堀場製作所:RDE規制に対応した、自動車の開発効率向上に貢献する「RDE+」を本格展開
MotorFan / 2020年9月29日 14時25分
堀場製作所は、路上走行時の排ガスを測定するRDE(Real Driving Emissions)規制に対応する新アプリケーション「RDE+(プラス)」を9月28日より国内向けに本格展開すると発表した。
RDE規制は世界的な環境規制強化を背景に2017年にヨーロッパで施行され、今後も各国で導入拡大が見込まれている。複雑な試験要件が課されており、自動車業界における開発期間の長期化および開発コストの増加が課題となっている。
「RDE+」は、当社独自の計測アルゴリズムである「トルクマッチング法」と、当社の計測機器・ソフトウェアを最適に組み合わせ、車両の路上走行試験を試験室内で高精度に再現する。今後は、車両開発の初期設計段階から仮想環境で走行試験を行うアプリケーションの展開も予定している。これによって開発コストの低減および開発効率の向上に貢献する。
新アプリケーションの特長 独自の計測アルゴリズムにより、試験室内で高精度に路上走行を再現
路上走行を再現するシャシダイナモメーター、自動運転システム、車載型排ガス測定装置などを、データマネジメントシステムで統合管理することで、路上走行試験を試験室内で高精度に再現する。従来の手法は、路上走行における勾配や風向き、路面状況といったさまざまな要素を再現するため、手間、時間、コストがかかっていた。トルクマッチング法(特許出願済み)は、これらの複雑な環境条件を省き、車速とアクセルペダル開度に着目することで、高精度に路上走行試験を再現することができる。また、エンジン単体での路上走行試験の再現も可能だ。
今後は、車両開発の初期設計段階から仮想環境で路上走行試験を行うモデルベース開発を支援するアプリケーションも展開し、さらなる開発フロントローディングに貢献する。
また、フロスト&サリバンが実施した調査によると、「RDE+」の全アプリケーションを導入することで、試作車両製作コストの低減(最大75%)などに貢献し、新車開発プロジェクトあたり最大18億円のコスト削減の可能性が試算されている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
AIカメラでナンバープレート&車両を高精度検出、台湾LILINがシステム開発
レスポンス / 2024年9月11日 10時30分
-
遠距離恋愛支援システムやローカル環境でのAR(拡張現実)、自己位置推定ロボット、交差点における交通量調査の自動化など「Japan Robot Week 2024」(東京ビッグサイト)に金沢工業大学情報工学科 中沢 実研究室が出展。
Digital PR Platform / 2024年9月10日 14時5分
-
IACレースインディアナポリス大会でdSPACEがクラウド上でレース向け仮想ソリューションを提供
PR TIMES / 2024年9月5日 12時45分
-
「高効率モータの基礎と特性の測定・評価法」オンライン技術セミナー9月11日開催
PR TIMES / 2024年9月2日 12時15分
-
旭化成エレクトロニクス、強燃性冷媒R290用ガスセンサーを開発
PR TIMES / 2024年8月29日 12時15分
ランキング
-
1「そうだったのか!」料理長が教える玉ねぎの剥き方が参考になる
おたくま経済新聞 / 2024年9月23日 18時0分
-
2広島に瀬戸内の自然×シャトレーゼの魅力感じるリゾートホテル誕生
モデルプレス / 2024年9月24日 7時32分
-
3健康診断の数値が改善する7つの習慣とは…いわき市で糖尿病の専門医師が解説・福島県
福島中央テレビニュース / 2024年9月23日 14時31分
-
4中国、犬を偽装したパンダが「ワンワン!」吠えてバレる パンダ犬が裏ブームとなる闇事情
もぐもぐニュース / 2024年9月24日 10時28分
-
5「稼げるハイブリッド車」が握るホンダの未来 脱「低収益の4輪事業」でEV離陸までの橋渡し
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください