レクサスUX 和を意識した空間づくり 世界初の非接触給電式レジスターノブ
MotorFan / 2019年6月23日 9時0分
レクサス最新のクロスオーバーであるUXは、車体の小ささに加えて背が低いこともトピック。ミニバン非対応の機械式立体駐車場が利用できるし、着座位置が絶妙で乗り降りの姿勢も楽なのだ。スポーティな運転ポジションを持つ一方、荷室をある程度割り切ったパッケージングも特徴である。 REPORT●工藤貴宏(KUDO Takahiro) ASSISTANT●竹田 愛(TAKEDA Ai)(身長165㎝) PHOTO●中野幸次(NAKANO Koji)/宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)
〈取材車のプロフィール〉UX200 version L
ボディカラー:ソニックチタニウム
インテリアカラー:コバルト
メーカーオプション: ムーンルーフ/カラーヘッドアップディスプレイ/パノラミックビューモニター/“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム/おくだけ充電
※一部のカラーは別グレードの車両を撮影しています。
〈運転席まわり〉日本の建築様式から着想を得た運転に集中できるコクピット
ウインカーレバー兼ライトスイッチの先端はロービーム/ハイビームを自動切り換えする機能の作動ボタン。機能ON時は部分のランプが点灯するのも親切だ。
手が届きやすく自然に視界に入る、メーターバイザー左右にあるダイヤル。右は雪道でのスタック時などに使うトラクションコントロールのオフスイッチで、左は走行モード切り替え。押すとまずノーマルとなり、再度押すと自分流の設定に。
右はクルーズコントロール、左はメーター内ディスプレイの切り替えがメイン。オーディオ系は左右に分けて下部に組み込んでいる。ひとつとして同じ形がないのは、もちろん操作性を高める工夫だ。
ベースグレードを除いて運転席と助手席は8ウェイの電動調整式。運転席シート設定は3人分を保存でき、ドアに組み込まれたスイッチを押すだけで呼び出せる。
〈運転席まわり:F SPORT〉ひときわスポーティなインテリアを提供
〈ハイブリッド専用装備〉家電製品が使えるAC100Vも用意する
マルチインフォメーションディスプレイ
〈ナビ・AV・空調〉ワンノブクロスフィンレジスター採用
センターコンソール最前部にはDC12Vのアウトレットも用意。またセンターコンソールボックス内には2つのUSB端子が組み込まれていて、これは車両側のインフォテイメントへの接続口にもなる。
オプションで用意されるスマホの非接触充電はセンターコンソール最前部に組み込まれる。センターコンソールの後方にはUSBアウトレットが用意され、2.1Aの急速充電としているのがうれしい。
先進安全性能パノラミックビューモニター
〈居住性& 乗降性〉ドライビングポジションはスポーティな仕立て
座った瞬間に感じる(床に対しての)着座位置の低さは、スポーティな運転感覚のためにあえて設定したもの。ドライバーを囲むようなインパネ形状の影響もあり、まるでスポーツカーのようにドライバーを包む感覚が印象的だ。標準タイプのシートは、脇腹をしっかりサポートしつつ、座面や背もたれ上部は開放的。
何より強調したいのは、地面に対する着座位置が高過ぎず低過ぎずで乗降姿勢が楽なこと。ベース仕様を除き、ドライバーシートは乗降時に後方へスライドし足元を広げる。
UXにとっての後席は、広さを割り切ったスペースだ。大人が座るのに困ることはないが、頭上も膝まわりもゆとりは少ない。一方で、床と座面の高低差はしっかり確保されているので乗車姿勢は適正にデザイン。センターアームレストの高さがドアアームレストの高さとほぼ同じなのも美点だ。
リヤドアの開口部が広くないのは、UXに限らずコンパクトSUVに共通する要素。頭上も後方が大きく下がっているので、乗降時はそれを避ける必要がある。
F SPORTには専用設計のシートを用意
〈室内の収納スペース〉ポケットまで洗練されたデザイン
〈注目装備〉
〈ラゲッジルーム〉アーバンライフを想定した日常的な空間
床上スペースの容量はガソリン車もハイブリッド車も共通で220ℓ、見ての通り広さを誇る荷室ではなく、ゴルフバッグも積めない割り切りが潔い。日常生活に特化した考え方が荷室設計にも貫かれているというわけだ。床が高いので、SUVとして考えれば天地高も少なめである。
広い荷室が必要というのであれば、後席を畳めば大人2人が横になって寝られるほど広いフロアに変化する。床面は本来の荷室部分よりも倒した後席部分の方が4㎝ほど低いが、フラットと同等の使い勝手だ。シューティングブレーク的な使い方も似合い、ゴルフバッグも2個積める。
床下収納は仕様により異なる
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