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i-Cockpitを筆頭に生み出される高揚感と細部までこだわっておもてなしの数々

MotorFan / 2021年7月6日 8時0分

i-Cockpitを筆頭に生み出される高揚感と細部までこだわっておもてなしの数々

3008の魅力はなにより個性的な存在感だが、注目すべきポイントはそこだけにとどまらない。広く快適な居住スペースやクロスオーバーSUVらしい高すぎず低すぎるといった絶妙なヒップポイントによる気の利いた乗降性、長尺物の収納や可能といった実用的かつ機能的なラゲッジスペースなど、使い勝手面でも優れているのだ。ここでは、そんな3008の運転席まわりや実用性をチェックしていこう。 TEXT●工藤貴宏/編集部 PHOTO●中野幸次

【運転席】独特な形状と小径ステアリングの絶妙さ【COCKPIT】


プジョーが提唱するi-Cockpitは、独自のメーター位置と小径ステアリングホイールの組み合わせが特徴。高い位置へメーターをマウントし、小さなステアリングホイールを組み合わせることで、メーターがステアリングに遮られて隠れることなく見えるように考えられている。

また、まるでスポーツカーのように滑らかにセンターコンソールへ繋がる形状のインパネにより、運転席と助手席はきっちりセパレート。ドライバーはスポーティな包まれ感を味わえる。



最上部の視覚ゾーンは、メーターとセンターディスプレイが同じ高さに置くことで視線移動を減らし視認性を向上。メーターはコントラストの高い液晶を使った12インチの大型ディスプレイを搭載。「パーソナル(写真左)」「ダイアル」「ドライブ(写真右)」「最少」の4パターンの表示スタイルを採用している。

【センターディスプレイ】8インチでタッチパネル式【CENTER DISPLAY】


全モデルに組み込まれたセンターディスプレイは、オーディオはもちろんのこと車両との連携によりエアコンや車両設定なども行う。車載ナビは販売店オプションだが、スマートフォンを接続すればアプリのナビ機能が利用可能だ。ディスプレイは手の届きやすい位置で、タッチパネルの操作の反応もよくサクサク動く。



スマートフォン接続は、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応。対応するスマートフォンアプリが画面に表示され、車両のディスプレイからアプリを操作できる(写真左)。なお、写真右の画面はGoogle mapの利用シーン。多くの人にとって道案内はこれでこと足りるだろう。

【居住性と乗降性】十分な広さを提供し運転席にはマッサージ機能も搭載【COMFORTABILITY&ACCESSIBILITY】


3008のパッケージングは秀逸だ。着座位置を床に対して高めに設定することで空間効率を高め、後席にも高いスペースを用意。シート形状は全グレードで共通だが、表皮の素材や仕上げはグレードによって異なる。なお、「GT」系にはナップレザーのシートも設定。



珍しいアイテムが、「GT」系の運転席に搭載されたマッサージ機能だ。背もたれに内蔵した8つのチャンバーを使ったマッサージが身体を動かして、着座疲れしにくくするおもてなし装備だ。スイッチは、3パターンのポジションメモリーの前部分に配置されている。

1ミリの意味のない担当編集のひとり言だが、担当編集は数十年来の肩凝り・腰痛持ち。空気圧によって膨張・収縮し肩から腰を支える、このマッサージ機能「マルチポイントランバーサポート」はグレード選びの際のポイントのひとつかな、なんてことも考えてしまった。

な〜んて、こんな担当編集の戯れ言は置いといて、本題に戻って……。

身長の高い(足の長い)人にうれしい、フロントシートの座面を延長できる機能「フロント手動式座面奥行き調整」を搭載。「GT」系のフロントシートに組み込まれている。(またまた担当編集のひとり言だが、この機能も刺さるポイントだったりする♪)

【室内の収納スペース】実用性が高い、大容量収納の数々【STORAGE】


豊富な収納スペースも3008の自慢のひとつ。なかでも注目は、深くて大容量で実用的なセンターコンソールボックスだ。さらに、ドアポケットのも前後席ともにボックスティッシュも置けるばかりか、前席はペットボトルも収納することもできる。

深さも前後長も約300mmあって、大型ボックススティッシュも収める大容量のセンターコンソールボックス。上部に取り外し可能なスライドトレーを用意。内部照明まで付いている親切さがうれしい。また、前席ドリンクホルダーはシフトレバー後方に配置。可動式の爪でボトルや間をしっかり保持してくれる。


【ラゲッジスペース】ラゲッジスペースはとにかくフレキシブルに活用可能【LUGGAGE COMPARTMENT】


高さ調整のできる床、倒した後席はフラットに沈み、6:4分割だけではなく中央を貫通できる背もたれ、さらには助手席の前倒しも可能。床面はフラットになっているほか、床面ボードは上下でセットでき、下段の場合100mmほど天地高は増す。リヤシートを左右とも使用した5名乗車時の容量は520ℓを誇る。



後席背もたれのセンターアームレスト部分は貫通させて釣り竿など長尺物を積める。いわゆるアームレストスルーだ(写真左)。後席を倒す操作は、荷物の壁にあるレバー動かすだけでOK。背もたれが倒れこむと同時に、連動して座面を低く沈み込む(写真右)。

「プジョーのすべて」では、史上初!? 「コクピットドリル&ユーティリティチェック(使い勝手)」3車種分の掲載! その3は「3008」


今回掲載した「3008」の使い勝手は、発売中の「プジョーのすべて」からのダイジェスト版。詳細は、ぜひ、本誌をご欄くださいませ。

プジョーのSUVラインナップの中核を担う存在の「3008」。乗り心地とハンドリングを高次元で実現しているモデルだが、マイナーチェンジを機に最新のプジョー顔に変身を遂げさらに魅力が増している。さらに、プジョー初のPHEVも登場。上質さ極まるフラッグシップとして全方位的に死角なしといえるだろう。ちなみに、「3008」「3008 HYBRID4」のインプレッション記事も「プジョーのすべて」内に掲載されているので、そちらもお楽しみいただければと思います。

今回の「プジョーのすべて」では、3モデルの使い勝手を紹介していますが、「3008」のコーナーでは、バックショットを2パターン掲載してみます。みなさん、どんな印象を受けましたか? ドアを開けた状態から受ける印象も、先鋭的なデザインがもたらす「3008」の魅力を表現できているかと思います。

とはいえ、エクステリアデザインもさることながら、担当編集としてはやはり“使い勝手”が気になるところ。ラゲッジに……、リアシートに……と。まさにタイトル通り、「先進の運転環境と実用的な空間」を本誌「Cockpit & Utility(使い勝手チェック)」ページで堪能してみてはいかがでしょか。


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