第87回アカデミー賞ノミネート1か月前予測【主演男優賞編】

Movie Walker / 2014年12月10日 21時9分

マイケル・キートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)/[c]JUNKO

年末も近づき、早くも映画業界はアカデミー賞の話題で盛り上がっているが、15年1月15日に行われる第86回アカデミー賞ノミネート発表を前に、今年もindiewire.com、goldderby.comなど業界関係者の分析結果をもとに、カテゴリー別にノミネート予測をまとめてみた。

今年も例年通り、現時点では主演男優賞の候補者は混戦模様だが、比較的多くのメディアでノミネートが確実視され、かつフロントランナーと言われているのは、10月にニューヨーク映画祭のクロージングを飾って以来高い評価を維持している、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15年春公開)のマイケル・キートンだ。

しかし、ここにきてアイス・バケツ・プロジェクトで世間に広く知れ渡ることになったALS(筋萎縮性側索硬化症)を患った車いすのイギリス人天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士が主人公の『博士と彼女のセオリー』(15年3月公開)で、主演を演じているエディ・レッドメインが、その迫真の演技で注目度アップ。『レ・ミゼラブル』(12)で歌声も披露したエディは名門イートン校でウィリアム王子と同級生で、ケンブリッジ大学卒のサラブレット。アメリカ人のベテラン俳優と、イギリス人の若手俳優が火花を散らす可能性も高くなってきた。

アカデミー会員は、実在の人物を演じた俳優を好んで選出する傾向がある。米3大財閥デュポン家の故ジョン・デュポンの生涯を描いた『フォックスキャッチャー』(15年2月14日公開)で、新境地を開いたコメディアンで俳優のスティーヴ・カレルも有力候補の1人だが、ジョンが溺愛していたレスラーのマークを演じたチャニング・テイタムとの票割れが予想され、少々不利な展開が予想されている。

また、『The Imitation Game(仮題)』(15年3月公開)でイギリスの天才数学者、故アラン・チューリングを演じた人気沸騰中のイギリス人俳優ベネディクト・カンバーバッチ、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(11)『大統領の執事の涙』(13)などで快進撃を続け、最近オスカー候補作として大きく躍進している『Selma(原題)』で故マーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師を演じたイギリス人俳優のデイヴィッド・オイェロウォ、そして『Mr.Turner(原題)』で18世紀のイギリス人画家J.M.W.ターナーを演じたイギリス人俳優のティモシー・スパルなど、現在のところイギリス人俳優が優勢のようだ。

しかし、『A Most Violent Year(原題)』のオスカー・アイザック、今やオスカーの常連となった『アメリカン・スナイパー』(15年2月公開)のブラッドリー・クーパー、『Whiplash(原題)』のマイルズ・テラーほか、『Inherent Vice(原題)』のホアキン・フェニックス、『Nightcrawler(原題)』で9キロの減量に挑んだジェイク・ギレンホール、『Unbroken(原題)』のジャック・オコンネル、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)のレイフ・ファインズなど強敵も控えており、現時点での絞り込みは難しそうだ。

なお第87回アカデミー賞は、ニール・パトリック・ハリスの司会で、15年2月22日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。【NY在住/JUNKO】

Movie Walker

トピックスRSS

ランキング