平成30年間で新車価格はどのくらい上がったか? 日本車は1.6倍に。ベンツは買いやすくなった! クラウン/スカイライン/ゴルフ/BMW320/ポルシェ911/フェラーリetc
MotorFan / 2019年2月16日 16時35分
あと2カ月半で平成も終わり。平成が始まった1989年、新車価格はどのくらいだったのか、ふと気になって調べてみた。取り上げたのは、トヨタ・クラウン、日産スカイライン、ホンダ・シビック、VWゴルフGTi、BMW320、ポルシェ911、メルセデス・ベンツCクラス、そしてフェラーリである。
平成最初のモーターファンが1989年3月号。この号の巻末に載っていた価格表から拾い出してみた。
と言っても、平成のスタートから最後まで、同じ名前で継続しているモデルは意外と少ない。トヨタからはクラウンをピックアップしてみた。
1989年トヨタ・クラウン3000DOHC(4AT)スーパーサルーンG 443万2000円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022560_201902161607530000001.jpg)
4速フロアシフトの最上級グレード。3.0ℓ直6(7M-GE型)を搭載したモデルが443万2000円。
では、2019年のクラウンの価格はどうか?
2019年クラウンハイブリッド Gエグゼクティブ 718万7400円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022563_201902161608340000001.jpg)
3.6ℓV6エンジン+モーターのハイブリッド搭載のクラウンハイブリッドの上級モデルは、なんと700万円オーバーだ。
443万2000円→718万7400円で162%だ。
次は、日産の代表選手、スカイラインだ。
1989年日産スカイラインGTS-X(2.0ℓ)4AT 283万2000円
![1986年2ドア GTS-X](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022566_201902161609190000001.jpg)
セラミックターボを採用した走りのスカイライン。7代目スカイライン(R31)でエンジンはRB20型2.0ℓ直6DOHCターボ。スカイラインは、「走り」を標榜していただけに、2ドアクーペ版が設定されていた。
では、2019年のスカイラインは
2019年スカイライン200GT-TタイプSP 471万3120円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022569_201902161609470000001.jpg)
スカイラインは、北米市場がメインとなっていて(北米ではインフィニティ・ブランド)、日本仕様では2ドアはなし。取り上げたのは、2.0ℓターボ搭載のスポーツグレード。この上に3.5ℓV6+モーターのハイブリッドあり(555万9840円)がある。
283万2000円→471万3120円で166%
次は、ホンダが世界に誇るシビックだ。
1989年ホンダ・シビック1600Siエクストラ(5F)167万5000円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022572_201902161613500000001.jpg)
シビックは、4代目通称グランドシビックだ。そのスポーティモデルが搭載していたエンジンは、1.6ℓ直4DOHC、名機と言われたZC型である。
では、2019年のシビックは
2019年シビックHB 273万240円(CVT)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022575_201902161614300000001.jpg)
久しぶりに日本市場に登場したシビック、5ドアハッチバックは273万240円である。
167万5000円→273万240円で163%
となっている。
クラウン 162%
スカイライン 166%
シビック 163%
3台を見てみると、おおよそ162〜166%だ。
さて、では、この30年間で我々の給料はどう変わったのだろうか? 大学卒の初任給のデータを見てみよう。厚生労働省の賃金構造基本統計調査から取り出したデータだ。
1989年:16万900円
2018年:20万6100円
でこの間の賃金の伸びは89年比で128%となっている。
自動車にかかる税金は様変わりしているから、単純に比較するわけにはいかないが、自動車雑誌(やウェブサイト)を見ながら、「あ〜このクルマは、いくらするんだろう?」という思いは、給料の金額に直結しているということで、話を続けよう。
給料は128%
クルマは160%超
ということで、クルマは「高く」なっているのだ。大きく豪華で安全で格段に性能が上がっているのだから、当然と思わないではないが……。
1989年当時、輸入車はいまよりもはるかに雲の上の存在だった。バルブ景気まっただなかだったから、その当時40〜50代だった方たちは別だったのかもしれないが……。
さて、まずはフォルクスワーゲンから。
1989年VWゴルフGTi 16V 354万円
![1989年当時のゴルフは2代目。](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022580_201902161615290000001.jpg)
2019年ゴルフGTiベースグレード 393万9000円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022582_201902161615550000001.jpg)
354万円→393万9000円で111%
次は、モデルチェンジを受けたばかりのBMW3シリーズ。1989年当時のBMWは、E30型。「六本木のカローラ」と呼ばれていた時代だ。
1989年BMW320i 398万円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022585_201902161616330000001.jpg)
2019年BMW320i Standard 523万円
![新型BMW3シリーズ。写真は330i](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022587_201902161617040000001.jpg)
398万円→523万円で131%
1989年当時もいまも憧れのスポーツカー、ポルシェ911。当時のポルシェは、930型の最終形だ。89年に964型に移行している。
1989年ポルシェ911クーペ3.3C 985万円
![写真は911カレラ3.2タルガ1984年モデル](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022590_201902161617560000001.jpg)
![最新型(992型)の911](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022591_201902161618450000001.jpg)
モデルチェンジを受けたばかりの911(992型)のベーシックグレードは未導入だが、導入されたモデル、カレラSの8速PDKが1666万円だ。
991型の911カレラ(7速MT)だと1244万円。
ここでは、こちらを基準にしてみよう。
2019年ポルシェ911カレラ 1244万円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022594_201902161619260000001.jpg)
985万円→1244万円で126%
メルセデス・ベンツはどうだろう?
当時、自動車関係者に衝撃を与えた、コンパクト・ベンツたる190Eは、1982年に発表されている。W201型である。日本での正規輸入は1985年のことだった。
1989年メルセデス・ベンツ190E 2.0S 475万円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022597_201902161620070000001.jpg)
これは最廉価モデルである。同じく2019年のCクラスの最廉価モデルは、
2019年メルセデス・ベンツCクラスC180 455万円
![写真はC200](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022600_201902161620540000001.jpg)
475万円→455万円で96%
となっている。なんと、メルセデス・ベンツのCクラスは、30年前より買いやすくなっているのだ!
最後は、フェラーリ。
1989年フェラーリ328GTB 1558万円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022604_201902161621280000001.jpg)
2019年フェラーリ488GTB 3223万5000円
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10008185/big_1022606_201902161627030000001.jpg)
1558万円→3223万5000円で207%
こちらは、なんと207%。30年前も手が出なかったが、2019年では、もはや雲の遙か上にいってしまった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【2024年】新車で買える国産&外車スポーツカー16選! 選び方や注意点も解説
MōTA / 2024年7月19日 19時0分
-
独BMW、上期の販売好調 ライバル引き離す
ロイター / 2024年7月10日 19時48分
-
1990年代「BMW」を日本に浸透させたE36を回顧する 日本にマッチした小さくて走り良い3シリーズ
東洋経済オンライン / 2024年7月6日 10時30分
-
井戸田潤、23年前・4.3万キロの絶版超希少車に出会い“ガチ悩み”「1200万円かー」 愛妻に電話相談も
ORICON NEWS / 2024年6月29日 8時0分
-
GENROQ2024年8月号は6月26日発売!特集は「New Porsche 911 究極スーパースポーツ」。
PR TIMES / 2024年6月26日 15時45分
ランキング
-
1トヨタの新型「ランドク“ルーミー”」初公開!? 全長3.7m級「ハイトワゴン」を“ランクル化”!? まさかの「顔面刷新モデル」2025年登場へ
くるまのニュース / 2024年7月23日 11時50分
-
2ダニ繁殖シーズン到来…アレルギー持ちや痒くてたまらない人はカーペットと畳に注意
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月24日 9時26分
-
3父親と“彼女の母親”がまさかの…両家顔合わせの食事会で二人が「固まった」ワケ
日刊SPA! / 2024年7月24日 15時54分
-
4いい加減にして!何でももらってくる“自称・節約上手”の母のせいで衝撃の事件が…
女子SPA! / 2024年7月24日 8時47分
-
5【520円お得】ケンタッキー「観戦バーレル」本日7月24日から期間限定発売! SNS「絶対に買う」の声
オトナンサー / 2024年7月24日 12時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)