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ジェイテクト:連続鋳造設備用長寿命自動調心ころ軸受を開発

MotorFan / 2020年3月21日 7時15分

ジェイテクト:連続鋳造設備用長寿命自動調心ころ軸受を開発

ジェイテクトは、鉄鋼設備用軸受の長寿命、高耐久性を実現した製品『JHS(ジェイテクト・ ハイパー・ストロング)軸受』のシリーズ化を進めており、この度、第三弾として “連続鋳造設備用長寿命自動調心ころ軸受 [JHS 330]” を開発した。

 連続鋳造設備は溶鋼を凝固させて半製品である鋳片に鋳造する設備であり、そこで使用される軸受の環境は重荷重・極低速回転と非常に過酷である。連続鋳造設備には自動調心ころ軸受が多く使用され、これらの過酷な使用条件により軸受の軌道面に顕著な二山状の摩耗が生じる。この摩耗が進展すると剥離や割れに繋がり設備の突発的な停止などの不具合が生じてしまう。また、連続鋳造設備で製造する鋳片は非常に高温であり、凝固させるため多量の水が使用されることから、軸受内部への水及び水蒸気の侵入も軸受に大きなダメージを与え、軸受の耐摩耗性・密封性の向上が生産性向上への大きな課題だった。


 そこでジェイテクトは材料成分見直しと熱処理の最適化を行い、従来品比2倍の長寿命・高ロバスト性を兼ね備えた軸受を開発した。更に軸受箱に使用されるオイルシールも改良することで、トータルでの信頼性向上を目指す。

■ 連続鋳造設備用長寿命自動調心ころ軸受 [JHS 330] の特徴
・材料の合金成分と熱処理の最適化により耐摩耗性従来軸受比2倍を実現
(1) 微細炭窒化物の析出強化による軌道面の高硬度化
(2) ミクロ組織構成の最適化による軌道面の強靭化
(3) 心部靭性向上によるき裂進展の抑制
・密封性とリップ部潤滑性を高めた高性能オイルシール
(1) 新設計のリップ形状により密封性を向上
(2) グリース給脂圧調整機構を持たせたリップ構造
(3) ニーズが高まっているオイルエア潤滑へも対応

【量産開始】 2021年1月(予定)
【売上目標】 2025年までに1億円/年(目標)
【販売先】 国内外の製鉄メーカー
【製造工場】軸受:国分工場/オイルシール:光洋シーリングテクノ、ジェイテクトグループ会



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