【車体設計担当者に聞いた”新型カタナのコト”】 「フロントタイヤを潰してコーナリングするスポーティさが魅力なんです」/スズキ
MotorFan / 2019年5月24日 19時55分
スズキは5月24日、都内で報道発表会を開き、新型「カタナ」の国内発売を正式発表。税込み価格151万2000円で、2019年5月30日より発売スタートです。また、チーフエンジニア、車体設計担当者にインタビューさせていただくことができ、新型カタナをより詳しく知ることができました。 REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)
まったく新しいスタイルだが「カタナ」だと誰の目にも明白
新型カタナ・チーフエンジニアの寺田 覚さんは「初代カタナの復活ではありません。新しいカタナの登場です」と、強調しました。ひと目で「カタナ」とわかるデザインと特徴的なスタイリングでありつつ、最新のモーターサイクルテクノロジーが融合しています。
まず、ヘッドライトはLED化され、「GSX1100S KATANA」をイメージした角形に。車体先端下部にはLEDポジションランプも備わりました。
灯火器類から触れたので、一気にリヤへ回り込んでみましょう。LEDコンビネーションランプがセットされたシートカウルは、短くスタイリッシュです。
ウインカーやライセンスプレートはシートカウルではなく、スイングアームにマウントされ、リヤタイヤ後方にレイアウトされています。左側よりアームが伸びているので、車体右から見るとまるで宙に浮いているかのよう。軽快感がいっそう増し、スッキリとしたテールエンドとなりました。
ナナハンカタナで抱いた夢を新型で実現!!
三池さんは幼い頃からオートバイが大好きで、免許の取得できる16歳になるのを指折り数え心待ちにしていた、そんな少年だったそうです。バイクライフをスタートさせ大学生になると、先輩ライダーにナナハン・カタナに乗る機会を与えてもらい、そこで衝撃を受けたことをよく覚えていると言います。
「それまで乗ってきたオートバイは良くも悪くも許容が広く、どのように操縦してもそれなりについてくるという感覚でしたが、ナナハン・カタナはまったくそれを許してくれません。オートバイを操縦する難しさを痛感すると同時に、意のままに操縦できたときに感じるオートバイが身体の一部になって躍動する感動を実感しました。そのときの先輩が、“コイツにはコイツの乗り方があるんだ”と嬉しそうに話してくれたことをいまでも想い出にしています」
以来、三池さんはバイクとさらに真剣に向き合うようになり、特にライダーと触れる操作部品を設計することを夢見て12年前にスズキへ入社します。今回の新型カタナは、ハンドルバーに強くこだわりました。
新型カタナは2017年のミラノショーに参考出展された「KATANA 3.0 CONSEPT」がモチーフになっていますが、もっとも差異のあるパーツがハンドルです。「KATANA 3.0」のハンドル位置はもっと低いのですが、最適とはいえないものだったと三池さんは言います。
スポーツ走行からシティライドまで余裕を持ってこなす幅広のバーハンドルを新開発し、現代のストリートファイターとして操作性を高めると同時に、結果として特徴的なタンク回りの意匠を限りなくコンセプトモデルに近いものとすることを実現しました。
また「KATANA 3.0」は1名乗車で、市販車として考えればタンデムも可能としなければなりません。できるだけ短くというデザイン要望と、2人乗りを考慮した快適な座り心地、国内法規等せめぎ合いの結果、シートがつくられたのでした。
前後の段差を小さくすることで、大きなライダーでも腰を引きやすく、姿勢の自由度を高めています。後席の乗り心地も犠牲にすることなく、「GSX1100S KATANA」のエッセンスであるツートーンカラーや3本ラインの意匠を盛り込んでいます。
フロント荷重を増やし、旋回力に優れる着座位置!!
最後に車体に跨ってみます。アップライトなハンドルのライディングポジションは一見リラックスしたラクなものに見えますが、アグレシッブな走りにうってつけです。ハンドルバーと着座位置が近く設定され、ライダー重心が車体前方に配置されていることが見逃せません。
前輪の分担荷重が増え、前後サスペンションのセッティングもこれに合わせたものです。三池さんは言います。
「より積極的に前輪を潰してコーナーに進入していくようなスポーティな走りが楽しめるセッティングとなりました!」
シート高は825mm。身長175cmの筆者が両足を地面におろすと、ツマ先立ちとなります。ただし、片足立ちだとカカトまでベッタリです。
発売は5月30日。間もなく乗れると思うと、楽しみで仕方ありません!!
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
人気高まるミドルクラスは昔からスズキが得意! だからこそ『GSX-8R』は扱いやすくて楽しい!!
バイクのニュース / 2024年7月16日 12時10分
-
スズキ『KATANA』がピザカッターになった…「ピザカッターナ」2000個限定で予約販売
レスポンス / 2024年7月11日 17時0分
-
スズキの大型二輪車「KATANA」がピザ用カッターに! 「ホンダのファイヤーブレードもお願い」SNS大盛り上がり
iza(イザ!) / 2024年7月10日 17時52分
-
●2000個を販売●スズキKATANA型ピザカッター「ピザカッターナ」予約開始
PR TIMES / 2024年7月10日 10時45分
-
話題のスズキ「KATANAブロック」が成田空港で販売開始 6分の1の迫力サイズ
レスポンス / 2024年7月10日 10時15分
ランキング
-
1大谷翔平&真美子さんのレッドカーペット中継に… 人気アイドルが「思いっきり映ってる」と話題
Sirabee / 2024年7月18日 15時40分
-
2平日は毎日「レッドブル」を飲んでいます。「1日の飲料代」として高すぎますか? また、体への悪影響はないでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月20日 3時20分
-
3みなとみらいに爆誕「巨大フードコート」のスゴさ 「ワールドポーターズ」で世界の味を楽しめる
東洋経済オンライン / 2024年7月21日 12時0分
-
4【インプラント治療】どの歯科医師、歯科医院を選べばいいか?「“楽で簡単な治療”と広告でアピール」「治療費が安すぎる」には要注意
NEWSポストセブン / 2024年7月21日 11時14分
-
5新型コロナワクチンの定期接種、10月から開始…全額自己負担の任意接種費は1万5000円程度
読売新聞 / 2024年7月21日 19時21分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください