トヨタ・スープラとBMW Z4、メルセデスGクラス、そしてジャガーEペイス。共通しているのは、なに?

MotorFan / 2019年1月26日 13時55分

トヨタ・スープラとBMW Z4、メルセデスGクラス、そしてジャガーEペイス。共通しているのは、なに?

新型スープラとBMW Z4が兄弟車であることはもうご存知だろう。このスープラ/Z4は、トヨタの工場でもBMWの工場でもない場所で生産されている。そこはドイツでも日本でもない。オーストリアである。マグナシュタイヤーのグラーツ工場がその場所だ。

新型BMW Z4(G29型)の一号車がグラーツ工場でラインオフしたのは、2018年11月2日だった。スープラは、現行プログラムとしては4番目のブランドとして19年初冬より生産が開始される。

 スープラとZ4の生産を担当するのは、BMWでもトヨタでもなく、マグナシュタイヤーだ。

 マグナシュタイヤーは、カナダに本拠を置くメガサプライヤー、マグナ・インターナショナルの完成車部門である。同社の技術力の高さは折り紙つきだ。単なる受託生産のみならず、クルマそのものの提案を自動車メーカーにすることもある。自動車メーカー側から見ると、よりニッチなモデルを大きなリスクを冒さずに生産、販売できるというメリットもある。

 マグナシュタイヤーの名声を確固たるものにしているのは、まずはメルセデス・ベンツGクラスの生産だろう。名車Gクラスは、先代、新型ともにすべて同社のオーストリア・グラーツ工場で生産されている。先代Gクラスの生産工場を見せてもらったことがあるが、熟練工によってほぼ手作りで組み上げられていた。同時期にはプジョーRCZのグラーツ工場で生産されていた。
 初代のX3、BMW MINIの派生モデル、現行の5シリーズなどマグナシュタイヤー製BMW車は数多い。現在、同社のグラーツ工場で生産しているのは、

メルセデス・ベンツGクラスは、ずっとマグナシュタイヤー製だ。もちろん、新型Gクラスも全量、グラーツ製である。

ジャガーはIペイス/Eペイスの生産をマグナシュタイヤーに委託している。
グラーツ工場の生産システムは自動車メーカーにひけをとらない。
BMW 5シリーズのダッシュボードの組み立ての様子。

メルセデス・ベンツGクラス
ジャガーEペイス/Iペイス
BMW 5シリーズ/Z4
トヨタ・スープラ、ということになる。


 自動車メーカーが自社生産でなく外部で委託生産する理由のひとつは、自社で生産ラインを持つには、生産量が少ない(つまりスポーツカーのような少量生産の場合)モデルを、より低コストで造れるから、だが、もちろんそれだけではない。事実上、自社では造れないモデルを造ってもらう、という意味もある。今回のスープラでいえば、生産台数よりも、生産工程の方が重要だったのではないか。スープラのチャームポイントである豊かな面を持つリヤフェンダーまわりのプレスは、トヨタ、BMWのプレスラインでは難しい。

 マグナシュタイヤーが、自動車メーカーが自社ブランドに求める高い品質を充分にクリアしてくれる生産車製造会社であることの証明が、Gクラスであり、スープラであり、Z4なのだ。新型スープラは、Made in JapanでもMade in Germanyでもなく、Made in Austria,Grazであることを知っておいてほしい。

オーストリア西部の古都、グラーツにマグナシュタイヤーのグラーツ工場はある。シュタイヤー自体は100年を超す歴史があるが、無論設備は最新鋭だ。

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