パレスチナ・ガザ地区:退避要求が期限切れに。MSFはイスラエル当局に人道的対応を求める
国境なき医師団 / 2023年10月15日 14時20分
イスラエル当局は、ガザ地区の住民が安全を確保できるエリアがあるという内容を発表しているが、実際には、退避を求める最後通告を受けた多数の人びとが避難している南部を含め、ガザ全域が爆撃にさらされている。
イスラエル軍が1週間にわたってガザ地区を無制限に爆撃している今、私たちは最も基本的な人道性を示すよう求める。
飲み水の確保を
食料、水、医療へのアクセスが不安定で、すでに人口過密状態にある地域に、ガザ北部にいる110万人近い人びとに数時間以内に移動せよというイスラエル側の要求は、不条理であり、耐え難い。
ガザ南部で飲料水が不足し、住民の苦悩に拍車をかけている事実を、私たちのチームは目の当たりにしている。
MSFは、ガザ地区の人びとのために、飲料水への十分かつ迅速なアクセスを回復するよう緊急に要請する。
安全地帯の設置と避難の保障を
イスラエル当局が布告したガザ北部からの退避要求と避難経路は、期限切れを迎えた。
私たちは、負傷者、病人、医療スタッフなど、移動できない人びとの身の安全を非常に心配している。イスラエル軍当局の発言から見て、こうした人びとが一掃されてしまうのではないかと深く憂慮している。
MSFは、ガザ北部に安全地帯を確保することと、定期的に停戦することを呼びかける。
また、希望者が自宅に帰還する権利を損なうことなく、ラファ検問所からエジプト方面に避難できるようにすることも求める。MSFは、希望するパレスチナ人スタッフが退避できるよう、関係者に求めた。
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
※国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ガザ:中部での虐殺はパレスチナ人からの「人間性のはく奪」
国境なき医師団 / 2024年6月12日 20時9分
-
いまガザ南部で何が起き、何が必要なのか──国境なき医師団の現地担当者が語る3つのポイント
国境なき医師団 / 2024年6月7日 17時7分
-
ガザ:20の援助団体が訴え「人道援助は崩壊の危機に──新たな検問所も見せかけの対応でしかない」
国境なき医師団 / 2024年6月6日 8時31分
-
ガザ:「人道地域」をも攻撃するイスラエル──軍事作戦の即時停止を
国境なき医師団 / 2024年5月29日 19時32分
-
ガザ:「人道地域」をも攻撃するイスラエル──軍事作戦の即時停止を
PR TIMES / 2024年5月29日 19時15分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)