ガザ、日本人スタッフの声 「爆撃音が聞こえます。被害を受けているのは一般市民です」
国境なき医師団 / 2023年10月19日 18時50分
解決の兆しが見えないまま、人道状況が著しく悪化しているパレスチナ・ガザ地区。国境なき医師団(MSF)の人事・財務を担うアドミニストレーターとしてガザで活動する白根麻衣子が10月19日、現地の様子を電話で語った。
国境なき医師団 白根麻衣子(アドミニストレーター)の声
いま私はガザ南部で、MSFのスタッフたちと避難場所で過ごしています。建物の中は人でいっぱいで、私たちは外で寝ている状況です。 水の不足も深刻で、数日前には1人1リットル足らずの水を最後に、翌日の分がない状況になりました。 状況は日々刻々と変わっています。発電機を動かす燃料がなくなれば、ガザからの声を伝えることもできなくなります。 ドーン、ドーン!と、爆撃の音は繰り返し何度も聞こえてきました。
いまガザで被害を受けているのは一般市民、つまり子どもたちや女性です。弱い立場に置かれた人たちです。 逃げろと言われても、封鎖されたガザの中では逃げる場所がない、路上をさまようしかないのです。
安全な場所はどこにもありません。ここでは爆撃やミサイルは常に隣り合わせです。 無差別な暴力、衝撃的な規模の暴力が目の前で起きています。 17日には、病院での爆発で500人近い方々が亡くなりました。その他にも数々の医療施設が攻撃を受け、患者さんが医療を受けられない状況が続いています。
安全であるはずの病院は、絶対に守られなくてはなりません。医療施設は攻撃してはならないという国際人道法が全く守られないことに憤りを感じます。 いまガザで起こっているのは地獄のようなことです。いますぐ暴力が止められることを心から願っています。
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
※国境なき医師団日本への寄付は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
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