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単なるガチオフ車ではない! KTM 790アドベンチャーR は飛べる、遊べる、 旅バイクだ【国内試乗レポート】

MotorFan / 2019年5月12日 11時20分

単なるガチオフ車ではない! KTM 790アドベンチャーR は飛べる、遊べる、 旅バイクだ【国内試乗レポート】

ラリーマシンのテクノロジーを投入して開発されたKTMの新型「790アドベンチャー」シリーズの国内メディア向け試乗会が開催。今回はオフロード向けの「R」仕様にモトクロスコースで試乗してみたが、結果はいかに。 REPORT●ケニー佐川(SAGAWA Kentaro)  PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

KTM・790アドベンチャーR……1,550,000円

オフロード寄りの設定の790アドベンチャーRはロークリーンとワンピースシート、アドベンチャー用タイヤ(Metzeler Karoo 3)などを装備。ライディングモードは4種類(ストリート、レイン、オフロード、ラリー)搭載。



憧れの“オフ走り”にトライできる


 790アドベンチャーRは、前後サスペンションにWP製フルアジャスタブルとブロックタイヤを装備したガチオフ仕様である。そして、試乗はなんとモトクロスコースで。アドベンチャーモデルは旅バイクであって、そもそもコースを走るためのものではないはずだが、敢えてこうしたハードなシチュエーションを設定したところにKTMの自信が見え隠れする。

 とはいえ800ccの大型バイクだ。当然250ccトレールバイクのように簡単にはいかないが、それでも慣れてくると軽くジャンプを飛んだり、テールを少し流しながら向きを変えたりといった憧れのオフロード走りができるようになってくる。従来のリッター超級の巨大アドベンチャーではなかなかできない(する気になれない)アクションにもトライしてみようという気持ちにさせてくれるのだ。実はこの差が天と地ほど大きい。


800ccでジャンプも飛べる!

 そして、あらためて素晴らしいと思ったのがWP製サスペンションの仕事ぶり。不規則なコブが並んだウォッシュボードのような場所でも、スタンディングの姿勢でスロットルさえ開けていれば、しなやかな前後サスがバネ下でほぼ凸凹を吸収してくれる。またジャンプセクションでは短い助走距離からもラリーモードの瞬発力を生かして素早く加速、ふわりと宙を舞うことさえできた。これには自分でも驚いた。繰り返しになるが、800ccの大型バイクでだ! ちなみに標準タイヤはメッツラーのKaroo3だが、もし本格的にコースを攻めたいなら、もうワンランクほどオフロード向けのタイヤに換えればさらにアグレッシブな走りも可能なはずだ。

 今回あらためて790の「R」仕様に乗ってみたが、タイヤやサスペンションの性能も含めて、STD仕様を包括するポテンシャルを持っていると思った。荷物も積めてタンデムで高速クルーズもできるし、そのまま山深い林道へとアタックツーリングに挑戦したり、その気になれば今回のようなモトクロスコースで遊ぶこともできてしまう。結論として790アドベンチャーRは、このジャンルで“最もオフロードが得意”な旅バイクと言えるだろう。


⚫️足つきチェック(ライダー身長179cm)


シート高880mmということで、両足を着こうとするとさすがに踵が浮いてしまう。ただ、シートまわりが絞り込まれ、低重心タンクの恩恵もあって見た目以上に安心感がある。

⚫️ディテール解説

WP製サスペンションは全調整式で、ストローク量は前後とも240mmを誇るレーシングスペックのXPLORタイプを採用。
フォークトップにアジャスターを装備する。

リザーバータンク付きのリヤショックはKTM独自のリンクレスタイプを採用。シンプルな構造でメンテナンス性に優れ軽量化も図れるなど、オフロードでのメリットが光る。
リヤシートを取り外すと乾式エアクリーナーに簡単にアクセスできる。
両サイドのシートカウル内側には工具などが収納できるスペースを確保するなど、オフロードを知り尽くしたKTMならでは。

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