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【サバス250・ジェントルマン200・CB250Rで行く】話題のバイクで GO!GO!ニーゴー!?ツーリング

MotorFan / 2019年5月4日 10時0分

【サバス250・ジェントルマン200・CB250Rで行く】話題のバイクで GO!GO!ニーゴー!?ツーリング

もうすっかり春!暖かな日差しのもと、国内外の気になるミドルクラス×3台で乗り比べツーリングに行ってきたぞっ! マシンのカテゴリーもバラバラなら、ライダーの経歴もバラバラ(笑)。 果たしてどんな感想が聞けるのか !? PHOTO◉井上 誠 REPORT◉横田和彦

RIDERS

手軽な軽二輪クラスに海外からの刺客が!?

 排気量が125㏄を超え250㏄以下の「軽二輪」は、高速道路に乗れるけど車検がなく維持費が抑えられることなどから非常に人気が高いクラス。車格もコンパクトなので、初めてのバイクに選ぶ人も多い。そのため国内メーカーからさまざまなカテゴリーのマシンがリリースされているのだが、2019年はその激戦区に海外から続々と魅力的なニューモデルが投入されている。軽二輪はモトチャンプも注目しているクラス。そこで今回は「海外モデルの実力を体感してみよう!」ということで、話題の海外モデル2車種に国内の王道モデルを加えた3台で1Dayツーリングを敢行。バイク歴、性別などさまざまなメンバーで市街地から高速道路、峠道などを走ってきたぞ!

 乗ったバイクはイギリスのメーカー、マットモーターサイクルズのサバス250、タイのGPXからはジェントルマン、そしてホンダ・CB250Rの3台。個性的なスタイルのマシンたちを見ただけでテンションが上がり、リサちゃんは「どれも楽しそう!」と目を輝かせている。そう、バイクの大事な要素のひとつは“見ているだけでワクワクできる”ということ。その点では3台とも文句なく合格。走りはじめても、信号で止まるたびにあーでもないこーでもないと会話が弾む。春を思わせる最高の青空の下、オリジナリティあふれるバイクでのツーリングは印象深いもの。そのインプレッションは次ページから!

早春のワインディングをゆくCB250Rとジェントルマン200。これにサバス250を加えた3台の個性派シングルの実力は?

排気量はほぼ同じだけど作りや乗り味は全然違う!

 試乗の前に基本的なコトを押えておこう。まずマットモーターサイクルズは15年以上にわたり200台以上のビンテージカスタムバイクの受注生産を行っていた人が創設者。「大型のカスタムバイクと同じだけの存在感を持ちつつも維持が簡単で安く、気軽に乗れるスタイリッシュなバイクを」というコンセプトのもとに生まれたブランドだ。日本でのラインナップは125㏄が8種、250㏄が4種。排気量ごとに共通の空冷単気筒エンジンを搭載している。インジェクション採用で始動性も高く、低回転域からトルクフルな特性のエンジンだ。今回はその中からブロックタイヤやヘッドライトガードなどによってスクランブラーテイストとなっているサバス250をチョイス。

 GPXは、タイのメーカー。日本では14インチホイールにフルカウルを装備したデーモン150、クラシカルなレジェンド150、そして今回試乗した空冷200㏄単気筒エンジンを搭載したジェントルマン200の3種をリリース。ネオレトロ系のスタイルはオリジナリティがあり、倒立フォークやラジアルマウントキャリパー、ダブルディスクブレーキ、リヤモノショックなど装備も独特。それに対してホイールがスポークになっているなど、新旧が絶妙に組み合わされているトコロがポイントだ。

 ホンダCB250Rは、次世代ネイキッドの呼び名に相応しいスタイルと走行性能を持つ。フルカウルスポーツCBR250R(MC41)から受け継いだ水冷単気筒DOHCエンジンを搭載。新設計の軽量フレームやスチール製ガルアーム、上級モデル並みの径を持つ倒立フォーク、ラジアルマウントキャリパーなど豪華な装備が自慢だ。

 同じ軽二輪クラスで単気筒エンジンを搭載したモデルとは言っても、3台がまるで違うコンセプトを持っていることは明らか。横一線で比べることはできない。ならば、とにかく3台を取っ替え引っ替え乗り回して感じたコトを話そう!となった。

 スーパースポーツやオフロードを所有し、色々なバイクでツーリングに出かけているリサちゃんと、草レースに参加するのが大好きで、仕事でも遊びでもバイクを乗り回しているダメな大人代表のヨコたん、そして編集部代表の軍曹というデコボコ3人組は果たしてどのような印象を持ったのか?

HONDA CB250R

丸型ライトにバーハンドルという基本形を踏襲しつつ、近未来的なディテールを持つ次世代ネイキッド。大径倒立フォークやラジアルマウントキャリパーなど走りに対する装備も一級。


ラウンドシェイプのLEDヘッドライトが“NEO SPORTS CAFÉ”のイメージを体現する。

Impression by ヨコたん:スムーズに吹け上がるエンジン特性とクラスでも最軽量レベルの軽さ、上位モデル並みのサスやブレーキなどによる「キレのある走り」が魅力! ビギナーからベテランまで満足できる1台だ!

全長×全幅×全高(mm):2020×805×1050
シート高:800mm ホイールベース:1355mm
重量:142kg(ABS:144kg)
エンジン形式:水冷4スト DOHC4バルブ単気筒
排気量:249cc
最高出力:27ps/9000rpm
最大トルク:2.3kgm/8000rpm
燃料タンク容量:10ℓ
タイヤ:(F・R) 110/70R17・150/60R17
価格:50万3280円~55万4040円(ABS)

MUTT MOTORCYCLES・サバス250

ブロックタイヤやヘッドライトガードなど、オフロード走行を意識した装備を持つストリートモデル。飾りを配したクラシカルなスタイルは、新たなバイクライフを予感させる仕上がり。


フォークブーツにヘッドライトガードがブロックタイヤと合わせてオフロードイメージを演出。
フォークブーツにヘッドライトガードがブロックタイヤと合わせてオフロードイメージを演出。

Impression by ヨコたん:ゆったりとしたポジションとトルクバンドが広いエンジン特性で楽に街を流すことができる。それでいて、いざとなれば素早く加速する機敏なダッシュ力も持ち合わせているのが良い!

全長×全幅×全高(mm):2010×800×1070
シート高:780mm
ホイールベース:-
重量:130kg
エンジン形式:空冷4スト SOHC2バルブ単気筒
排気量:249cc
最高出力:21ps
最大トルク: 20Nm
燃料タンク容量:12ℓ
タイヤ:(F・R) 2.50 - 18・2.50 - 18
価格:64万2600円

GPX ジェントルマン200

LEDデイランプが印象的な丸型ヘッドライトや低めのバーハンドル、倒立フォークにダブルディスクなど魅力的な装備が多数。カフェレーサー的なシルエットは街での注目度も高い!


細身のタックロールシートがジェントルマンのネオレトロなイメージに合う。

日本車では見られない液晶メーターのバックライトカラーが独自の世界観を見せる。

Impression by ヨコたん:またがった瞬間「不思議なポジション!?」と思ったけど、少し走ったら馴染んだ。回転を上げるほど元気になるエンジン特性なので回して走るのが楽しい。何より個性的なデザインがイイよね!

全長×全幅×全高(mm):2020×790×1160
シート高:730mm
ホイールベース:1400mm
重量:160kg
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
排気量:197cc
最高出力:11.5ps/7500rpm
最大トルク:1.34kgm/7500rpm
燃料タンク容量:12ℓ
タイヤ:(F・R) 110/70R17・140/70R17
価格:36万1800円

CB250R

低めのファットバーハンドル

中央が太いテーパーハンドルを採用。ネイキッドとしては高さが低めで、絞りも少なめ。ライダーからの距離も近い印象になっている。

先進的なフルデジタル

中央にスピード、上部にバー式のタコメーターを装備する、フルデジタル式。エンジン回転数に合わせて点滅するシフトアップインジケーターを搭載。

絞り込まれたシート形状

前方左右が大きく削られているシートによって足着き性は良好。クッションはやや硬めでスポーティなライディングに向いている。

クラスを超えた豪華装備

CBR600RRと同径の高剛性倒立サスペンションを採用。ブレーキキャリパーはラジアルマウントでローターはウェーブタイプだ。

リニアなレスポンスを実現

水冷DOHC4バルブエンジンは、ローラーロッカーアームやメッキシリンダーなどの採用により、高いレスポンスと省燃費性能を両立している。

SABBATH250

ワイドで使いやすいサイズ

レンサル製のハンドルはややワイドで高め。リラックスしたポジションを実現している。ハンドル切れ角が大きくUターンもしやすい。

見やすいアナログメーター

スピードメーターはアナログ式でkmとマイル表示が併記されている。ギヤポジションインジケーターや燃料警告灯などを内蔵している。

フラットな形状を採用

大きなダイヤモンドチェッカーが洒落ているシートはフラットな形状で前後一体式。後部に車名が彫り込まれているのも良い。

ファットなブロックタイヤ

スポークホイールに太めのブロックタイヤを装着。フォークブーツやシンプルなディスクブレーキなどもオフロード感にあふれている。

空冷フィンが美しい

フューエルインジェクション装備の空冷シングルエンジンはトルクフルな特性。排気音は路面を蹴飛ばすかのような歯切れ良いものだ。

GENTLEMAN200

ハンドルバーはフラット

低く、一文字に近い個性的なハンドルバーを装備。倒立サスの影響かハンドル切れ角はやや少なめ。スイッチ操作も独自のものだ。

丸形のデジタルメーター

すべての情報が集約されたコンパクトなデジタルメーターを採用。kmとマイル表示の切り替えが可能。バックライトも6色から選べる。

高級感あふれるシート

シートのスポンジは肉厚で座り心地が良く、表皮に施されたステッチにより質感も高い。シートカウルを外すとタンデムも可能だ。

倒立サス&ダブルディスク

このクラスには珍しいダブルディスクブレーキを採用。倒立サスやラジアルマウントキャリパーとスポークホイールの対比がネオレトロ。

元気に回る200ccエンジン

空冷単気筒エンジンはキャブレター仕様。レスポンスは良く中〜高回転までよく回る特性だ。エンジン前方にオイルクーラーを装備する。

街中から高速にワインディングまで実際に走って見えるそれぞれの違い ライダー3人のぶっちゃけ座談会


3台のバイクを交換しながら丸一日走った3人。それぞれ異なるカテゴリーのマシンだっただけに、気付いたことは多々あったよう。それでは本音トークにいってみよう!

3台の個性派モデルがライダーの心に残したモノ

横「今回は国内外の軽二輪、3台でツーリングしましたが、どうでした?」

リサ「個性が強いバイクたちでした」

軍「全然違う乗り味でしたよね」

横「そうでしたね(笑)。それじゃ具体的に聞いていきましょうか」

リサ「最初はサバス250だったんですが、またがった時に全体がカチッとしているなって」

軍「シートも薄い感じでしたよね」

リサ「そうそう。オシャレなシートが意外と固めだったの」

横「走っていてお尻が痛くなった?」

リサ「それが80〜100㎞ /hくらいでは快適でした。少し気になったのは高速道路でそれ以上になったとき」

横「追い越しのときとか?」

リサ「そうです。大きめの段差で突き上げが来ることがありました」

軍「サスペンションが硬めですよね」

横「確かに。スクランブラー的なデザインだけど、足周りはオンロードに近い設定でストロークも短い」

リサ「一般道ではぜんぜん気にならなかったんだけどなぁ」

軍「街中でのハンドリングはニュートラルで運転しやすかったですよ」

リサ「バイクが自分のペースに合わせてくれるから無理せず走れるんです」

横「トルクバンドが格段に広いから、エンジンの回転数が低くても大丈夫という安心感があるよね」

リサ「ギヤを気にしないで走れるのが良かった。あと音が意外と元気」

軍「まさに単気筒サウンド。集団で走っていてもすぐにわかります」

リサ「私は嫌いじゃないです」

横「僕は後半、耳が少し疲れちゃったな(笑)。あと細かいことだけどウインカーが見えにくかったなぁ」

リサ「女子目線でうれしいと思ったのは、足つきが良いことと、Uターンしやすいことですね!」

横「大きくハンドルが切れるのと低速で粘るエンジン特性の効果かな」

リサ「はい。そういうトコロは女子にとって大事なんです」

横「そうだね。ちなみにブロックタイヤは気にならなかった?」

リサ「私は平気でした」

軍「街中では問題なかったけど、峠道のコーナーでバンク角が増えると少し不安定な感じがしました」

横「接地面積が少ないからそう感じるよね。歩くくらいのスピードまで落ちるとデコボコ感が伝わってくるし。でもこのタイヤだとフラットダートに入っても楽しめそうだよね」

リサ「そうそう、絶対に楽しいよ」



ライダーの立ち位置によって異なる見え方

横「ジェントルマンはポジションが独特。最初はどう乗ればいいか悩んだ」

リサ「私は前傾ポジション好きなんで、すぐに慣れました。もう少しハンドルが絞られていればベストだけど」

横「後ろから見てても良い感じで走っているのが伝わってきたよ(笑)」

軍「200㏄ですけど意外とパワー不足は感じませんでしたね」

横「排気量が少ないから低速トルクは細めだけど、回転を上げると元気に走ってくれるから楽しいよね」

リサ「そう、高回転まで回して走るのが怖くなくて楽しいんですよ! だけどナゼか峠では思ったほどイケなかったんですよねぇ……」

横「ステップ周りのせいじゃない?タンデムステップブラケットのせいでかかとの収まりが悪いんだよね」

リサ「なるほど、それで一体感を得にくかったのかも知れない」

軍「エンジンの回転を上げて走るからスポーティな気分に浸れますね。実際の速度はそれほどじゃなくても十分満たされる感じですよ」

横「排気音も適度に消音されているから回しやすいね。足周りはどう?」

リサ「シートも含めて乗り心地が良く、突き上げ感はなかったですね」

軍「ダブルディスクは超強力というほどじゃないけど扱いやすかったです」

リサ「女子的にはコンパクトで軽く取り回しやすいのが良いと感じました」

軍「僕はハンドルスイッチの配置が独特だったのが気になりました」

横「うん。ウインカーがプッシュキャンセルじゃなく、キルスイッチの所にハザードがあるのに慣れが必要」

リサ「そう言えばしばらくハザード出して走っていましたよねぇ(ニヤリ)」

横「…ううっ、恥ずかしい(涙)」

一同(笑)

横「さて気を取り直して、CB250Rについてはどうだった?」

リサ「エンジンがスムーズ。パワーもあって回転も伸びる!」

軍「振動も少ないし、本当にシングル?って思うほど。高速道路でも元気に走る。問題は風圧だけですよね」

横「ハンドリングも軽快だよね」

リサ「ホント、自分が上手くなったように感じるんです」

横「確かに。ネイキッドモデルだけど、キビキビとしたシングルスポーツらしい走りができるのもスゴイ」

リサ「ポジションがコンパクトで楽。小柄な女性でも運転しやすいです」

横「ただシートが少し硬めな印象なんだよね。ロングツーリングだと痛くなりそうなのが気になったな。あとブレーキレバーはもう少しストローク感があった方がコントロールしやすいと思うんだけどね」

軍「意外と細かいですね」

横「逆に言うと完成度が高いから細かいところしか突っ込めない(苦笑)」

横「さて個性的な3台だったけど、総括としてどんな印象だった?」

リサ「サバス250とジェントルマンはカフェに乗りつけたくなるスタイルと乗り味が魅力です」

横「日本車にないデザインだから需要もありそうだよね」

軍「ジェントルマンは価格も安いから若い人のファーストバイク以外にセカンドバイクにも向いていそう」

横「バイクを買ってカスタムする手間とコストを考えれば、サバス250も十分検討の余地がある。欲を言えばもう少し安いと良かったけど」

リサ「CB250Rはネイキッドでもスポーツライドしたい人向けですね」

横「何より軽二輪の選択肢が増えてたことが嬉しい。その中に自分が求めるバイクがきっとあるはず」

リサ「この座談会も参考にしてジックリ選んで欲しいですね」



「このバイクはこーゆートコロが楽しいんだよ!」と言うヨコたん。サバス250ならちょっとした未舗装路にも気軽に入っていけるのだ。

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