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STマイクロエレクトロニクス:車載機器のイノベーションを加速させる強力な開発エコシステムを発表

MotorFan / 2020年2月20日 11時35分

STマイクロエレクトロニクス:車載機器のイノベーションを加速させる強力な開発エコシステムを発表

STマイクロエレクトロニクスは、車載用電子制御ユニット(ECU)の開発をサポートする、新しい開発エコシステムであるAutoDevKitを発表した。この開発エコシステムは、自動車に搭載された多数の電子システムを制御するECUの高コスト効率かつ迅速な開発をサポートし、より安全で環境にやさしく、スマートな自動車の実現に貢献する。

 急速に進む自動車の電動化とデジタル化に伴い、一般的なバルブや機械システム、油圧システムといった従来の技術は、LEDやブラシレス・モータなどの軽量かつインテリジェントな技術への代替が進んでいる。100個以上ものECUが一台の自動車に搭載され、その複雑さが加速すると同時に、迅速な開発が求められている。
 STの開発エコシステムであるAutoDevKitは、試作品の開発、新しい設計手法への移行、および標準化と設計の再利用をサポートする新しい効率的なツールセット。STの広範な車載用製品ポートフォリオに含まれるマイクロコントローラ(マイコン)および機能評価ボードでは、無償のソフトウェア環境であるAutoDevKitライブラリを使って車載用ソリューションの試作を簡単に行える。

 AutoDevKitでは、コンポーネントを選択後、ガイドに従ってボードの接続、コードの生成、コンパイル、およびファームウェアのダウンロードを行うことができ、試作品の評価とデバッグも可能。また、AutoDevKitは、主にサポートされている各種機能ボードに対応した、使いやすい通信用および制御用のアプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を提供する。

 STのオートモーティブ&ディスクリート・グループ社長であるMarco Monti氏は、次のようにコメントしている。
「車載機器の開発では、開発期間の短縮と同時に、信頼性の高い概念実証を迅速に行うことがきわめて重要になっています。STのAutoDevKit開発エコシステムは、ドライバの設計など、システムの機能面以外における開発作業を削減することで、従来の設計手法と比べ、数ヶ月単位で試作開発の期間短縮に貢献します」

 AutoDevKitは、STのSPC5車載用マイコン向け統合開発環境の一部である。

技術情報

 包括的な開発エコシステムであるAutoDevKitには、AutoDevKitライブラリ・プラグインとハードウェア開発ツール(AEKマイコン評価/拡張ボード、車載用に最適化されたAEKDシステム・ソリューション・デモンストレータなど)が含まれている。

 AEKツールには、特定の車載用マイコンの評価用ボードと、さまざまな機能(モータ制御、LED照明、パワー・マネージメント、オーディオ、通信など)を簡単に実装できる拡張ボードが含まれている。各ボードに専用のAPIが提供されているため、使用する半導体製品の専門知識やデータシートがなくても、各機能の制御や通信の簡略化が可能。

 また、AEKDシステム・ソリューション・デモンストレータでは、組立て済みのシステム評価ボードや、ボードキットを提供するほか、自動車を模したコンポーネントや負荷など、電子機器以外のハードウェア・システムの提供により、実際に使用される状況に近い環境での評価を実現する。

 AutoDevKitは、SPC5 Studioソフトウェア開発環境に完全に統合されている。また、車載用マイコン向けの自動ピン配置機能や、複数の機能ボードとマイコン・ボードの接続をサポートする専用ボード・ビュー・エディタなどの拡張機能も提供している。同様に、AutoDevKitのAPIはSPC5 Studioのローレベル・ドライバに完全に統合されており、マイコンのプラットフォーム全般に移植可能なコードを生成することができる。

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