B58型3.0ℓ直6ターボ。プラス47psの387ps版? 新型トヨタ・スープラ、さらなるスポーツバージョンはある?
MotorFan / 2019年5月17日 13時30分
いよいよ正式発表されたトヨタ・スープラ。そのトップグレードRZは、340ps/500Nmを発生する3.0ℓ直列6気筒ターボを搭載する。充分ハイパワーだが、スポーツカーだけに「モア・パワー」の声も出るかもしれない。その時、どうなるか?
![B58型3.0ℓ直列6気筒DOHCターボ](https://motor-fan.jp/images/articles/10009613/big_1335772_201905162041050000001.jpg)
ご存知の通り、新型スープラは、BMW Z4と多くを共有する兄弟車(双子車?)である。エンジンは、BMWのB58型直列6気筒DOHCターボを搭載する。
B58型
排気量:2998cc
ボア×ストローク:82.0mm×94.6mm
圧縮比:11.0
最高出力:340ps(250kW)/5000rpm
最大トルク:500Nm/1600-4500rpm
燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)最大噴射圧350bar
過給:ツインスクロール×1
というエンジンだ。
BMWの最新テクノロジーが詰まったモジュラーエンジンのトップに君臨する直6エンジンである。
マツダが、開発を宣言した直列6気筒だが、現在、直6を持っているのは、BMWとメルセデス・ベンツのみだ。
さて、スープラの積む3.0ℓB58型直列6気筒エンジンを積んだスープラRZのパワーウェイトレシオ、トルクウェイトレシオは
パワーウェイトレシオ:4.47kg/ps
トルクウェイトレシオ:3.04kg/Nm
である。これはピュアスポーツとして充分な数値だ。車両価格690万円と聞けば、その感はさらに深まる。
とはいえ、世の中には「モア・パワー」「よりホットなモデルを!」というファンが必ず存在する。
スープラにもそのような特別なホットモデルの可能性はあるだろうか? たとえば、レクサスのFスポーツのような、日産のNISMOのような。BMWにおける「M」のような……トヨタ・ブランドでいえば、GRMNがそれに当たるわけだ。
では、よりホットなスープラが登場したとき、どんなエンジンを積むか?と推測してみよう。
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10009613/big_1335775_201905162042140000001.jpg)
スープラRZとBMW Z4 eDriveM40iが積むエンジンは「B58型」と書いたが、正式には
B58B30C型とBMWのカタログにはある(トヨタのカタログは「B58」と書いてある)。
B58B30の次の文字は、スペック違いを表している。
通常は、
S = Super
T = Top
O = upper Output
M = medium Output
U = lower Output
K = lowest Output
O = new development
なのだが、スープラ/Z4のB58B30型にはCが付いている。いまのところ、Cが何の略語なのかわからないが、スペック的には、B58B30Mと同等だ。つまり、medium(中間)スペックなのだ。
さて、このB58B30型エンジンの現在の最強バージョンは……
![B58B30O型3.0ℓ直6ターボエンジン](https://motor-fan.jp/images/articles/10009613/big_1335778_201905162043480000001.jpg)
B58B30O
だ。O=upper Outputである。
350barの燃料噴射圧/タービンのイナーシャが25%減ったツインスクロールターボで、
387ps/5000-6500rpm
500Nm/1600-4500rpm
最大トルクは500Nmで変わらないが、最高出力は47ps上がっている。現在、このB58B30Oを積んでいるのは、M340iである。
BMWの直6には、M3やM4が搭載する「S55型」も存在する。
こちらのエンジンは
S55B30T0型 (431ps/550Nm)
![B58B30Oを搭載するM340i](https://motor-fan.jp/images/articles/10009613/big_1335779_201905162044360000001.jpg)
![](https://motor-fan.jp/images/articles/10009613/big_1335781_201905162046060000001.jpg)
となっている。最後の2文字が「T0」となっていて、T=Topを意味している。まさにトップ級のパフォーマンスを持つエンジンだ。仕様によっては、「ウォーターインジェクション(水噴射)システム」を搭載するものもある。これは、文字通り、吸気マニフォールド内に水を噴射することで。シリンダー内の温度を下げて冷却損失を減らす、そしてノッキング限界を進角化できるメリットがあるシステムだ。
とはいえ、S55型は、B型の前の「N型」エンジンの系統で、シリーズからいえばひとつ前のもの。出力/トルクともB58B30Oより大きいが、S55B30T0型を搭載する可能性は低そうだ。
夢見がてらいえば、
B58B30Oは、O=upper Output
なのだから、
B58B30T (T=Top)
あるいは
B58B30S (S=Super)
という型式のエンジンが登場し、それがスープラのホットモデルに積まれる……というのを想像する方が、楽しそうだ。
「B58B30S」型エンジンで最高出力450ps、最大トルク600Nmとなれば、まさにHottest Supraとなるはずだ。
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