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国内導入も期待したい2020年型KLX230が欧州、インドネシアでスタンバイ!

MotorFan / 2019年5月27日 14時5分

国内導入も期待したい2020年型KLX230が欧州、インドネシアでスタンバイ!

カワサキのグローバルサイトにはなにやら気になる1台が。巷のカワサキファン(主に欧州、インドネシア方面)の話題をさらっている新型KLX230をご紹介しよう! TEXT●大家伝(OYA Den)

KLXの系譜に基づき本気度の高いトレールマシンとして開発された


 さてさて、寝耳に水のカワサキNewマシン情報だ。それはKLX230というスーパートレールマシンが2020年の発売を予定しているという話題。

 そもそもKLXのネーミングがカワサキのオフロードモデルに採用されたのは1979年のこと。LXは4ストエンデューロモデルを表す記号としてネーミングされていた。以来カワサキオフロードモデルの中で4ストエンジン搭載車としてファンもそれなりに存在したが、80年代後半には人気も下降気味だった。
 しかも1990年ころになると世は空前のオフロードバイクブームとなり、エンデューロと呼ばれるオフロード耐久的なサンデーレースが日本各地で開催されもした。そうした背景もあって軽量でハイパワーな2ストマシンが猛威をふるっており、カワサキでも2ストエンジン搭載のKDXが主流へと取って代わっていた。
 ところがエンデューロはモトクロスコースなどを基本としたスプリント耐久的なものと、スキー場や林道などで行われる長距離耐久的なものに分化していく。さらにユーザーは長距離走行も視野に入れたツーリングユーザーも少なくなかったため、ならばいっそ2ストマシン並みの軽い車重に抑えた4ストマシンを作ってしまおうというプランが始動。それが1991年くらいではなかったかと推察する。再びKLXの名を冠したマシンが登場し、脚光を浴びることになる。

 この開発では競技専用KLX250Rと公道モデルKLX250SRの同時開発が行われ、なんと30PSを発揮する4ストの強心臓が完成。それを公道用のKLX250SRにも搭載してしまうというのだから、当時は話題性も注目度も相当なものだったと記憶している。しかも一般的に2ストよりも重いとされる4ストモデルでありながら、その当時に最強レベルだった同社2ストオフロードのKDX250SRと同程度の乾燥重量にまで抑えられていた。じつに乾燥重量109kg。パワーは驚異のリッター120馬力に相当するハイスペックマシンである。
 そのキャッチコピーもまた凄かった。なにせ1993年にまず先行して競技専用KLX250Rがデビューし、その際カタログなどで謳われたキャッチコピーが「戦う、4スト。」である。およそその1ヶ月後にデビューを控える、公道モデルKLX250SRへの期待値が尋常ではなかったと想像することはさほど難しくないだろう。打倒2ストを掲げたKLXの系譜がここから始まったのだから。

 その後はモデルチェンジでRとSRが統合され、車名もKLX250に。そして2016年に最終モデルがリリースされ、2019年現在のカワサキのラインナップでは競技専用のKLX110Lに伝統のネーミングが採用されるに止まっている。


 ……とまあ、そんな系譜を持つ伝統のネーミングが復活するとなればファンは居ても立ってもいられないが、やはりその内容が気になるところだろう。そこで分かる範囲で紹介しておくことにする。
 まず復活、つまり発売は2020年の予定だ。エンジンとフレームはトレールライディングを念頭に設計され、ダートシーンを存分に楽しめる。新開発されたエンジンは、空冷4ストロークで233cm³のキャパシティ。十分な低中域トルクを発揮し、トレールランに適したシンプルな構造を採用。
 そして新たに開発されたフレームは、トレールライディングに不可欠なハンドリングの安定性に寄与するコンパクトなペリメターフレーム。人間工学に基づくスリムなもので、アグレッシブなスタイリングにも貢献。
 しかもハイライトとなるのがカワサキとして初のデュアルパーパスABSを装備している点だ。

 このように新開発された高性能デュアルパーパスマシンとして、今回も期待値が高まるKLX230。フロントに21インチホイール、リヤには18インチホイールを履き、パワフルで軽量。トレールを攻めるのに理想のパートナーであることは間違いなさそうだ。
 なお、日本国内への導入予定はかは現状では不明。あしからず。








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