1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

DAKE JA NAI帝人の樹脂技術 BMW i8やコルベット、ジャガーにも採用

MotorFan / 2019年5月23日 14時40分

DAKE JA NAI帝人の樹脂技術 BMW i8やコルベット、ジャガーにも採用

帝人は、マルチマテリアルによる部材の提案を行なっている。人とくるまのテクノロジー展2019横浜でも、さまざまな部材を樹脂に材料置換する例を展示していた。

 この特徴的なふたこぶの部材は、想像の通り、BMW i8ロードスターの外板用パネルだ。重量は9.5kg。スチールからSMC材(シート・モールディング・コンパウンド)へ材料置換をすることで、40%の軽量化を実現している。アルミと比べても5%軽量だという。表面のクオリティもクラスAで質感も問題ない。
 スチールからSMCだとコスト増になると考えられるが、i8ロードスターのような少量生産の場合、金属材料では複数のプレス金型が必要な形状でも(まさにこのパネルがそうだ)SMCは最小数(たとえば、1型)で成形できるから、コスト的にもスチールより安くできる場合もある。

黒い部分がGF-SMC製。


 こちらは、ジャガーXFスポーツブレークのテイルゲート。アウターは熱可塑性のサーモプラスチックで、インナーは熱硬化性のGF-SMC(ガラス繊維SMC)を組み合わせることで従来の樹脂バックドアに比べて補強リーンフォースを低減しつつ軽量化もできたという。このテイルゲートの重量は13kgだ。

シボレー・コルベットのサイドドア


いわゆるサイドインパクトビームは炭素繊維SMCを使う。

 緑色のドアは、シボレー・コルベットのもの。生産されている製品はGF-SMCのアウターパネル(これは、写真も同じ)とスチール製のインナー部品で構成されている。これに対して帝人は、スチール部分にCF-SMC(炭素繊維SMC)やGF-SMCを使うことで、サイドドアに求められる強度を保ちながらスチールを使った従来のドアから約35%の軽量化ができる「マルチマテリアルによるドアモジュール」の提案を行なっていた。
 コストは、もちろんスチール製よりは高いが、アルミ製と同等を目指しているという。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください