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世界のエンジン オールアルバム file 081:FAW CA12GV

MotorFan / 2019年7月21日 7時45分

世界のエンジン オールアルバム file 081:FAW CA12GV

■ CA12GV シリンダー配列 V型12気筒 排気量 5985cc 内径×行程 84.0×90.0mm 圧縮比 10.3 最高出力 300kW/5600rpm 最大トルク 550Nm/4000rpm 給気方式 NA カム配置 DOHC ブロック材 —— 吸気弁/排気弁数 2/2 バルブ駆動方式 —— 燃料噴射方式 —— VVT/VVL ——

 第一汽車が製造する政府要人向けリムジン「大紅旗」に、中国製V12エンジンが積まれている。
設計には某エンジニアリング会社が関わったが、中国製であることに驚きを隠せない。

 第一汽車は中国政府要人向けの「紅旗」ブランドを持つ。中国の自動車メーカーとしては最古参であり、逆にその事実が現代の若者からは嫌われている。現在、紅旗のカタログモデルはクラウン・マジェスタをベースにした「紅旗盛世」だけだが(2012年2月当時)、09年10月の建国60周年軍事パレードでは、このV12を積んだ「紅旗HQE」に乗る胡錦濤国家主席の姿が報じられた。その後、紅旗HQEは10年のオートチャイナで「CA7600L」として発表された。本当に市販するかどうかはわからないが、V12を積む本格的なリムジンであり、こうしたモデルを中国が「自主開発」したこと自体が、この国の自動車産業の現状を物語っている。
 展示されていたエンジンをじっくり観察したが、これといって目新しい部分はない。堅実に、信頼性重視で設計されたという印象である「HQE1台当たりの生産コストは約400万元(約5100万円)。初回は計17台が生産された」と中国メディアは伝えている。

(TEXT&PHOTO:牧野茂雄)

オーソドックスな60度V12。展示用エンジンであるため細部の設計はつかみにくいが、かつてのBMW-M70系に似た吸気まわりのレイアウトと60度のバンク角、3気筒ずつまとめられた排気管などが確認できる。右の斜め後方からの写真で車載状態を想像できる。わりとコンパクトにまとまったV12という印象である。

FAW HONGQI CA7600L(2010年北京ショー)。中国での報道によると、胡錦濤国家主席用の車両は「高強度の鋼板」「航空機仕様の窓ガラス」「ガソリンタンクの防爆」「軽量化された戦車用防弾技術」などが装備されているらしい。ボディサイズは全長6375×全幅2007×全高1702mm、ホイールベース3886mm。

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