ホンダCB400Xがフロント19インチに大進化! “冒険心”をアピールした外観に一新
MotorFan / 2019年1月29日 20時35分
イタリアのミラノで開催されたEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開された「ホンダCB500X」。同車の400cc版である「ホンダCB400X」が、3月22日(金)に発売。既存モデルの外観を一新するとともに、各部を熟成しているのがポイントだ。 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)
ホンダ・CB400X…871,080円
人気のクロスオーバーモデル「CB400X」がモデルチェンジ。細部の熟成を図るとともに、「冒険心を呼び起こす、Real Cross Over」をキーワードにスタイルを一新しているのがポイントだ。
CB400Xといえば、“兄貴的存在”である新型のCB500Xが、イタリアのミラノで開催されたEICMA2018(ミラノショー)で世界初公開されたばかり。今回登場したCB400Xは、新型のCB500Xを国内の免許制度に合わせてスケールダウン。精悍さを増した外観に加え、クラッチレバーの操作荷重を軽減する「アシストスリッパークラッチ」や、制御をより緻密化した「ABSモジュレーター」を採用するなど、各部に最先端の技術が盛り込まれている。
フロントホイールを17インチから19インチに変更
フロントホイールは既存の17インチから19インチに大径化し、直進安定性と悪路での走破性をアップ。フロントスクリーンは前モデルよりも大型化(高さを20mmアップ)し、クロスオーバーモデルとしての走破性と高速巡行時の快適性を向上させている。
また、ラジエターシュラウドの大型化に加え、サイドカバーの形状を最適化。これによりライダーの足に当たる走行風と、ラジエターからの温風をコントロールして快適性の向上を実現。
前後サスペンションのストローク量の延伸によるシート高の増加に対応すべく、シート形状を変更。これによって良好な足着き性を確保している。
新採用の「アシストスリッパークラッチ」とは?
「アシストスリッパークラッチ」とは、連続的なシフトダウンなどで生じる、リヤタイヤのホッピングを抑制する機構。クラッチレバーの操作荷重を軽減させ、より扱いやすいクラッチ操作とフィーリングを獲得しているのが特徴だ。
また、トランスミッションはドッグ形状の変更と本数の増加を実施。スムーズで質感の高いシフトチェンジフィーリングを実現している。
エンジンの細部変更で低中回転域のトルク特性を向上
エンジンはバルブタイミングとカムシャフトのリフト量、インジェクターの最適化を図り、低中回転域のトルク特性をアップ。フラットダート路面での低速域の粘り強さ、力強い加速、心地よい吹け上がり感を向上しているのがポイントだ。
また、吸気系の最適化によって吸気効率を高めるとともに、エキゾーストパイプのキャタライザーの前後のボリュームを増したことで、エンジンの吹け上がりの鋭さと力強いトルク特性に寄与。
マフラーはテールパイプを2本に増やしてパルス感を高め、高揚感のある心地よいサウンドを実現している。
スポーツ性を増したリヤサスペンション
リヤサスペンションには、サスペンション内のガスとオイルを完全に分離した「分離加圧式シングルチューブタイプ」を採用して路面追従性を向上し、スポーツ走破性をさらにアップ。
また、前モデルよりもハンドルの切れ角を増すことで、Uターンや取り回し性を向上。制御をさらに緻密化した「ABSモジュレーター」の導入で、ABS作動時のレバーや、ペダルへのキックペダルへのキックバックを低減させるなど、制動時の安心感をより高めているのもポイントだ。
ギアポジションインジケーター等も新採用
新しくなった電装系にも注目。シャープなフォルムのLEDヘッドライトやテールランプに加え、前後ウインカーにもLEDを採用して軽量コンパクト化。
視認性を向上させた新設計のLCDメーターは、ギアポジションインジケーター、シフトアップインジケーター、タコメーターのピークホールド、水温計などの機能を新たに導入。
急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させる「エマージェンシーストップシグナル」も採用している。
【CB400Xの主要諸元】
車名・形式:ホンダ・2BL-NC56
フレーム形式:ダイヤモンド
全長×全幅×全高:2,140mmx825mmx1,380mm
ホイールベース:1,480mm
キャスター角:27°30
トレール量:108mm
シート高:800mm
重量:196kg
乗車定員:2名
最小回転半径:2.5m
エンジン:水冷4ストローク直列2気筒DOHC 4バルブ
排気量:399cc
ボア×ストローク:67.0mm×56.6mm
圧縮率:11.0
トランスミッション:6速リターン
最高出力:34kW(46ps)/9,000rpm
最大トルク:38Nm(3.9kg・m)/7,500rpm
燃料タンク容量:17L
燃料システム:電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
タイヤ(前):110/80R-19M/C 59H
タイヤ(後):160/60R-17M/C 69H
ブレーキ形式(前後):油圧式ディスク
フロントフォーク:テレスコピック式
スイングアーム:プロリンク式
変速比:1速3.285/2速2.105/3速1.600/4速1.300/5速1.150/6速1.043
減速比:1次2.029/2次3.000
燃料消費率:
国土交通省提出値 定地燃費値(km/h) 41.0(60)<2名乗車時>
WMTCモード値(クラス) 28.3(クラス3-2) <1名乗車時>
■道路運送車両法による型式指定申請書数値
■製造事業者/本田技研工業株式会社
※燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「やっと来たか!」ホンダ『CB750ホーネット』日本発売決定に、SNSで膨らむ期待
レスポンス / 2024年11月16日 17時30分
-
デュアルプロジェクターヘッドライトで個性を演出!! ホンダ「XL750 TRANSALP」2025年モデル発表
バイクのニュース / 2024年11月13日 13時10分
-
「誰の手にも届くエレガンス」ロイヤルエンフィールドの新型『クラシック350』登場、69万4100円から
レスポンス / 2024年11月11日 17時30分
-
シャープに進化! ホンダ『CB750ホーネット』2025年モデルを公開、日本導入も…EICMA2024
レスポンス / 2024年11月9日 12時15分
-
長距離ツーリングに自動変速は必須!? BMWのアドベンチャーバイクも自動変速機構を採用
&GP / 2024年11月3日 7時0分
ランキング
-
1ミスドが「めちゃくちゃ閉店?」噂の裏で進む変化 商品にも空間にも付加価値を大きくつけている
東洋経済オンライン / 2024年11月17日 8時40分
-
2上野千鶴子が伝授「なぜ産まないのか」という"不産ハラスメント"への秀逸な切り返し3パターン
プレジデントオンライン / 2024年11月17日 7時16分
-
340歳から運動不足解消は何から始めたら良いの?
JIJICO / 2018年3月30日 7時30分
-
4今年の「シャトレーゼ」クリスマスケーキがさらに進化!買いたくなる3つの理由
女子SPA! / 2024年11月17日 8時46分
-
5たかがニキビで「救急搬送」女子大生を襲った悲劇 抗菌薬で生じた"アナフィラキシー"の顛末とは
東洋経済オンライン / 2024年11月17日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください