開発プロセス95%を自動化し、コストや製造時間の大幅削減が可能に
MotorFan / 2019年8月21日 21時20分
スバルは、同社の次世代ハイブリッド電気自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)向けに、ソフトウェアベンダーであるANSYS(アンシス)が提供する、最先端の組込みソフトウェアソリューションを導入。他の追随を許さない安全性、および信頼性パフォーマンスを達成する画期的な制御システムを開発した。
自動車業界が推し進める電動化は、燃費の向上や厳しい環境規制をクリアするためには避けて通れない。ただ、ドライバーが安全に走行するために不可欠となる相互接続されたHEVシステムの運用信頼性を確保するためには、システム障害を引き起こす不測の事態が万が一発生しても、ステアリングやブレーキといった安全性に関連する重要な機能が完全に性能を維持できるような、完璧な制御システムが求められる。
それゆえハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)の設計者にとって、安全性、パフォーマンス、エネルギー効率を効果的に管理して維持できる電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)の設計は最優先事項となり、そのためのシステムの安全性を向上させるテストや検証の効率化を強く望んでいる。
そこでスバルは、次世代のe-BOXER向けに、きわめて高度なソフトウェアコードを素早く、そして精度高く作成でき、その妥当性を確認するためのHEV ECU組込みソフトウェアである「ANSYS SCADE」を採用することを決定。ハイブリッド車設計の未来へ加速する。
ANSYS SCADEは、膨大な行数のソフトウェアコードで構成され、非常に厳しい環境規制への準拠が要求されるECUの複雑な開発プロセスを、コスト効果の高い方法で自動化するクリティカルなツールのひとつ。HEVシステムはもちろん、今後の自動運転化に向けて、欧州メーカーを中心に採用例が増えている。
このANSYS SCADEの導入により、手作業がほぼないところまでソフトウェアコード作成の効率が高くなり、開発プロセスの95%まで自動化を実現することができるという。その結果、生産性を大幅に高めながら、コスト、製造時間、そしてコードの最終確認工程で必要な情報管理の大幅な削減が見込めるようになる。
スバルの電子技術部でパワーユニット電子技術を担当する川上裕司氏は、「これまでにないようなスピード、効率、そして精度で、非常に複雑なECUソフトウェアコードの全作成工程を推進させるうえで、ANSYS SCADEはきわめて重要な役割を果たしている。SCADEの導入によって当社の開発自動化は15%向上し、新しいECU技術のイノベーションの促進と製品化までの時間の短縮につながったことで、競争上の大きな優位性を手に入れた」とコメントしている。
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