数値ではなく使い勝手の良さを追求した新型ホンダ・ヴェゼル
MotorFan / 2021年5月27日 8時0分
大ヒットを飾った初代ヴェゼルの重圧や期待を背負って登場した新型ヴェゼル。より上質感を高めたという内外装やe:HEV、ホンダコネクト、ホンダセンシングなど見所は尽きないが、初代で好評だった室内空間の広さや実用性はどのように進化しているのだろうか? 新旧比較で違いをチェックしてみた。 モデル=佐々木萌香
自分らしいスタイルを重視する「ジェネレーションC」のライフスタイルに寄り添うことを想定してデザイン。全高を下げた分、伸びやかさが際立った印象だが、全長は4340mm、全幅は1790mmと先代から変えず、扱いやすさを維持。パワートレーンは自然吸気のほか、エンジンと2モーターを組み合わせたe:HEVを用意。
登場は2013年だが、15年、16年、18年とマイナーチェンジを行ない、商品力に磨きを掛けてきた。特に18年のマイナーチェンジでは安全装備のホンダセンシングを全車に標準装備とした。ボディサイズは全長:4340mm×全幅:1790mm×全高:1605mm。パワートレーンは、自然吸気とターボのほか、ハイブリッドも用意されていた。
数値的な広さにこだわらない荷室
奥行き:760mm
最小幅:1010mm
高さ:780mm
新型では後席の足元空間を広げたため、荷室の奥行きは先代よりも若干狭い。しかし、ゴルフバッグ2個、大型スーツケース4個、マウンテンバイク2台と実際の使われ方を想定した容量は確保されている。
奥行き:790mm
最小幅:1000mm
高さ:830mm
後席はもちろん荷室もとにかく「広い!!」という一言に尽きた先代ヴェゼル。ただ、1mmでも大きくするために後席のシートバックを薄くしたり、リクライニングの角度をわずかに上げた結果、快適性への評価は………と開発者は語った。そういったことを受けて、新型ではヴェゼルの使われ方を徹底的に研究し、使いやすい荷室を開発したという。
傾斜を減らして、よりフラットなフロアを実現
最大奥行き:1740mm
先代と同じく後席は6対4での分割可倒ができ、背もたれを倒すと連動して座面が沈み込んでフラットなフロアへと変わる。フロアの傾斜が解消されているのも新型の改良点だ。後輪のホイールハウスの荷室への張り出しも少なく、開口部とフロアの段差も少ないため、重い荷物の積み下ろしでの負担が軽減される。
最大奥行き:1730mm
荷室容量はコンパクトSUVの中でもトップクラスの広さを誇っていた。後席は6対4で分割可倒ができたが、フロアには若干の傾斜が残ってしまうため、荷物によっては積み方に工夫が必要だった。
後席のチップアップ機構は健在
ヴェゼルのユニークな機能が後席のチップアップ機構だ。後席の座面を跳ね上げることができ、ベビーカーを立てて積むことも可能。新型でも健在で、天地高は1250mm。
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