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ルネサス エレクトロニクス:車載サラウンドビューカメラシステムの電源設計をシンプルにする パワーマネジメントICを発売

MotorFan / 2020年1月9日 12時45分

ルネサス エレクトロニクス:車載サラウンドビューカメラシステムの電源設計をシンプルにする パワーマネジメントICを発売

ルネサスエレクトロニクスは、このたび、複数の高精細(HD)カメラモジュールで用いる電源設計をよりシンプルにする、高集積パワーマネジメントIC(PMIC)「ISL78083」を発売した。これにより、開発期間を短縮し、周辺部品(BOM)の点数とコストを低減する。

 新製品は、バッテリからの直接電源供給(36-42V)およびPoC(PoweroverCoax:同軸ケーブルを介した電源供給)(15-18V)のどちらにも対応し、1出力当たり最大750mAまでの出力が可能。この電力レベルにより、最大7メガピクセルまでの既存の画像センサだけでなく、より解像度の高いセンサにも十分に対応できる。

 ルネサスのオートモーティブソリューション事業本部、A&Pプロダクトビジネス、Senior DirectorのNiall Lyne氏は次のように述べている。「革新的なISL78083PMICにより、ルネサスの車載サラウンドビューカメラシステムへのサポート範囲は、R-Car SoCの画像処理にとどまらず、リアやサイドに搭載されるHDカメラシステム設計にまで広がりました。ISL78083を使うことによりカメラをより小型に設計できるため、クルマのデザインや空気抵抗を損ねることなく、サラウンドビューに必要なカメラアングルを実現できる箇所に、自由に取り付けられます」

 ISL78083は豊富な機能を備えた4チャネル車載カメラPMICで、一次高電圧同期整流降圧型レギュレータひとつと、二次低電圧同期整流降圧型レギュレータふたつ、そしてLDO(low-dropout)電圧レギュレータを内蔵している。さらに、フィードバック機能と補償機能を内蔵し、外部インダクタとキャパシタを接続するだけで高効率の電力供給だけではなく、BOMコストの低減に貢献する。また、過電圧(OV)モニタと低電圧(LV)モニタをそれぞれ4つ、パワーグッドインジケータ3つ、リセット出力/故障インジケータひとつも搭載している。OV/UVモニタ用には、独立した基準電圧を使用している。

【ISL78083車載カメラ用PMICの主な特徴】
・入力電圧は4V~42Vで、PoCまたは12Vバッテリ電源からの直接入力に対応
・3つの降圧レギュレータはプログラム可能な1V~5.05Vの出力範囲を実現。またLDOは2.8V~3.4Vに対応
・2.2MHzのスイッチング周波数によりAM周波数帯の干渉を避け、必要な出力キャパシタンスとインダクタを低減
・オプションのスペクトラム拡散機能により、EMC/EMI干渉への対策が可能
・ウェッタブル・フランク・パッケージ(wettable flank package)で、はんだ付けの信頼性が向上。目視検査が可能になり、製造コストの低減に貢献
・稼働周囲温度-40°C~+125°C、ジャンクション温度-40°C~+150°CのAEC-Q100グレード1
・4mm×4mmの24ピンSCQFNウェッタブル・フランク・パッケージ

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