注目の最新SUV、日産キックスと、ホンダ・ヴェゼル、トヨタC-HR、マツダCX-30の先進安全装備を徹底比較!
MotorFan / 2020年7月9日 8時0分
クルマ選びにおいて、デザインや燃費などと並んで重要視されるのが安全性だろう。いまや自動ブレーキなどは装備しているのが当たり前だが、さらに細かな機能まで注目すると安全性に違いが見えてくる。
2020年6月に日産から新SUV「キックス」が発売された。電気自動車のような走行感覚を楽しめるe-POWERの搭載もさることながら、もう一つのポイントとして「プロパイロット」をはじめとした先進安全装備の搭載が挙げられる。
これによって、「ホンダ・ヴェゼル」を筆頭に「トヨタ・C-HR」「マツダ・CX-30」といったコンパクトSUVの安全装備は横並びになったと言える。しかし、細かな条件や機能まで見ると、微妙に差があることが分かる。
自動ブレーキ:標準装備(対クルマ/対歩行者)
ペダル踏み間違い衝突防止:標準装備(前進/後退)
車線逸脱警報:標準装備(車線内に戻す方向に力を短時間発生)
高速道路における追従走行:標準装備
SOSコール:標準装備
最後発だけあって、安全装備はひと通り揃っている。特に、高速道路での巡航や渋滞時の疲労を軽減させるプロパイロットは、すでに販売されているセレナとデイズ、ルークスが一部グレードに対するオプション扱いだったが、キックスでは標準装備となった。また、事故や急病の際に、緊急車両の手配をサポートする専門のオペレーターへ接続できるSOSコールも備わる。事故の予防だけでなく、アフターケアも手厚い。
自動ブレーキ:標準装備(対クルマ/対歩行者)
ペダル踏み間違い衝突防止:標準装備(前進)
車線逸脱警報:標準装備(車線を検知し、はみ出さないように支援)
高速道路における追従走行:標準装備(約30km/h以上で作動)
SOSコール:ー
安全装備の「ホンダセンシング」は全車に標準装備。ただし、ペダルの踏み間違いによる急発進抑制は前進のみで、後退には対応していない。また、高速道路での追従機能にも速度に制限がある。SOSコールもない点には注意が必要。
自動ブレーキ:標準装備(対クルマ/対歩行者<昼>)
ペダル踏み間違い衝突防止:標準装備(前進/後退)
車線逸脱警報:標準装備(ステアリング制御機能付き)
高速道路における追従走行:標準装備(全車速追従機能付き)
SOSコール:利用可能(別途契約が必要)
安全装備の「トヨタセーフティセンス」は全車に標準装備するも、事故や急病の際に専属のオペレーターが対応するサービスを利用するにはT-ConnectエントリープランもしくはT-Connectスタンダードプランに加えて、オペレーターサービスの契約が必要。
自動ブレーキ:標準装備(対クルマ/対歩行者/対自転車<昼>)
ペダル踏み間違い衝突防止:標準装備(前進/後退)
車線逸脱警報:標準装備(ステアリング制御機能付き)
高速道路における追従走行:標準装備(全車速追従機能付き)
SOSコール:標準装備
自動ブレーキについては自転車の検知(昼のみ)が可能なのがユニーク。その他の装備についても充実しており、オプションのドライバーモニタリングを装着すれば、ドライバーの様子から疲労を検出して休憩を促してくれる。
安全装備を比べると「キックス」と「CX-30」の二台が頭一つ抜きん出ていると分かっただろう。しかし、ここで確認した装備は、いずれもドライバーのミスをカバーするものであって、こういったものに頼る前から安全なのが真の“安全”とは言えないだろうか?
その機能の一つとして挙げられるのが、キックスの「インテリジェントルームミラー」だ。一見するとありふれたルームミラーだが、車体の後方に取り付けたカメラの映像を映し出している。これによって、後席乗員やトランク内の荷物などによって後方視界が制限されないのだ。
さらに、解像度は従来から1.5倍向上している。また、従来は明るさの異なる2枚の映像を合成していたのを3枚に増やしたことで、夜間の視認性も高められているのだ。
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