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バイクにもDCTがあるって知っていました? 新車で買えるDCTモデル一挙紹介〈ホンダ・ゴールドウイング、アフリカツインetc...〉

MotorFan / 2019年6月5日 19時0分

バイクにもDCTがあるって知っていました? 新車で買えるDCTモデル一挙紹介〈ホンダ・ゴールドウイング、アフリカツインetc...〉

四輪の世界ではすっかりお馴染みのDCT(デュアルクラッチトランスミッション)。MTのダイレクト感とATのイージーさを兼ね備えた夢のようなトランスミッションだが、実は二輪にもDCTモデルが存在することをご存知だろうか? ここ数年、ホンダが注力しているDCT搭載のオートバイを紹介しよう。

限りなく100%のスポーツバイクがMTを搭載

 バイクと言えばマニュアルトランスミッションが当たり前だが、実はオートメイテッドな変速機構を持つモデルも少なからず存在している。

 まず、ほとんどのスクーターがCVTを採用しているのは広く知られているだろう。発進には遠心クラッチが使われている。ちなみにアプリリア・マーナはスポーツバイクながらCVTを搭載する珍しい例だ。

 スーパーカブはマニュアルトランスミッションだが、チェンジペダルがクラッチペダルを兼ねていて、左手でのクラッチ操作を必要としない。発進にはスクーターと同じく遠心クラッチを使用する。

 以上はスクーターもしくはビジネスバイクの話で、スポーツバイクとなればほぼすべてが純粋なMTモデルとなる。

 数少ない例外として、ヤマハFJR1300の上級グレードであるASには、YCC-Sと呼ばれる電子制御シフトが搭載されている。これはクラッチ操作とシフトチェンジ操作を電動アクチュエーターによって行うもので、左手でのクラッチ操作は必要がない。四輪のRMT(シングルクラッチ式ロボタイズド・トランスミッション)とほぼ同じだが、FJRは自動変速モードを持たず、自らシフトチェンジを行う必要がある。これは技術力の問題ではなく、「モーターサイクルは自らシフトチェンジすべき」というメーカーの考え方が反映されたものだろう。

 また、最新のスーパースポーツの多くはクイックシフターを備えており、走行中は変速時にクラッチ操作を必要としない。シフトダウン時には自動ブリッピングも行われる。このクイックシフターは、イージーライドのためというよりもサーキット走行などにおけるタイム短縮のためのものだ。

 そしてYCC-Sもクイックシフターも、基本的な構造はほぼMTと変わらない。

現行ゴールドウイングに採用されている7速DCTは、なんとリバースギヤも備える。ほとんどクルマ? DCTを望まないライダーのために6速MTモデルもラインナップされる。

 そんななか、まるで四輪のようなDCTを積極的に推し進めているのがホンダである。

 DCTとは奇数ギヤ&発進用と、偶数ギヤ用のふたつクラッチ(デュアルクラッチ)を備えたトランスミッションで、変速時の駆動力の途切れを抑え、さらにクラッチ操作を不要としつつ自動変速を可能としたもの。二輪ではホンダが世界で初めて実用化している。

 通常のMTでは左足でシフトペダルを操作することでシフトドラムを回転させ、シフトフォークを介してギヤをスライドさせるが、DCTではシフトモーターがその役割を担う。

 では、次ページでは実際にDCTを搭載しているモデルを紹介しよう。

Gold Wing Tour Dual Clutch Transmission〈AIRBAG〉331万9920円


Gold Wing Dual Clutch Transmission 287万7120円


CRF1000L Africa Twin Adventure Sports Dual Clutch Transmission 166万4280円


CRF1000L Africa Twin Dual Clutch Transmission 149万4720円〜152万7120円


X-ADV 124万920円〜127万3320円


NM4-02 118万2600円〜120万4200円


NM4-01 102万600円〜104万2200円


NC750X Dual Clutch Transmission 95万400円


NC750S Dual Clutch Transmission 81万1080円〜82万7280円


 現段階では「バイクは自分でシフトチェンジしてこそ」との考えが多数派だろう。当ページ担当者もそう信じて疑わないひとりだ。

 しかしバイクに求めるものは人それぞれ。DCTがもたらすイージーライドによって行動範囲が広がったり、初心者のバイクに対するハードルが下がったり、しばらくバイクから遠ざかっていた人が再び乗るキッカケになったりするかもしれない。

 この豊富なDCTモデルのラインナップからは、バイク人口を広げようとするホンダの決意がひしひしと伝わってくるではないか。

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