日産自動車と三重県がEVを活用した「災害連携協定」を締結
MotorFan / 2019年8月27日 19時55分
8月27日、日産自動車および三重日産自動車、日産プリンス三重販売と三重県の4者は、電気自動車を活用した災害連携協定を締結したことを発表した。
災害発生時は日産リーフを三重県に無償貸与
日産自動車は、電気自動車の普及を通してゼロエミッション社会を実現し、日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するために、2018年5月に日本電動化アクション『ブルー・スイッチ』を立ち上げた。これは、日産自動車が電気自動車のパイオニアとして、電気自動車の普及を通してゼロエミッション社会を実現し、社会の変革に取り組んでいくという決意であり、使命とする活動だ。
地域が抱える、防災・減災、温暖化対策、過疎、観光、そしてエネルギーマネジメントなどの様々な課題に対し、電気自動車の大容量のバッテリーやCO2ゼロの価値を活用し、自治体や企業と協力しながら、解決出来るよう取り組んでいる。
これまで日産自動車は、電気自動車を活用した災害連携協定を6つの市町と締結している。今回の三重県との協定締結は、全国で初となる、都道府県レベルでの災害連携協定締結。多くの市町を所有する県単位での協定締結により、電気自動車を活用した地域課題解決と意識を向上させ、より多くの三重県内の市町で災害対策強化を図っていく構えだ。
日産自動車が推進する「ブルー・スイッチ活動」と三重県の地域防災力向上への取組みにお互いが賛同し、このたびの協定締結となった。三重県は「走る蓄電池」としての電気自動車の特性を活かし、停電対策(EVからの給電)や大規模災害時の燃料不足でも移動手段等として防災対策での活用が期待でき、三重県の地域防災力向上に資することができるとしている。
●「災害連携協定」の概要
・日産自動車、および、三重日産自動車販売および日産プリンス三重自動車販売は、災害発生時に、県からの広域的支援活動の要請に応じて、日産の販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を、三重県に無償で貸与。
・平時において防災意識の普及啓発活動を実施。
・市および町が開設する避難所でのEVを利用した停電対策を支援。
三重県と日産自動車は、この協定締結を機に、EVの特性を活かし地域防災力向上に向けて連携を強化していくとしおり、本協定締結を契機として三重県は、環境分野において県公用車への電気自動車(EV)の率先導入や、イベント・セミナー等を通じたEV普及啓発を促進する方針だ。一方、日産自動車は、環境教育や県の推進するイベント等を積極的に支援し、環境活動の協力体制も構築していくとのことだ。
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