西島秀俊が「MOZU」から得た貴重な“財産”とは?

Movie Walker / 2015年11月2日 9時0分

西島秀俊が「“何をやってもいい”と思えた」と語る「MOZU」シリーズ。作品への熱い想いを明かす!

「『MOZU』の現場はちょっと狂っていましたね」と、苦笑しながら語った俳優・西島秀俊。ドラマシリーズに引き続き、『劇場版MOZU』(11月7日公開)でも決して信念を曲げず捜査を突き進める刑事・倉木尚武を体当たりで演じた彼にインタビューを敢行。西島は「MOZU」シリーズから得た“かけがえのないもの”はたくさんあるという。

「正直、ドラマの第1話が完成した時、『これは、やりすぎだろ』と思いました(笑)。ストーリーは謎だらけで、キャラクターの説明もないままに、どんどん進んでいって…。でもそれが『MOZU』の挑戦でしたし、魅力にもなっています」。西島自らが語るように、その挑戦は実を結び、ドラマは大ヒットを記録。数々の名誉ある賞を受賞した。

そんな誰も見たことのない作品を目指していたとあって、撮影現場の雰囲気は特別なものだったとか。「他の現場では、自分だけテンションを上げ過ぎないように気をつけるのですが、『MOZU』はそういう心配は全くありませんでした」

「というのも、スタッフみんなが『俺たちの方が狂っているから』って…(笑)。全員が“自分はここまで作品に身を捧げられる”という気持ちで取り組んでいて、ずっと瞳孔が開きっぱなしみたいな。役のためであれば、“何をやってもいい”と思わせてくれたのは、ありがたかったですね」と、演じる者として気持ち良く集中できたと話す。

約2年間、俳優として勝負に挑むような現場に身を投じてきた西島。そんな自分もさることながら、「悪役の人たちは特にすごかった」と、日々驚きを隠せなかったという。なかでも、あの悪役はインパクト大だったようで…。

「ドラマのSeason1で、吉田鋼太郎さん扮する中神が『してないもーん!』と言いながら、ストレッチャーから起き上がるシーンは印象的でした。そんな吉田さんの怪演を見て、他の役者は“ここまでやっていいんだ”って思ったんじゃないかな…」。なお、劇場版の公開に合わせてWOWOWで放送される「MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所」では、なんと吉田が“中神”役で復活する。

もちろん劇場版でも、強烈な悪役たちは健在だ。テログループを束ねる犯罪プランナー・高柳を演じる伊勢谷友介、テロの実行部隊を率いる権藤に扮する松坂桃李が初登場するが、なかでも大ボスと言える黒幕的な存在“ダルマ”役のビートたけしの存在は大きかったと振り返る。

「『Dolls(ドールズ)』(02)で北野武さんの作品に出演させていただきましたが、俳優としてのビートたけしさんとご一緒するのは初めてでした。とても尊敬している方なので、お会いできて感激でしたね。共演させてもらって、自分がもともと、どうなりたかったのかということを、改めて目の前に突きつけられた気がしています。自分にとって命題みたいなものを投げてくださる、偉大な方です」と、大物俳優との共演に心を揺さぶられた様子。

本作の撮影後も、本気を感じられる現場にめぐり合うことができていると話す西島。「いま、やっているドラマ『無痛~診える眼~』など、のめり込める現場が続いています。もしかしたら、この幸運のきっかけは『MOZU』なのかもしれませんね」と、「MOZU」は彼の俳優人生に大きな財産をもたらしたようだ。彼の更なる活躍を期待しながら、まずは本作で彼の心血注いだ演技を堪能したい。【取材・文/トライワークス】

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