六代目シボレー・カマロの進化幅は想像以上! 2.0ℓターボを積んでいるのも意外だ!
MotorFan / 2019年2月16日 8時0分
アメリカを代表するスポーツクーペが2019年モデルへ進化して、よりスポーティなフロントマスクとリヤスタイルに変貌を遂げた。今回は特別限定車「ローンチエディション」を紹介しよう。 REPORT◉吉田拓生(Takuo Yoshida) PHOTO◉篠原晃一(Koichi Shinohara)
本邦上陸から2年経った段階ではあるが、シボレー・カマロのマイナーチェンジ版がデビューした。これまでと同じく直4、V8モデルが存在し、それぞれに限定のローンチエディションが用意されるのだが、今回試乗できたのは2.0ℓ直4ターボを搭載するシボレー・カマロLTRSの方である。
4気筒のLTRSは20台、V8のSSは30台の限定となるローンチエディションは、どちらもクラッシュと呼ばれるオレンジ色のボディと黒いセンターデカール、そしてブラックペイント仕上げのアルミホイールを特徴としている。
一方、その大元となるマイナーチェンジ版は、ボディ全体のシルエットこそ踏襲されているが、フロントマスクはブラックアウトされた部分が増えてより精悍になっており、フロントのLEDランプに呼応するように、リヤもLED化され形状も立体的なものに変更されている。
パワートレインはSSのATが8速から10速に変更されているだけで、LTRSは変更なし。とはいえ4気筒モデルでもカラーリングによるインパクトは相当なものだ。
以前から六代目カマロの印象は非常に良い。剛性感があり軽快なシャシーと賢く立ち回る4気筒ターボ+8速AT、と表現するとヨーロッパ車のように聞こえるかもしれないが、根幹となる部分は時代相応にアップグレードしつつ、アメリカンな雰囲気はちゃんと残している。ちなみにATのシフトショックは、最新のヨーロッパ的に素早くロックするのではなく、恐らく敢えて微かな粘性を残したものになっている。そこには礼儀正しくも大らかなアメリカンテイストが感じられる。
マグネティックライドコントロールの可変ダンパーを装備する足まわりは最小限のダンピング変更で上質な乗り心地とハンドリングを実現している。特に4気筒モデルは前後同サイズのタイヤを履いており、これがハンドリングの軽快さに大いに効いている。LTRSは全般的にシャシーの印象が強いモデルといえるが、ライバルとゼロヨン競争でもしないかぎり400Nmのトルクによって十分に走ってくれる。
黒一色で纏められた室内は余計な造形や装備が一切なく、1960年代から続くカマロのベーシックな立ち位置を良く表している。ナビはアップルカープレイやアンドロイドオート任せというのもシンプルでいい。標準装着されるBOSEのスピーカーの音質は相当に秀逸といえる。
大きくて安っぽくて怠惰な、三〜四代目あたりのカマロを知りつつ年齢を重ねてしまった人は、もう一度そのステアリングを握ろうという気にならないのかもしれない。だが6代目は相当に違う。騙されたと思って触れてみることをお薦めする。
※本記事は『GENROQ』2019年2月号の記事を再編集・再構成したものです。
シボレー カマロLT RSローンチエディション
■ボディサイズ:全長4785×全幅1900×全高1345㎜ ホイールベース:2810㎜
■車両重量:1560㎏
■エンジン:直列4気筒DOHCターボ ボア×ストローク:86×86㎜ 総排気量:1998㏄ 最高出力:202kW(275㎰)/5500rpm 最大トルク:400Nm(40.8㎏m)/3000~4000rpm
■トランスミッション:8速AT
■駆動方式:RWD
■サスペンション形式:Ⓕマクファーソンストラット Ⓡマルチリンク
■ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク
■タイヤサイズ:Ⓕ&ⓇP245/40R20
■車両本体価格:561万6000円
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日産が「フェアレディZ」を発売へ! 伝説の“GT-Rカラー”「ミッドナイトパープル」に“歴代最強スペック”の「NISMO」も設定! ようやく買える「2025年モデル」受注開始へ
くるまのニュース / 2025年1月16日 17時30分
-
“ゴツ顔”採用! 最新のタフSUV「サファリ」が凄い! 楽しそうな「6速MT×ディーゼルターボ」搭載した“日産じゃない”斬新モデルに注目! インドで生まれた「タタ・サファリ」とは!
くるまのニュース / 2025年1月14日 21時10分
-
トヨタ新型「カローラ」登場! 2年ぶり“顔面刷新”&走行性能強化の「4WDスポーツカー」! 新8速ATも楽しそうな「新GRモデル」豪国で666万円
くるまのニュース / 2025年1月4日 7時30分
-
「母親がスイフトスポーツの魅力をわかっていません。どうすればその魅力が伝わるでしょうか?」編集部に届いた相談に回答! 好きなクルマの“魅力”を伝える方法とは
くるまのニュース / 2024年12月29日 19時10分
-
スバル新型「WRX“ワゴン”」発表! 2.4リッター「水平対向エンジン」×疑似8AT採用の「tS」!最上位の「新モデル」NZに登場
くるまのニュース / 2024年12月25日 11時10分
ランキング
-
1ワークマンのガシガシ洗える「980円長袖Tシャツ」が便利 暖房で汗をかいても快適さをキープ
Fav-Log by ITmedia / 2025年1月22日 8時35分
-
2サイゼリヤには“ない”けど、ガストには“ある”ものとは。吉野家、ココイチをも凌駕…ガストが“使える店”に進化を遂げていた
日刊SPA! / 2025年1月21日 15時53分
-
3優先席に荷物を置いて大騒ぎする“中国人観光客”。注意した高校生に5人がかりで罵声を浴びせ…助けに入った“意外な人物”
日刊SPA! / 2025年1月22日 8時51分
-
4ファミマ、いつの間にか「ファン急拡大」の背景 アパレルが話題も、食品にも消費者目線が通底
東洋経済オンライン / 2025年1月22日 8時40分
-
5ダイソーの茶わん蒸し器が買い。レンジで簡単、プルンプルンで感動です:1月に読みたい記事
女子SPA! / 2025年1月22日 8時44分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください