JFEスチール:自動車用鋼板の利用技術を『JESOLVA』として体系化
MotorFan / 2019年12月25日 16時25分
JFEスチールは、自動車用鋼板における独自の利用技術を『JESOLVA (JFE Excellent SOLution for Vehicle Application) 』として体系化した。
近年、自動車の車体は高い衝突安全性能と軽量化が求められており、それらを両立するため、構造骨格材料への高強度鋼板の適用が増加している。一方、高強度化に伴い、プレス成形性や溶接性が低下することが知られており、高強度鋼板を使いこなすためには、自動車メーカーや部品メーカーにおいて高強度鋼板に適した成形方法や溶接・接合方法への最適化が求められる場合がある。例えば高強度鋼板の成形加工においては、成形品の割れやしわを防ぎ、また要求される寸法精度を実現することが必要。また、成形された部品の接合においては、強度を増すための添加元素量を多く含む高強度鋼板でも十分な継手強度が得られる溶接・接合方法が求められる。さらに、高強度鋼板を用いて効率的に高強度化・軽量化するための新たな車体構造設計手法も必要とされている。
これら高強度鋼板の適用における課題に対し、JFEスチールは高成形性高強度鋼板を『JEFORMA』として体系的に品揃えし、提供している。さらに、材料の性能を最大限に引き出してもらうための、顧客のニーズに合った様々な利用技術を開発し、EVI (Early Vendor Involvement※)活動などを通じて提案してきた。このたび、それらのラインナップが揃ったため、『JESOLVA』として体系化した。これにより、高強度鋼板の適用において、設計から量産に至るまでの様々な課題に対し、総合的なソリューションを提案することが可能となった。
『JESOLVA』は、車体設計を支援する【Design】、部品に成形する【Forming】、部品同士を接合する【Joining】の3つのグループで構成される。JFEスチールは多数の独自技術を保有しており、代表例として、【Design】では軽くて強い車体構造を創出するトポロジー最適化技術、【Forming】では複雑な形状を高精度に成形する最適予成形技術、【Joining】では超ハイテン材部品を高強度に安定して接合するパルススポット溶接技術などが挙げられる。これらの技術は、自動車分野における同社の技術展示・実験複合研究棟であるカスタマーズ・ソリューション・ラボ(CSL、スチール研究所 千葉地区に設置、本年11月に『JESOLVA』のPRのため全面改装)、カスタマーセンター福山(CCF、スチール研究所 福山地区に設置)でも紹介し、さらに活発なEVI活動を推進していく。
JFEスチールは、独自の高成形高強度鋼板(『JEFORMA』)と利用技術『JESOLVA』をセットにして自動車メーカーにソリューションを提案することで、最先端の車体開発から安定した量産まで、あらゆるステージで貢献していく。
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