トヨタ・スープラとBMW Z4、メルセデスGクラス、そしてジャガーEペイス。共通しているのは、なに?
MotorFan / 2019年1月26日 13時55分
新型スープラとBMW Z4が兄弟車であることはもうご存知だろう。このスープラ/Z4は、トヨタの工場でもBMWの工場でもない場所で生産されている。そこはドイツでも日本でもない。オーストリアである。マグナシュタイヤーのグラーツ工場がその場所だ。
スープラとZ4の生産を担当するのは、BMWでもトヨタでもなく、マグナシュタイヤーだ。
マグナシュタイヤーは、カナダに本拠を置くメガサプライヤー、マグナ・インターナショナルの完成車部門である。同社の技術力の高さは折り紙つきだ。単なる受託生産のみならず、クルマそのものの提案を自動車メーカーにすることもある。自動車メーカー側から見ると、よりニッチなモデルを大きなリスクを冒さずに生産、販売できるというメリットもある。
マグナシュタイヤーの名声を確固たるものにしているのは、まずはメルセデス・ベンツGクラスの生産だろう。名車Gクラスは、先代、新型ともにすべて同社のオーストリア・グラーツ工場で生産されている。先代Gクラスの生産工場を見せてもらったことがあるが、熟練工によってほぼ手作りで組み上げられていた。同時期にはプジョーRCZのグラーツ工場で生産されていた。
初代のX3、BMW MINIの派生モデル、現行の5シリーズなどマグナシュタイヤー製BMW車は数多い。現在、同社のグラーツ工場で生産しているのは、
メルセデス・ベンツGクラス
ジャガーEペイス/Iペイス
BMW 5シリーズ/Z4
トヨタ・スープラ、ということになる。
自動車メーカーが自社生産でなく外部で委託生産する理由のひとつは、自社で生産ラインを持つには、生産量が少ない(つまりスポーツカーのような少量生産の場合)モデルを、より低コストで造れるから、だが、もちろんそれだけではない。事実上、自社では造れないモデルを造ってもらう、という意味もある。今回のスープラでいえば、生産台数よりも、生産工程の方が重要だったのではないか。スープラのチャームポイントである豊かな面を持つリヤフェンダーまわりのプレスは、トヨタ、BMWのプレスラインでは難しい。
マグナシュタイヤーが、自動車メーカーが自社ブランドに求める高い品質を充分にクリアしてくれる生産車製造会社であることの証明が、Gクラスであり、スープラであり、Z4なのだ。新型スープラは、Made in JapanでもMade in Germanyでもなく、Made in Austria,Grazであることを知っておいてほしい。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
独ベンツ、中国に「2800億円超」追加投資の背水 EVの車種拡充やスマート化で劣勢挽回目指す
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 16時0分
-
豊田章男氏の「EVへの懸念」が現実のものに…世界中で「EVシフト」を見直す大手メーカーが相次いでいる理由
プレジデントオンライン / 2024年9月17日 9時15分
-
EVバッテリー製造の米アルティウム・セルズ、テネシー州工場での労組結成を承認(米国、韓国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月9日 13時0分
-
世界で加速「脱EVシフト」にトヨタ〝お家芸〟で勝負 高価格と航続距離への懸念で需要が一巡「PHV」の生産拡大へ
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月9日 6時30分
-
新型「大きな高級車」発売! めちゃ豪華内装に「爆速エンジン」を搭載! “限定40台”の四駆セダン 新型「GTL」が凄かった!
くるまのニュース / 2024年9月8日 21時10分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
3特殊清掃人が語る“自殺した部屋”に共通している特徴。オカルト的な出来事に遭遇することも
日刊SPA! / 2024年9月20日 8時52分
-
44000種を知るお米のプロが伝授「注目の品種12選」 オススメなのは山形県「つや姫」だけじゃない!
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 10時0分
-
5悪気はないのに、なぜか相手が不機嫌...関係を維持する「気軽な謝罪術」
PHPオンライン衆知 / 2024年9月20日 11時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください