「3か30か、それが問題だ」マツダ3の最大のライバルは輸入ブランドか、それともマツダCX-30? 価格から考える

MotorFan / 2019年5月26日 20時50分

「3か30か、それが問題だ」マツダ3の最大のライバルは輸入ブランドか、それともマツダCX-30? 価格から考える

大ヒットの予感がする新型マツダ3。大注目も2.0ℓSKYACTIV-Xエンジン搭載モデルの発売は10月。夏のボーナスでマツダ3を狙おうと思っている人は、この「10月」というのが、ちょっと気に掛かるところ。魅力的なライバルもたくさんいるし……と考えている人も多いだろう。さて、いまのマツダ3の最大のライバルは何になるのだろうか? じつは、マツダCX-30、なのではないか? CX-30の価格を予想しつつ、ライバル関係を考えてみる。

いよいよ国内デビューを果たしたマツダ3

 マツダの新世代商品群の第一弾としてデビューしたマツダ3。Cセグど真ん中で、ファストバック(ハッチバック)とセダンという定番の車型のマツダ3は、グローバルでのヒットが宿命づけられている。

 日本では、おそらくファストバック8割、セダン2割といった販売比率になるのではないだろうか。欧州ではファストバックが主流、中国と北米ではセダン比率はもう少し上がるだろう。

 ファストバックで言えば、VWゴルフ、トヨタ・カローラスポーツ、フォード・フォーカス、ルノー・メガーヌ、プジョー308などがライバルになる。国内でも、マツダ3とスバル・インプレッサ、ホンダ・シビック、トヨタ・カローラスポーツ、VWゴルフ、アウディA3、メルセデス・ベンツAクラスなどが競合することになる。

 では、マツダ3の最大のライバルは何になるか?
 じつは、年内に発売が予告されているマツダCX-30と比べる人が多いのではないだろうか?
 新世代商品群の第2弾にして、いまもっとも人気の高いコンパクトSUV(クロスオーバー・ビークルと言った方がしっくりくる)としてデビューするCX-30は、サイズといいデザインといい、より人気の出そうなモデルである。

 まずは、サイズから考えてみよう

マツダ3 全長×全幅×全高:4460×1795×1440mm ホイールベース:2725mm


エンジンラインアップ
SKYACTIV-G1.5(MT/AT)
SKYACTIV-G2.0(AT)
SKYACTIV-D1.8(AT)
SKYACTIV-X+M-Hybrid(MT/AT)

マツダCX-30 全長×全幅×全高:4395×1795×1540mm ホイールベース:2655mm


エンジンラインアップ
SKYACTIV-G2.0+M-Hybrid?(AT)
SKYACTIV-D1.8(AT)
SKYACTIV-X(MT/AT)

 となる。CX-30の方が全長が短いのだ。いまや、SUVのパッケージが「スタンダード」で、ハッチバックやセダンが「背がちょっと低くて不便なパッケージ」と考える人もいる。マツダ3(ハッチバック)からCX-30(SUV)への変身を、「より走破性が高く、大人数でアウトドアへ出かけるクルマ」への変身と思う人はいない。よりコンパクトでよりパーソナルなCX-30は、ひと昔前だったら2ドアクーペ、少し前なら4ドアクーペを好むような感覚の持ち主に選ばれるモデルになりそうだ。

 その意味でも、「CX-30の登場を待ってどちらを買うか決めよう。SKYACITV-Xエンジンの試乗もできるだろうし、評判もわかるし」と考える人が出てきそうな予感する。

 その際、ポイントになるのは、CX-30の価格だ。通常、ベースとなるハッチバックよりもSUVモデルの方が価格が高い。

 マツダで言えば、同じ1.5ℓディーゼルエンジン搭載モデルの価格は
デミオ 1.5ℓディーゼルXD LパッケージFF 6AT:207万3600円
CX-3 1.5ℓディーゼルXD LパッケージブFF 6AT:280万8000円
 だった。CXシリーズの方がずいぶんと高価だ。

 現行のCX-3のエントリーモデルは、1.8 ℓディーゼルのSKYACTIV-D1.8を搭載するXD FF 6ATの243万6480円。同じSKYACITIV-D1.8を積むもっとも廉価なマツダ3は、XD PROACTIVEのFF 6ATで274万円だ。

 他のブランドも見てみよう。

スバル・インプレッサ2.0i-Sアイサイト4WD:261万3600円
スバルXV 2.0I-Sアイサイト4WD:270万円

アウディA3 スポーツバック30TFSI FF:296万円
アウディQ3 1.4TFSI FF:369万円

 フォルクスワーゲンでいえば、

VWゴルフTSIハイライン:331万9000円


全長×全幅×全高:4265mm×1800mm×1480mm
ホイールベース:2635mm
1.4ℓ直4DOHC直噴ターボ
140ps(103kW)/4500-6000rpm
250Nm/1500-3500rpm

VWティグアン コンフォートライン:369万9000円


全長×全幅×全高:4500mm×1840mm×1675mm
ホイールベース:2675mm
1.4ℓ直4DOHC直噴ターボ
150ps(110kW)/5000-6000rpm
250Nm/1500-3500rpm

 こちらも、SUVの方が10%程度高価だ。

 となると、CX-30の価格はどうなるか?
 CX-3、CX-5より、パーソナル志向が強いCX-30だけに、マツダ3よりだいぶ価格は上がるのでは、と予想する。

 その前に、ベースとなるハッチバックモデルとSUVモデルの価格帯を見てみよう。

VWゴルフが253万9000円~331万9000円
VWティグアンが369万9000円~529万円

アウディA3が296万円~433万円
アウディQ3が369万円~469万円

メルセデス・ベンツAクラスが328万円~489万円
メルセデス・ベンツGLAが414万円~533万円

マツダ3が218万1000円~362万1400円
マツダCX-30:?

CX-30のインテリア

マツダ3のインテリア

 もっとも高価なモデルは、大排気量のエンジンを積んだ特別なモデルから見なくてもいい。もっとも廉価なエントリーグレードの価格に注目してほしい。CX-30は輸入ブランドのライバルのエントリー価格と競合するところに、SKYACTIV-D1.8やSKYACTIV-Xエンジン搭載モデルの価格を合わせてくるのではないか、と予想する。
 
 勝手な予想をすると

SKYACTIV-G2.0(+M-Hybrid?)で290万円から320万円
SKYACTIV-D 1.8搭載モデルで320万円〜365万円
SKYACTIV-X(+M-Hybrid)で375〜430万円

 現在のCX-5が257万円〜388万2200円だから、それよりも少し上の価格帯になると予想する。CX-一桁ではなく、CX-二桁のモデル名を授かったのは、CX-3/5/8という従来のピラミッド構造に組み込まれないモデル、という意味もありそうだ。
 また、マツダ3は国内では、SKYACTIV-G2.0はM-Hybridを非搭載(欧州では搭載)だが、CX-30ではもしかしたらM-Hybridとするかもしれない。マツダ3との差別化、CX-30の「スペシャル感」を演出するためだ。

 こうして勝手な推測を進めていくと、価格の上ではマツダ3とCX-30は直接のライバルにならないと言える。マツダ3の潜在顧客層が気になるのは、マツダCX-30か、それとも登場が待たれるVWゴルフ8(次期モデル)か。いずれにせよ、マツダ3は、そしてマツダCX-30は、Cセグ界に嵐を巻き起こすかもしれない。

CX-30

マツダ3

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