し、ボディグラフィックも刷新されている。
フラッグシップモデルのRSV4を思わせるスーパースポーツルックな外見が強烈。眼光鋭いデュアルヘッドランプや大胆なエアーインテーク、ビルトインタイプのテールランプとウィンカーを備えたテールまわりなど、スポーツマインドに溢れたスタイリングが魅力だ。
パドックスクーターの代表格
アプリリアといえば2スト。かつてWGPで125cc、250ccを席巻したレーシングマシンを彷彿させるカラーとスタイリングがSR50Rにも注入されている。そして、今もMotoGPの舞台裏のパドックでGPライダーたちの“足”として活躍しているのがこうしたスクーターである。派手なチームカラーに彩られた通称「パドックスクーター」にちょこんと乗ってコース内を移動しているトップライダーたちの姿をTV中継が捉えることも多い。
2ストならではの加速とサウンド
エンジンは水冷2スト単気筒50ccでユーロ4をクリアしながらもパワフルな加速性能を実現している。体感では4スト50ccよりは確実に速いが100ccには劣るか。ただ、絶対性能はこの際どうでもいいこと。今では珍しい2スト独特のチャンバーから発せられる甲高いサウンド。そして2ストオイルの焼ける臭いを味わうだけで気分がいい。
車体も基本設計は古いがスチール製フレームはしっかり作られている印象で、一般的なスクーターよりも前輪分布荷重を高めることでフロントの接地感を高めているそうだ。現存するほとんどの50ccスクーターが4ストエンジンの実用モデルであることを考えると、たしかにSR50Rのハンドリングはスポーティである。このクラスとしては大きめの前後13インチホイールに装備された130/60ロープロファイルタイヤはコーナリングでも安定感があり、前後ディスクブレーキによる制動力も必要十分なレベルと言える。また、シートも高めかつ硬めでハンドル位置も低めに設定されるなどライポジもアグレッシブ。
ひとつ気になったのがサスペンションで、特にフロントの動きがやや渋くスムーズさに欠ける感じを受けた。もしかしたら走行距離が浅く馴染んでいないのかもしれないが、倒立タイプに見える外筒にゴールドメッキが施されるなど高級感はあるのにやや残念だ。
ともあれ、シート下には小型のヘルメット1個を収納できるスペースも与えられるなど、クールなスタイリングを崩すことなく実用性がキープされている点も良い。そして何より2ストの希少価値が高得点。コミューターにもカッコ良さが欲しい人には是非おすすめしたいモデルだ。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945653_201901240943010000001.jpg)
足つきチェック(ライダー身長179cm)
![シート高は795mmと原付スクーターとしては高め。ハンドル位置は逆に低めでスポーティなライポジだ。ただ、シート形状はスリムなので足つき性は悪くない。身長179cmで両足は踵までべったり着く。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945656_201901240944400000001.jpg)
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細部解説
![アプリリアのスーパースポーツモデルの最高峰「RSV4」と見まがうばかりのアグレッシブなフロントフェイス。デザイン要素が強いが、それにしても巨大エアインテークは圧巻だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945659_201901240946590000001.jpg)
![φ190mmシングルディスクに正立フォークを装備。外筒がゴールドなので一瞬コーティングが施された倒立フォークに見える。ホイール形状もスーパースポーツ的だ。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945660_201901240947000000001.jpg)
![リヤブレーキもフロント同様φ190mmシングルディスクタイプ。130サイズの扁平タイヤがスポーツマインドを掻き立てる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945661_201901240947010000001.jpg)
![エンジンはスクーターでは一般的なユニットスイング方式だが、片持ちタイプなので一段とレーシーな雰囲気になる。独特の形状のエキゾーストにはダブルでキャタライザーを装備。セカンダリエアーシステムを備えるなどクリーン排気を実現。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945662_201901240947020000001.jpg)
![テールランプやウインカーがシートカウルに埋め込まれるなど、リヤビューもこれまたレーシーにまとめられている。グラブバーやリヤステップが付いているが日本では原付一種扱いなのでソロ専用となる。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945663_201901240948420000001.jpg)
![ロックタイプの折り畳み式コンビニフックを備えるなど日常使いにも対応。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945664_201901240948430000001.jpg)
![レッグシールド中央にはキーロック付きの小物入れを装備。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945665_201901240948440000001.jpg)
![左右フロアの間にある車体センター部にもキーロック付きの小物入れがある。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945666_201901240948450000001.jpg)
![シート先端部に小さな収納スペースが設けられている。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945667_201901240950360000001.jpg)
![シート下には小型のジェットヘルメット程度を1つ収納できるラゲッジスペースを装備。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945668_201901240950370000001.jpg)
![アナログ式スピードメーターとデジタル多機能パネルを組み合わせたコックピットも機能性重視のレーシーな雰囲気が漂う。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945669_201901240950380000001.jpg)
![バックミラーのデザインひとつにこだわりが見える。コックピットから見える景色はスクーターとは思えない。](https://motor-fan.jp/images/articles/10007795/big_945670_201901240950540000001.jpg)
主要諸元
エンジン:2 ストローク水冷単気筒「Hi-Per2 Pro」
総排気量:49 cc
ボア×ストローク:58mm×47mm
最高出力:非公表
最大トルク:非公表
燃料供給方式:キャブレター
始動方式:セルフ式
トランスミッション:自動無段階変速(CVT)
クラッチ:自動遠心クラッチ
フレーム:スチールクレードルチューブフレーム
サスペンション(F):油圧式テレスコピックフォーク
サスペンション(R):モノショック
ブレーキ(F) :φ190 mm ディスク
ブレーキ(R) :φ190 mm ディスク
タイヤ(F):130/60-13
タイヤ(R):130/60-13
シート高:795 mm
燃料タンク容量:7 L
生産国:イタリア
ボディーカラー:レーシングブラック、レーシングホワイト、フルーオレッド
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