ポルシェの新型EVスポーツカー「タイカン」のプロトタイプが、イタリア・ナルドのテストコースで実施された耐久走行テストで優れた性能を実証!
MotorFan / 2019年8月21日 10時0分
ポルシェはこのほど、9月4日にワールドプレミアを予定している同社初のEVスポーツカー「タイカン」のプロトタイプを南イタリアはナルドのテストコースに持ち込み、24時間で3425kmを走破。高水準の耐久性能が実証されたことを報じた。
高水準の温度マネジメントも実証
テスト時の気温はピーク時で42℃、路面温度54℃に達する、うだるような暑さのなか、タイカン・プロトタイプは平均速度195〜215km/hで、ナルドのテストコースを3425kmにわたって走行。途中、ドライバーの交代やバッテリーの急速充電で一時停車したが、走行テストは中断することなく無事に完了した。
タイカン・モデルラインの責任者を務めるシュテファン・ヴェックバッハは以下のようにコメントしている。
「タイカンはこの過酷な耐久テストを問題なくクリアしました。ナルドでの結果によって、独自の800Vテクノロジーとその高い完成度がもたらすメリットを実証することができました。」
年末から市場に導入されるタイカンは、800Vのシステム電圧を備える。このテクノロジーは、レーシングマシンである919ハイブリッドに採用され、ル・マン24時間レースでの3連覇に貢献したものだ。800Vテクノロジーにより、安定的な高性能や充電時間の短縮が実現するほか、ケーブルの重量やパッケージングのスペースが削減される。
一方、高度な温度マネジメントもこのナルドで実証。温度マネジメントは高電圧コンポーネントを冷却および暖機するための非常に効率的かつインテリジェントなシステムを中心に展開。これにより、過度の発熱が原因となる出力損失を防げるだけでなく、車両が充電ステーションに到着した際も、最も効率的に充電できるよう、温度を最適な状態に調整することが可能だ。
タイカンは耐久性に優れているだけではない。そのエレクトリックパワートレインは、短い間隔で加速を数回繰り返した後でも最高のパワーを発揮できるように設計されている。7月末に試作車を飛行場でテストした際は、停止状態から200km/hまでの加速を26回以上連続して実施。平均加速タイムは10秒を切っており、最も速いタイムと最も遅いタイムの差は0.8秒に過ぎなかったという。ちなみにプロトタイプでの0-100km/h加速タイムは3.5秒以下と発表されている。
市販型の発表を目前に控えたタイカンは、市場に投入される年末までには世界中で600万km以上のテスト走行を完了することになるとのこと。万全の体制で発売されるタイカン、その仕上がりを期待せずにはいられない。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
製作に1年、塗装に80時間…見る角度によって色が変わるポルシェ『タイカン』
レスポンス / 2024年9月9日 9時0分
-
まるでラジコン!? わずか896kgの「どこへでも行ける究極スポーツカー」発表
レスポンス / 2024年9月1日 8時0分
-
F1の「HALO」採用、メルセデスAMGの新型ロードスター『ピュアスピード』、開発が最終段階へ
レスポンス / 2024年8月30日 18時0分
-
「気分はパイロット」電動ランボルギーニ第2弾『テメラリオ』、新デザインDNAの注目ポイント
レスポンス / 2024年8月29日 21時0分
-
ロータス初の電動ハイパーGT『エメヤ』日本初公開…4シーター5ドアクーペ
レスポンス / 2024年8月25日 20時0分
ランキング
-
1「SHOGUN」エミー賞受賞を喜ぶ人と抵抗ある人 日本人がアメリカで最多受賞した本当の理由
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
2「高齢者に炭水化物は毒」は大ウソである…長寿国では「パン、そば、うどん」をもりもり食べている事実
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 15時15分
-
3「ぜんたーい、止まれ!」その入場行進なんのため? 元体育主任が語る、運動会で廃止すべきこと3つ
オールアバウト / 2024年9月20日 20時35分
-
4朝食前に歯を磨かない人は「糞便の10倍の細菌」を飲み込んでいる…免疫細胞をヨボヨボにする歯周病菌の怖さ
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 14時15分
-
5メルカリで「マイナス評価」が1つでもあったら売れなくなる? 購入を敬遠される可能性も……
オールアバウト / 2024年9月20日 20時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください