JAF:真夏じゃなくても要注意!? 春先から初夏の気候で検証、車内温度の上昇による熱中症の危険性
MotorFan / 2020年3月23日 17時20分
日本自動車連盟(JAF)は、春先から初夏にかけての快適な気候でも車内の温度が上昇し熱中症を招く恐れがあることから、車を長時間駐車した際の車内温度と暑さ指数計測し、その結果をホームページに公開した。
今回の実験では大きさが異なる2台の車両を使用し、快適な気候で車を長時間駐車した際に車内温度の上昇に違いがあるのか、また湿度の違いによって熱中症の目安となる暑さ指数に違いがあるのか検証した。
テスト1:車体が大きいほうが、 車内温度は上がりにくい?
テスト車両には大型SUVと軽ワゴンを使用しテストを行った。車両を南向きに配置し、どちらも車内温度に加え、ダッシュボード、ハンドル上部の温度を計測しました。ダッシュボードにはスマートフォンとタブレットを置いて時間経過とともに作動状況も検証した。
・外気温:23.3℃~24.4℃
・外湿度:11~19%
▶︎ 結果:大型SUVの車内温度の方が高い
テスト開始1時間後には大型SUVの車内温度が43.5℃になり、軽ワゴンより6℃高くなった。その後も車内の温度は上昇した。
赤外線サーモグラフィを見ると、SUVのダッシュボードの方がより赤く高温になっていることが分かる。テスト開始1時間後のダッシュボードの温度はSUVが57.3℃、軽ワゴンが41.0℃となった。
また、ダッシュボードの上に置いたスマートフォンとタブレットは、どの車両も約30分で高温になり、一部の機能を除いて使用できない状況になった。
テスト1の結果では、軽ワゴンと比べて大型SUVの方が、車内温度とダッシュボードの温度が高くなった。要因として、大型SUVは軽ワゴンよりフロントガラスの面積が広く角度が浅いため、より直射日光がダッシュボードに当たっていたことが考えられる。
テスト2:湿度が高いほど熱中症になりやすい?
同じ車2台を使用しテストを行った。A車の車内湿度は屋外と同じ15%、B車は加湿器で車内の湿度を45%まで上げて、一定時間を経過したときに熱中症の目安となる暑さ指数が、それぞれどうなるか計測した。
・テスト開始時の車内温度は約30℃。
▶︎ 結果:湿度が高いと熱中症になる危険が高くなった
開始後、湿度が高いB車の暑さ指数が早く上昇し「厳重注意」となる30.9℃となった。A車も「注意」となる22.9℃となり、同じ気温でも湿度が高いほうが、熱中症になりやすことが明らかになった。
春先から初夏の気候でも、車内の温度は高温になる。また、湿度が高いと熱中症の危険性が高まるので、小さい子どもやペットを車内に残すことは「危険」。少しの時間だからといって、車内に小さい子どもを残すことは止めよう。
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