染谷将太、役者としての武器とは?「楽観主義者」と語る、若き名優の意外な素顔

Movie Walker / 2014年12月16日 14時26分

現在大ヒット中『寄生獣』の主演・染谷将太にインタビュー!/撮影/林香寿美

今、もっとも異彩を放つ若手実力派俳優といえば、染谷将太の顔を思い浮かべる人も多いはず。狂気を秘めた役からコミカルな役まで、どんな役でも彼独自の光と色をもった役柄として、鮮やかに輝くのだ。そんな染谷の実力を大いに感じさせてくれるのが、傑作コミックを実写映画化した『寄生獣』(11月29日公開)。染谷にインタビューし、偉大な原作に挑んだ覚悟。そして、若き名優の素顔に迫った。

原作は、累計発行部数1300万部を突破。アクションの中に哲学的要素を盛り込み、読者に圧倒的な迫力と衝撃を与えた伝説的コミックだ。メガホンをとるのは、『永遠の0』(13)などVFXと人間ドラマの融合に定評のある山崎貴監督。染谷は「『寄生獣』を山崎監督が撮るという噂は聞いていて。まさか自分にオファーがくるとは思っていなかった」と振り返る。厚い信頼を寄せられて、主人公・新一役に抜擢されたが、「まさか自分にお話をいただけるとは。本当にびっくりしましたね。そんな面白い企画に自分が呼んでいただけるなら、是非、参加したいと思いました」と思い切って飛び込んだ。

人間を捕食する新種の寄生生物“パラサイト”が出現。右手に“ミギー”と呼ばれるパラサイトを宿してしまった少年・新一の数奇な運命を描く物語だ。「物理的にも、映画化するにはハードルが高いだろうなと思っていた」と染谷。新一は、CGで作られるミギーとの芝居が必要となる難役だ。「やってみないとわからないことばかりでしたね。ミギーとの芝居もそこまで自分が動かすとは思っていなかったので、やってみて『これは一人二役だ』と実感して。自分が頑張らないと、せっかく阿部サダヲさんが作ってくださったミギーの魅力を壊しかねないですから」。

「ミギーがとにかくかわいくて」と、声だけでなくパフォーマンスキャプチャーでミギー役を演じた阿部に敬意を表すが、ミギーとの芝居には、「いくらでも自由にやれる可能性があって。それはすごい楽しかったですね。特に正解もないですし、ああやったらどうなるだろう、こうやったらどうなるだろうとできる可能性をいろいろと試しました」と、充実感をにじませる。

山崎監督とは、ミュージックビデオも含めると4度目のタッグとなったが、「山崎監督は素材にまどわされない方。今回はファンタジーだし、ありえないことが起きている世界だけれど、常に冷静に判断をされている」とうなずく。新一は、ミギーと混ざり合うことで大きな変化を遂げていくが、その変化についても山崎監督とじっくりと話し合った。「監督と話していたのは、新一が変わっていく中で、お客さんを置いてけぼりにしてはいけないということ。とても単純なことなんですが、それがとても難易度が高いことで。共感を得られなくなってしまうと、見ている方はそこで新一を追いかけることをやめてしまう。それでは面白くないですよね。新一に寄り添ってもらうためには、彼の根本にある怒りや悲しみを捨てないようにしようと思いました」。

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