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先代ヴェゼルよりも質感を上げつつ価格上昇は控えめ

MotorFan / 2021年6月23日 8時0分

先代ヴェゼルよりも質感を上げつつ価格上昇は控えめ

トップセラーかつロングセラーを達成した初代ヴェゼルの成功を受けて登場した新型ヴェゼル。見た目も中身も立派になった新型は、お値段も立派になってしまったのだろうか?

2013年にデビューした初代ヴェゼルの魅力をひと言で言うなら“お値段以上”だろう。クーペのように流麗なラインを描くボディはユニークで、SUVの中ではサイズはコンパクトだったが車内は広く、インテリアの仕立ても華やかだった。それでいて、価格がリーズナブルだった。

そのため、発売当初から販売は好調。数回のマイナーチェンジや先進安全装備の「ホンダセンシング」を搭載するなど、商品力が色褪せることはなかった。そんなヴェゼルは2021年4月にフルモデルチェンジを迎えたのだが、エクステリアやインテリアのデザイン、搭載される最新メカニズムの数々を見ると、初代よりも立派になられ、さぞかしお値段もお高そう……と思った方もいるのではないだろうか?

新型ヴェゼルのグレードはガソリンエンジン車の「G」に、ハイブリッド車の「e:HEV X」「e:HEV Z」「e:HEV PLaY」を加えた合計4種類で構成されている。最もリーズナブルなのは「G」で価格は227万9200円〜で、ハイブリッド車の「e:HEV X」よりも37万9500円安い。

「X」(227万9200円〜)
「e:HEV X」(265万8700円〜)
「X」(インテリア)
「e:HEV X」(インテリア)

しかし、両者の価格差は“パワートレーン”の違いが大きい。外観はもちろん、内装の仕立てに違いはない。最も安価な「G」でも「Honda CONNECT」や「Honda SENSING」は標準装備されており、チップアップ&ダイブダウン機構付き6対4分割可倒式リヤシートやそよ風アウトレットといった機能も備わっている。あえて違いを挙げるならフロントウインドウガラスの遮音機能だ。つまり、ハイブリッドであることに拘らなければ、ガソリンエンジン車の「G」を検討してみるのはアリだ。

ちなみに、初代ヴェゼルのガソリンエンジン車(1.5L直4)で比べると、「G・HondaSENSING」が211万3426円〜、「X・HondaSENSING」が220万5093円〜、「RS・HondaSENSING」が252万833円と、新型では質感や機能が向上した一方で、価格は思いのほか上がっていないのが現実だ。

一方で、価格ではなく質感や機能性を重視するなら「e:HEV Z(289万8500円)」を検討しよう。18インチアルミホイールやプライムスムースを用いたシートなどの目に見える部分はもちろん、ステアリングヒーターやハンズフリーアクセスパワーテールゲート、フルオートエアコンの左右独立温度コントロールが備わる。さらにオプションでプレミアムオーディオを選べるのもこのグレードの強みだ。価格は「e:HEV X」よりも23万9800円高いが、先代ヴェゼルの質感重視グレード「HYBRID Z・Honda SENSING(276万186円)」と比べてみても、価格上昇は僅差に留まっていると言える。

「e:HEV Z」
ハンズフリーアクセスパワーテールゲート

残る「e:HEV PLaY(329万8900円)」は、新型ヴェゼルのグレード構成の中での立ち位置は特殊。専用仕立ての内外装に加えて、ルーフ全体を覆うパノラマルーフもこのグレードならではの装備だ。それらに魅力を感じるなら検討してみよう。

「e:HEV PLaY」


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